リーグ・アン第10節、スタッド・ランスvsロリアンが28日にスタッド・オーギュスト・ドローヌで行われ、ホームのランスが1-0で勝利した。なお、ランスのMF伊東純也は87分までプレー、FW中村敬斗は負傷欠場となった。

前節のトゥールーズ戦を1-1のドローで終えた6位のランスは、3試合ぶりの白星を目指して12位のロリアンとの一戦に臨んだ。伊東はこの試合で[3-5-2]の2トップの一角で先発起用となった。

前線の構成は異なるものの、マッチアップが明確となったことで、立ち上がりから主導権争いが続く。時間の経過と共にボールを握ったランスは、伊東とダラミーの機動力を活かして起点を作りつつ、前向きな形でボールを受ける場面が多いテウマが得意の左足を積極的に振るなどチャンスに絡んでいく。

その流れで14分に左足でファーストシュートを放った伊東はサイドに流れてのクロスやラストパスとチャンスメークに関わる場面が多いが、前半終盤には持ち味の機動力で相手DFのミスを誘って入れ替わりかけるが、ボックス内での接触はノーファウルの判定となった。

ランスペースも決定機まであと一歩という場面が目立つなか、試合はゴールレスで後半に突入。すると、後半序盤はアウェイのロリアンに押し返され、クルピやバカヨコに決定機を許す。

後半も膠着状態が続く中、ホームで勝ち切りたいランスは攻撃的な交代策で攻撃の活性化を図る。70分には伊東の正確な横パスを中央で受けたテウマのシュート、72分にはサラマの冷静な落としに反応した伊東がエリア外からミドルループを狙うが、これは枠を捉え切れない。

その後、焦れる展開で相手選手の遅延行為に執拗な抗議を行ったウィル・スティル監督が退席処分となるアクシデントに見舞われたランスだったが、指揮官の情熱が選手に火を付けたか、84分に待望の先制点が生まれる。左サイド深くで起点となったウィルソン=エズブランドがボックス左角から利き足とは逆の右足で見事なコントロールシュートをゴール右隅へ流し込んだ。

ここから逃げ切り態勢に入ったホームチームは、87分に伊東を下げるなど守備的な交代を敢行。最後まで集中した守備でアウェイチームの反撃を撥ね返し、1-0で勝利。3試合ぶりの白星で上位争いに踏みとどまった。