Mrs. GREEN APPLEが、10月28日に都内で行われた映画「ONE PIECE FILM REDアンコール上映記念舞台あいさつに、ルフィ役の田中真弓、ゾロ役の中井和哉、ウタ役の名塚佳織と共に登壇した。

【写真】ワンピース愛を語るMrs. GREEN APPLE

Mrs. GREEN APPLE・大森元貴がAdoの歌唱を絶賛「すごかったですね」

同作は、尾田栄一郎による人気コミック「ONE PIECE」の劇場版アニメで、長編劇場版通算15作目。原作者の尾田が総合プロデューサーを務め、2022年8月6日に公開。2023年1月29日に終映を迎え、国内興行収入は197億円、観客動員1427万人を記録し、2022年公開作品ナンバーワン興行収入作品となった。

同イベントは、10月20日より開始している1カ月限定のアンコール上映を記念したもので、主要キャストの声を担当する声優陣と同作に楽曲提供したMrs. GREEN APPLEが登壇し、作品の魅力や提供した楽曲の制作秘話について語った。

イベントでは、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴が「私は最強」の制作について「最初に脚本や尾田先生からの(ウタが)どういう背景の子なのかという紙資料などいろんな資料を頂いて、ウタちゃんの人となりや“どんなものを抱えているか”を掘り下げていく作業から始めていきました」と語り、「『私は最強』ってすごくパンチのあるタイトルなんですけど、“最強だから強い”というわけではなくて、“最強だから弱さを抱えている”というところで作っていきました」と明かした。

また、Adoの歌入れについて「すごかったですね。僕がまず仮歌を歌わせてもらって、Adoちゃんがそれを聴いて(歌を)とってくださったんですけど、僕のニュアンスを入れながらも、Adoちゃんでしかできない歌い回しをしていて、すごく感動しました」と告白。

一方、藤澤涼架は「ワンピースの世界観とかワクワク感を大事にしたいねという話を(メンバー間で)していたり、世界に広がる海とか景色を大事にしながら演奏しました」と振り返り、若井滉斗は「自分たちの“ワンピース愛”をサウンドに込めました」とコメント。

ルフィたちとの不思議な縁を感じる2年の活動休止期間

ほか、大森がワンピースへの熱い思いを打ち明ける一幕も。「僕たちは2年ほど活動を休止していて、休止期間に入った時に、『ルフィたちも2年間の鍛錬の期間があったように、俺たちももう一度ワンピースを読み直そう』という話で、改めて読み直す期間がありました。僕らの場合は2年って決めてなかったんですけど、それぞれが何をすべきかというのをチームに重きを置いて愛情がある上で鍛錬をしようということで」と打ち明け、会場を騒然とさせた。

そして、「図らずも『来年には映画があるらしい』ということで、活動休止中なのにお話を頂いて、『ぜひ!』って言って、いろんなことが重なって復帰したら(ルフィたちと同じく)2年休んでたっていう感じで。だから、ワンピースは本当に僕らのバイブルなんです」と不思議な縁と“ワンピース愛”を語った。

◆取材・文=原田健

舞台あいさつに登壇したMrs. GREEN APPLE/撮影:原田健