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あす29日(日)の明け方は「部分月食」が起こります。北海道から北陸は雨や雷雨の所が多いですが、関東は沿岸部を中心に雲の切れ間から「部分月食」を見られる可能性があります。東海から九州、沖縄は大体晴れて、楽しめる所が多いでしょう。

29日(日)は「部分月食」

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あす29日(日)5時24分に満月を迎えます。この日の明け方には「部分月食」が起こり、部分食の始まりから終わりまでをほぼ日本全国で見ることができます。(小笠原諸島などでは、月が欠けたまま沈む「月入帯食(げつにゅうたいしょく)」となります。)

月食は、月が地球の影に入ることによって起こります。今回起こるのは、地球の影(本影)によって月の一部が隠される「部分月食」です。今回の月食では、月の直径の12.8パーセントまでしか地球の影に入り込まず、あまり大きくは欠けません。

国立天文台によりますと、部分食が始まる(月が欠け始める)のは4時34分頃です。月は徐々に地球の影に入り込み、5時14分頃に月が最も欠けます(食の最大)。その後、月は徐々に地球の影から抜け出し、5時53分頃に部分食が終わります。主な都市における時刻(部分食の始まり・食の最大・部分食の終わり)や月の高度は上の表のとおりです。

部分食が終わって間もなく、月の入りとなります。部分食の終わり頃には月の高度が低くなりますので、西の空が開けた場所で観察するとよいでしょう。

各地の天気は?

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あす29日(日)の明け方は、北海道の北部では一部で晴れるでしょう。北海道の南西部や東部は雲が多く、所々で雨が降りそうです。東北や北陸は雲に覆われ、あちらこちらで雨や雷雨になるでしょう。関東も雲が広がりやすいですが、沿岸部を中心に雲の切れ間があり、「部分月食」を見られる可能性があります。東海から九州は一部に雲がかかりますが、晴れる所が多いでしょう。「部分月食」を見られるチャンスです。沖縄は晴れて、観察に良さそうです。

明け方は、一日の中で一番気温が下がりやすい時間帯です。冷え込みますので、しっかりと寒さ対策をして天体ショーを楽しんでください。

29日(日)の明け方は「部分月食」 東海~沖縄は大体晴れ 関東もチャンスあり