ドラフト1位で指名した西舘はブルペン起用も面白いと高橋氏は言う(C)Norifumi NISHIO

 10月26日プロ野球ドラフト会議が開催された。投手力アップを狙う巨人中央大西舘勇陽投手を1位指名。日本ハムと競合となったが、阿部慎之助新監督が見事に当たりくじを引き当て、即戦力右腕の交渉権を獲得した。

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 2位は森田駿哉投手(Honda鈴鹿)、3位は佐々木俊輔外野手日立製作所)、4位は泉口友汰内野手NTT西日本)、5位は又木鉄平投手(日本生命)と、2位から5位まで全員社会人を指名した。

 即戦力重視のドラフトとなったが、球団OBはこの指名をどう見ているのか。巨人で左腕エースとして活躍したOBの高橋尚成氏は自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」を更新し、古巣のドラフトについて言及した。

 高橋氏は巨人のドラフト指名の印象について「即戦力を全員獲ったなという印象ですね。今年4位に終わって何とか投手の即戦力が欲しかったんだと思う」と語った。

 交渉権を獲得したドラフト1位の西舘については「すぐ一軍で使えるレベルじゃないかなと思います。大学生の中でもトップクラスの球の強さで、あとは気持ちが強そう」と高評価。クイックモーションから投じられる最速155キロの速球と多彩な変化球が特徴の右腕だが、その起用法については「ジャイアンツウィークポイントでもあるブルペン陣に入ったら面白いんじゃないかなと思います。大勢投手がいますけど、なんかあったときはクローザーもできるような逸材ですね」とリリーフでの起用を提案した。

 また、ドラフト2位の森田について高橋氏は「左で140キロ中盤から後半を投げられる投手。フォームもそうだし、コントロールだったり球速だったり、まとまっている投手だなと思います。今年はいい投手が豊富だったことを考えると、他の年だともしかしたらドラフト1位で呼ばれているような逸材だと思うんです」と、こちらも高く評価した。

 森田は26歳のオールドルーキーとなるが、同氏は「年齢の分、考え方やメンタル、技術をかなり社会人で積んできたと思う。年齢のことはそんなに問題ない」と自身の見解を示した。

 高橋氏は今年の巨人のドラフトを「90点」と採点。「ドラフト1位、2位は左右でしっかりとした投手を取れた。編成はかなり満足していると思います」と語った。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

球団レジェンドOBが巨人のドラフトを採点!1位の西舘勇陽は「逸材」と高評価