「結婚後の新たな生き方」を提案する既婚者向けメディアやネットサービスの展開、システム開発を行うレゾンデートル株式会社(東京都新宿区)は、現代の夫婦関係のあり方、婚外交渉や異性関係に対する価値観の多様性を把握し、今後のサービス開発に向けた市場動向を探るため、既婚者を対象に様々なテーマで大規模なアンケート調査を実施中。今回は「婚外恋愛に関する実態調査」の最終報告です。

<過去の報告>
⇒第1報:既婚者の22.5%に「婚外恋愛」の経験ありetc.
⇒第2報:「婚外恋愛」に地域差ありetc.
⇒第3報:婚外恋愛の「出会いの場」は職場が42%、アプリが15% etc.
⇒第4報:婚外恋愛で「体の関係あり」は何割?妻や夫への罪悪感はある?etc.
⇒第5報:デート代はいくら?誰が払う?デート頻度・連絡手段は? etc.
⇒第6報:配偶者バレは?よく会う曜日・時間帯は?セックス頻度は? etc.
※プレスリリース⇒https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/104522
※全報告書掲載ページ⇒https://healmate.jp/survey/

今回は7回に分けて行って参りました「婚外恋愛に関する実態調査」の最終報告です。最後のテーマは「婚外恋愛経験者の夫婦関係」。夫婦仲が良くないから、夜の生活に満足してないから婚外恋愛に走るというのが一般的なイメージですが、果たしてその実態はどうでしょうか。「婚外恋愛経験あり」の既婚男女350人(30~59歳)に「夫婦仲は良いか」「夫婦間のセックス頻度は?」「夫婦仲を良くしたいか?」などを尋ねた結果を分析します。

【結果のポイント】
・夫婦仲が良い・やや良いと答える婚外恋愛経験者が5割以上!
 →男性は「良い」34.9%、「やや良い」22.2%で合計57.1%が良いと回答。「普通」は31.5%
 →女性は「良い」28.9%、「やや良い」22.9%で合計51.8%が良いと回答。「普通」は28.4%
 →「やや悪い」「悪い」の割合は低く、男性で11.4%、女性で19.9%

・婚外恋愛に走る男性の約6割、女性の約4割がセックスレス(※)ではない
 ※セックスレスの定義:特別な理由がないのに1か月以上性交渉がないカップル
 →男性に夫婦間のセックス頻度を尋ねると「週に1回」が最多で16.1%。「月1回以上」は59.1%
 →女性に夫婦間のセックス頻度を尋ねると「月に数回」が最多で11.4%。「月1回以上」は40.4%
 →「年に1回以下」は男性27.5%、女性46.8%

・「夫婦仲を良くしたいか?」の回答には大きな男女差あり
 →男性は49.0%が「今より良くしたい」と回答。「このままでよい」44.3%、「別れたい」6.7%
 →女性は28.9%が「今より良くしたい」と回答。「このままでよい」50.8%、「別れたい」20.4%
 →30代の男女差が顕著。男性は「良くしたい」約65%。女性は「現状維持」「別れたい」約64%

【調査概要】
・調査タイトル:婚外恋愛に関する実態調査 第7報
・調査期間:2023年9月11日~21日
・調査対象者:婚外恋愛経験のある30~59歳の既婚男女350人(男性149人、女性201人)
・調査方法:インターネット
・エリア:全国
・調査機関:レゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/
・調査報告の掲載:https://healmate.jp/survey/(近日中)
・発表日:2023年10月30日

◆調査対象者について

2023年6月30日7月7日に実施したスクリーニング調査で全国30~59歳の既婚男女2,000人(男性500人・女性1,500人) に「婚外恋愛 の経験の有無」を尋ねたところ、約2割の人が「経験あり」と回答しました。人数にすると406人(男性165人・女性241人)になります。本調査は、この406人から抽出した婚外恋愛経験者350人を対象としたものです。

男性(149人)
・30代:46人(30.9%)
・40代:60人(40.3%)
・50代:40人(26.8%)
女性(201人)
・30代:81人(40.3%)
・40代:66人(32.8%)
・50代:54人(26.9%)

地域別では「新潟県」「島根県」「熊本県」に回答者がいない以外は全都道府県に分散しており、地域的な偏りもみられません。

※1:婚外恋愛を「婚姻関係にあるパートナー(妻・夫など)以外との恋愛関係をいい、体の関係の有無は問わない。不倫・セカンドパートナーも含む」と定義したうえでの調査。








◆婚外恋愛経験者の夫婦仲は?──良い?悪い?普通?

「婚外恋愛をするくらいだから夫婦仲が良くないのだろう」というのが世間一般のイメージかもしれません。少なくとも一般の夫婦よりも「仲が悪い」割合は高そうですが、グラフの結果になりました。

男女とも「良い」「やや良い」が5割を超える想定外の結果でした(男性の合計:57.1%、女性の合計:51.8%)。夫婦仲が良いにもかかわらず、婚外恋愛をしたということになります。「やや悪い」「悪い」の回答の少なさも想定外で、男性の合計が11.4%。女性の合計が19.9%です。調査前は3割以上を想定していました。男女差は気になりますが、こちらは「年代別」で分析してきます。

想像以上に夫婦仲が良い(やや良いを含む)と答える男女が多い理由として考えられるのは、「婚外恋愛が夫婦関係の緩衝材になっている」という点でしょう。婚外恋愛をすることで夫婦関係が良くなったとはよく聞きます。配偶者に不満をぶつけなくなった、妻や自分を客観的にみられるようになったという訳です。

もう一つ考えられるのは、夫婦関係に葛藤があった時期に婚外恋愛をしたが今は克服したというものでしょう。加えて、「何人も同時に愛せる」タイプの男女も一定割合いると考えられます。







◆婚外経験者の夫婦間における「夜の生活」──セックス頻度

「婚外恋愛する人」の夫婦関係について世間一般のイメージとの乖離が判明しましたが、これは「夜の生活」においても言えることでした。婚外恋愛経験者の夫婦間のセックス頻度はグラフの結果になりました。

「セックスレス夫婦が多い」というイメージは覆され、夫婦間のセックスが高頻度で行われていることが分かります。なお、セックスレスの定義は「特別な理由なく1か月以上、性的関係がないカップル」(日本性科学会、1994年)ですから、「数か月に1回」以下の40.9%が該当することになります。

女性の場合は、男性よりも夫婦間のセックス頻度が低く、60.3%がセックスレスに該当します。これにより「女性が婚外恋愛に走る動機としてセックスレスが大きい」ということが言えそうです。

第3報で報告した通り、女性の方が婚外恋愛における交際人数が少なく、1人が約44%、2人が約20%になります。男性の場合は複数の相手と同時に関係を持てる人が多いために配偶者とセックスレスの割合が低い一方、女性は複数の相手と同時に関係を持てない人が多い結果、セックスレスが婚外恋愛の重要な理由になっているといえそうです。







◆今後、夫婦関係を良くしたいと考えているか

冒頭に紹介した「婚外恋愛経験者の夫婦仲」では、男女の齟齬は気になるものの、予想以上に夫婦仲が良いと認識していることが分かりました。では、「今後の夫婦関係」についてどのように考えているのでしょうか。「良くしたい」のか「現状維持」か、それとも「別れたい」のか、尋ねてみました。

グラフの通り、より男女間の齟齬が鮮明にあらわれる結果となりました。男性は約半数(49.0%)が「今よりも良くしたい」と考えているのに対し、同様に考える女性は3割に満たず(28.9%)、そのうえ2割以上(20.4%)が「むしろ別れたい」と考えていました。これには先ほど紹介した「セックスレス」も大きく関係しているかもしれません。男性と異なり、女性の場合はセックスを愛情表現ととらえる人が多いためです。

世代別にみると、さらに衝撃的な結果になりました。







30代と50代における男女間の齟齬が顕著です。30代男性は65.2%の人が「今より良くしたい」と考えているにもかかわらず、女性は同じ回答は35.8%に止まり、19.8%が「むしろ別れたい」と考えています。ある種の「諦め」がうかがえるでしょう。

50代なると「別れたい」女性の割合が増えて4人に1人にも上ります。それにもかかわらず、男性の9割以上は関係を「良くしたい」あるいは「現状維持でよい」と考えているのです。熟年離婚が増える理由が分かるように思えます。50代男性は「今さら離婚なんて」と思っているかもしれませんが、女性はそうでもないようです。






配信元企業:レゾンデートル株式会社

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