一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門 改訂版
『一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門 改訂版』(桐谷広人ダイヤモンド・ザイ編集部:編/ダイヤモンド社)

 トークバラエティ番組『月曜から夜ふかし』でも人気の個人投資家・桐谷広人さんの著書『一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門 改訂版』(ダイヤモンド社)は、株取引の初心者にうってつけの入門書だ。

一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門 改訂版
『一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門 改訂版』 (桐谷広人ダイヤモンド・ザイ編集部:編)ダイヤモンド社刊

 少子高齢化による年金受給額の減少、将来的な増税など、家計への影響を受けて、昨今では個人での資産形成にも注目が集まる。日本株投資歴は40年近く、リーマンショック以降「優待+配当生活」にシフトした桐谷さんの個人資産額は23年9月の出版時点で「5億円」に迫る勢い。そんな桐谷さんの投資マニュアルで、未来に向けた経済的、心理的な安心を手に入れよう。

■おおむね「100株」が基本の「単元株」購入でお得な優待も

 そもそも株とは「会社がお金を集める手段」だという。事業拡大のため、会社は「株式」の発行により「投資家」ないし「株主」から資金を集める。それを元手に会社は経営をはかり、稼いだ分から株主へ「優待」や「配当」を還元するのだ。

一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門 改訂版
『一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門 改訂版』 (桐谷広人ダイヤモンド・ザイ編集部:編)ダイヤモンド社刊

 株式の売買は「証券取引所」を介して行われ、昨今は、スマホでの取引きも可能な「手数料の安いネット専業の証券会社」も複数ある。原則、100株単位の「単元」で売買し、例えば、「1株500円の株」を買う場合は「100株が5万円で買える」ことになる。(※例外として、1株から購入可能な“単元未満株”もある)

 株式購入の利点ともいえる「優待」も、最小の「単元」でもらえる会社は少なくない。種類も様々で、桐谷さん自転車や洋服、飲食店で使用可能な食事券などで、誰もがうらやむ「株主優待」生活を送っているという。

■割安の「指値」で購入するのが株取引のテクニック

 実際に株式を売買することで、ようやく投資生活がスタートする。基本的な株式売買について見ていこう。売買にはルールがあり、取引時間は「平日の朝9時から午後3時(東証[※東京証券取引所]以外午後3時半)まで」と決まっている。

 売買の方法は2種類で、自身で「売買したい株価」を指定する「指値」と、株価を指定せず時々の状況に任せる「成行」がある。ただ、指値は買い手と売り手の関係で売買が成立しないこともあり、成行では「予想外の株価」で売買が成立してしまうデメリットもある。

 実際、桐谷さんが選んだのは「指値で待つ」買い方だったという。想像にたやすいメリットは、株式投資の基本である「割安のタイミング」での購入が、可能になるからだ。

一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門 改訂版
『一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門 改訂版』 (桐谷広人ダイヤモンド・ザイ編集部:編)ダイヤモンド社刊

 ただ、初心者はやはり指値に迷う。参考になるのは桐谷さんが株取引で守る鉄則「配当と優待と合わせて利回りが4%以上あること」(上記画像参照)を前提にした、計算式だ。

 指値にするべき株価は「(1株当たりの配当額+優待額)÷0.04」で算出できる。例えば、「配当額14円」で「株主優待40円」ならば「1350円」以下が理想。ほか、株価のチャートから「直近の安値」をみきわめる方法、1年を一区切りに「年初最安値」から「底値」をみきわめる方法もある。

 本書では、本稿の内容に限らず株の「売り方」や昨今注目される「NISA」など、株取引に関するトピックを隅から隅まで網羅している。将来のために、今こそ学んでみよう。

文=カネコシュウヘイ

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