Happy Halloweeeen 浦島坂田幽霊船
~キャッ!とめられないの!?いたずらしニャイで♡
でもご主人タマがすこすこすこてぃっしゅHOLD♡~
2023.10.22 有明アリーナ

浦島坂田船が『Happy Halloweeeen 浦島坂田幽霊船 ~キャッ!とめられないの!?いたずらしニャイで♡でもご主人タマがすこすこすこてぃっしゅHOLD♡~』と題したハロウィンライブを2023年10月21日と22日に東京・有明アリーナで開催。“猫”をコンセプトに突き抜けたかわいさとハロウィンライブならではのドキドキワクワクに満ちていた盛宴の模様をお伝えする。

猫耳や肉球、ハートやバルーンなどのオーナメントでデコレーションされた、ポップでカラフルなステージ。どうやらそこは、浦島坂田船ハロウィンライブでおなじみのパンプキンマンが言う「最近このあたりにできた人気の猫カフェ」のようだ。猫カフェ店員に扮したダンサーたちが忙しく開店準備を進めていると、いたずらっ子な猫たちの気配が。2階のバルコニーから植木鉢を落としてしまううらたぬき猫、障子を破いてしまうセンラ猫、ゴミ箱をあさるとなりの坂田。猫、お菓子を奪い合ってネズミと追いかけっこをする志麻猫。『キャッツ』さながらの心躍るオープニングだ。

「うらしまさかニャせんにようこそ! 楽しんでいこうね♡」とうらたぬきが猫らしく呼びかけて、1曲目は2023年ハロウィンメインテーマの「おーるでい・おーるにゃいと」。キービジュアルそのまま、モコモコのオーバーオールに猫耳&猫手グローブをつけ、ダンサーリフトされたり、馬跳びをきめたり、うらたぬきとなりの坂田。、志麻&センラが腕を組んでくるくる回ったり。自由気ままでやんちゃな4匹の猫たちのかわいさが、いきなり極まっているではないか。

猫ちゃんモードな<ガオガオ>ダンスでも沸かせた「カモフラ」に続いて、「ハングリー・ゴースト」ではダンサーを引き連れメインステージ中央から伸びる花道を通って円形のセンターステージへ。個性さまざまなコスプレ姿も多く見られる客席では、ご主人タマ(うらしまさかニャせんのお客さまの呼称)たちがメンバーカラーを灯したペンライトを振りながら<パクパク>コール。一体感がありすぎる。

短いMCをはさみ、「俺たちの名前は!?」という問いかけからなだれ込んだ「カレンダーリマインダー」では、4匹がセンターステージで輪になって肩を組む姿も。4匹それぞれトロッコに乗り込んでアリーナ客席通路を進み、連結したトロッコでぎゅっと集合してテーマパークのパレードさながらの首かしげダンスでダメ押しした「シンプルLOVE」。うらたぬきとなりの坂田。センラが団結した「“スケベな”<顔が見てみたい>」という突然の無茶振り!?に志麻が見事応えたシーンにしても、やっぱり息ぴったりな4匹だ。

「俺たちからおまえたちへのプレゼント」というセンラの言葉にも高まった「プレゼント」。うらたぬきが「ねぇ飼ってくれない?」、センラが「もう我慢しんでいい?」、となりの坂田。が「好きなだけ触っていいよ」、志麻が「僕は君がいいニャ」とアドリブセリフを甘くささやいた「獣王無尽」。子猫のごとく豊かな表情で人を惑わせて虜にする4匹から目が離せない。

小さい風船がたくさん詰まったビッグバルーンがアリーナ客席にいくつも投入された「すーぱーぬこになりたい」では、うらたぬきセンラ、志麻ととなりの坂田。が二手に分かれてお尻振り振りダンス。「マジカル・ショコラティエ」では、噴き上がるシャボン玉にはしゃぎながらセンターステージでキュートにダンス。4匹のかわいさが増すとともにセンターステージが上昇していく。

「僕が一番かわいい!」とこぞってかわいさを競いご主人タマたちに猛アピールしたのち、「可愛くてごめん」では回転するセンターステージの縁に腰かけて歌いながら足をブラブラ。あまりに<可愛くて><あざとくて><尊くて>な4匹、今回ばかりは反則級ではなかろうか。

歌詞を大胆に猫語アレンジしつつ、いつものようにセンラが盛り上げた「わいふぁい暴想ボーイ」。華やかに妖艶に歌い舞った昨年とはまた違った賑やかさとかわいさで彩った「ジャックオーランタン」。同じ楽曲でもコンセプトによってガラッと違う表情で魅せてくれるのがうらしまさかニャせんだ。

お馴染みの幕間VTRを挟み、後半戦はソロコーナーからスタート。
今回のライブに相応しい、うらたぬきの「うらたねこ♀」。包み込むような優しい歌声を響かせた、となりの坂田。の「回る空うさぎ」。大人っぽい歌声でドキドキさせた、センラの「NIGHT SCREAMER」。大ボリュームのコール&レスポンスが巻き起こった、志麻の「イエスタデイはトゥモローを歌わない」。そんな色とりどりなソロからの「Beetle Battle」では、デニムコーデでそろえた4人の色気大爆発&いつにも増して過激なセリフにcrew浦島坂田船ファンの呼称)が大歓声、さらには悲鳴を上げる。

その後のロングMCでは、「猫のかぶりものを着てエッチなことを言いますが変態集団ではございません!(笑)」と言って笑いを誘った4人。楽屋ノリがどうしても出てしまうトークもまた楽しい。

「最強のフォーメーションを組むぜ!」と4人が背中合わせで輪になったのは、うらたぬきとなりの坂田。デュエット曲百花繚乱デンジャービーツ」。4人のダイナミックな足上げも見られた、志麻とセンラデュエット曲SWEET」にしても然り。デュエット曲をグループで披露するというサプライズが飛び出すのも、ハロウィンライブならではだ。

メインステージ前にファイヤーボールが豪快に噴き上がった「PIRATES A GO GO」からの、センターステージでの肩組み円陣、渾身のロングトーンもエモーショナルだった「生き証人」。再びトロッコに乗り込んだ4人が、大合唱が巻き起こる客席全方位にたっぷりファンサをした「本能全開ソレソレソレ!」。本編ラストは、浦島坂田船ハロウィン曲といえばこれでしょ!な「ハロウ!ゴーストシップ」。感動を覚えるほど完璧な流れだった。

赤と緑のライトに照らされ、一足早くクリスマスムード全開な「ナイトメリーハッピネス」で始まったアンコール。2023年12月25日にこのハロウィンライブの模様が配信され、2024年2月10日と11日には東京・東京ガーデンシアターにてソロアーティストとして4人が一堂に会する『ソロフェス』開催という、嬉しいお知らせも。

そして、最後に届けてくれたのは結成10周年記念曲「ヘウレーカ」だ。ずっとこの4人で、crewのみんなと一緒に。そんな願いを託して丁寧に重ねた歌声、目を潤ませるとなりの坂田。に寄り添ううらたぬき、志麻、センラの姿に、どうしたって胸が熱くなった。来年も、再来年も、その先も。ハロウィンはじめ四季折々、浦島坂田船crewが集える未来であってほしい。

なお、このハロウィンライブの模様は映像収録され、12月25日(月)のクリスマス当日に配信される。販売は、日本国内はイープラスにて、海外向けにはZAIKOで受付中。会場に足を運べた人も、運べなかった人も、ぜひご覧いただきたい。


文=杉江優花
撮影=小松陽祐(ODD JOB)、加藤千絵(CAPS)

浦島坂田船