一般社団法人キネコ・フィルムは、毎年11月に子どもから大人まで楽しめる国際映画祭「キネコ国際映画祭」を毎年11月に開催。今年も2023年11月1日(水)から11月6日(月)の期間、二子玉川ライズや玉川髙島屋S・C、二子玉川公園などを中心とした二子玉川の街一帯が映画館となり、「第30回キネコ国際映画祭」が開催される。

【写真】「第30回キネコ国際映画祭」ポスター

30回目となる「キネコ国際映画祭」のテーマは「PLAY and PRAY for peace 〜遊ぼう。平和の祈りを込めて。〜」。キネコ国際映画祭では、世界中から集められた最新映画を子どもたちの年齢に合わせたプログラムで上映予定だ。

■「キネコ国際映画祭」とは?

毎年秋に開催される日本最大規模の子ども国際映画祭。世界の三大映画祭のひとつに数えられるベルリン国際映画祭の児童映画部門「キンダー・フィルムフェスト・ベルリン」の協力を得て、1992年に創設。ティーンズ審査員を含む約20人の「キネコ審査員」によって、海外作品部門の最優秀作品賞が選定されるのが特徴だ。一方、日本作品部門においては、世界の子ども映画祭のディレクターや専門家の国際特別審査員がグランプリを決定する。

期間中、楽しくてワクワクする映画はもちろん、楽しさだけではない多様な感情を体験する映画も上映することで、子どもだけでなく大人にも、社会問題の気づきなど学びがある映画体験を提供している。また、各所で映画を楽しむためのコンテンツを実施。本格的なホールから野外上映、街中のカフェや公園などで、多くの企業や地域団体が、親子で一緒に学べる多様なイベントやワークショップを開催している。

■「第30回キネコ国際映画祭」の見どころを一挙紹介

1.楽しくワクワクする映画から社会問題に気づく映画まで子どもから大人まで学べる映画体験を提供

●コンペティション上映

今回のコンペティション上映では、全世界17カ国から60作品を用意。1歳から6歳を対象とした幅広いテーマ作品が勢ぞろい!また、“生き方って、自由だ。”をコンセプトに、ティーンズに向けたプログラムも幅広く、子どもたちが楽しめる作品が用意されている。また、本映画祭では、海外の映画を上映する際、スクリーン横で声優たちが生吹き替えを行う“ライブシネマ”プログラムも一部作品(※)で実施。字幕が読めない子どもたちも安心して映画が楽しめる。チケットは、公式サイトの購入ページから販売中(一般1000円/子ども500円)。

チルドレン作品のうち、セリフがある作品はすべて“ライブシネマ”で楽しめる。

●野外上映ミズベリングシアター

多摩川河川敷での野外上映イベント。河川敷の開放感あふれる環境で楽しむ野外上映は、非日常感が満載!また今回はペットを連れて鑑賞できるエリアがあり、全日無料となる。11月3日(祝)はベストセラーをティム・バートン監督が映画化した名作ファンタジー「ビッグフィッシュ」、4日(土)は「ミニオンズ」「SING/シング」のイルミネーション大ヒットシリーズ第2弾「ペット2」、そして5日(日)は“ライブシネマ”プログラムとして「ブラム」を上映予定。

場所:多摩川河川敷(二子玉川公園前)

期間:11月3日(祝)〜5日(日)

※入場券が必要となります。10月20日よりWebチケット購入ページより受付開始。また雨天の場合は上映中止。レジャーシート、防寒着は各自持参。

●I LOVE THEATER

二子玉川にあるカフェやパブで、お店のおいしいスイーツやドリンクを楽しみながら映画鑑賞を楽しむことができる。映画好きの店主とのコミュニケーションもこの企画ならではの魅力!

場所:ふたこビール醸造所、シュクレペールカフェ、NEW VALLEY

期間:11月3日(祝)〜5日(日)

2.“親子で一緒に学べる”をテーマとしたイベントやワークショップ

チェコフェスティバル

キネコ国際映画祭とチェコフェスティバルが初コラボレーション!中央ヨーロッパの国・チェコの雰囲気を親子で楽しめる。コンサートやトークショーなどのステージプログラムと、チェコのグルメやグッズ販売などの出店でチェコの雰囲気を存分に味わえる。

企画・運営:チェコセンター東京、チェコ政府観光局

場所:多摩川河川敷(二子玉川公園前)

期間:11月3日(祝)〜5日(日)

11月2日(木)ジャズコンサート(二子玉川ライズスタジオ&ホール)

ソープボックス乗車体験

“地球のチカラ”ד親子の熱気”で動くハイブリッドカー体験として、キネコソープボックスカーの乗車体験が可能!ソープボックスカーは、動力のない車のため、地球のチカラ(重力)だけで直線の坂道を下る。子どもたちに初のレーシングカー体験を提供。

場所:多摩川 河川敷通路

期間:11月3日(祝)〜5日(日)

人数:100人/日 参加費:無料

●体験型ワークショップ

芸術の第一線で活躍する講師陣とともにアートワークショップを開催。協賛企業を中心に、映画祭を盛り上げてくれる種類豊富で素敵なワークショップが登場。

場所/期間:

11月3日(祝)〜5日(日)玉川髙島屋S・C⻄館1階アレーナホール

11月3日(祝)〜6日(月)二子玉川ライズ中央広場

11月2日(木)〜5日(日)二子玉川ライズ ガレリア

●1DAY EDUCATIONAL CONFERENCE

本企画を一般社団法人日本国際教育協会の神尾りさ氏がディレクションし、アナウンサー・笠井信輔氏をファシリテーターに迎えている。午前中にみんなで子育てや教育に関する映画を鑑賞、午後はグループに分かれて、子育てや教育、子どもを取り巻く社会や未来などについてディスカッションを行う。

場所:玉川髙島屋本館1階特設会場(駐車入口スロープ横)

日時:11月5日(日)10時〜15時(予定)

人数:50名

応募先:info@kineko.jp ※先着順

●ホスピタルプロジェクト

映画館に行くことが難しい入院中の子どもたちが、オンライン上で映画鑑賞できる試みを実施。また、11月2日には通院患者にむけた病院での上映会にも挑戦する。キネコ国際映画祭は、さまざまな環境の子どもたちへの映画の体験機会提供も目指す。

場所:国立成育医療研究センター

期間:11月1日(水)〜6日(月)オンライン配信

11月2日(木)上映会開催

11月上旬〜30日(木)オンライン鑑賞

戸田恵子さん、中山秀征さんらが映画祭に参加決定!

「キネコ国際映画祭」は多くのボランティアによって支えられている歴史あるイベント。今年も芸能界から、この映画祭に共感した著名人のボランティア参加が決定!ジェネラル・ディレクターに戸田恵子さん(2008年より参加/15回目)、プログラミング・ディレクターに中山秀征さん(2011年より参加/12回目)、そしてスペシャル・サポーターに横山だいすけさん(2018年より参加/5回目)、井ノ原快彦さん(2022年より参加/3回目)、桂宮治さん(今年初参加)が就任する。多くの人のあたたかい気持ちに育まれてきた30回目のキネコ国際映画祭に注目だ。

1.ジェネラル・ディレクター 戸田恵子さんコメント

この映画を子どもたちに見せるべきか。この映画で、子どもたちに何を伝えたいのか。キネコ国際映画祭で上映される映画は、ひとつひとつ、スタッフたちが思いを込めて選んでいます。ハッピーエンドな作品ばかりではありません。心を揺さぶられるような作品もあります。だからこそ、新しい気づきや発見も多くあるはずです。キネコは、映画を通して皆で感情を共有できる素晴らしい映画祭です。いまの時代、映像作品はタブレット端末で一人で観るという子が多いかもしれません。でも、同じ作品を皆で見るからこそ湧き上がってくる感動があります。今年も、見て、感じてほしい作品がたくさん集まりました。ぜひ、ご家族やご友人、大切な仲間たちとキネコ国際映画祭にお越しください。そして映画を見て、ぜひ語り合ってください。

2.プログラミング・ディレクター 中山秀征さんコメント

キネコ国際映画祭から感じるのは、映画への純粋な思いです。 「世界には素晴らしいショートフィルムがたくさんある。それを子どもたちに見てほしいんだ」という主催者やスタッフの熱意がまっすぐに伝わってきます。キネコと出会う前、私にとって映画は「与えられて」見るものでした。話題になっているものや、宣伝が目に付いたもの。そんな私にキネコは、世界には知られざる素晴らしい映画が無数にあることを教えてくれました。ともすれば埋もれてしまったかもしれない、けれども大切なメッセージが込められた映画がそろっています。キネコは今年で30周年を迎えます。私は2011年に初参加し、13年間ご一緒してきました。かけがえのない経験・出会いがたくさんありました。何年も前のキネコでのできごとを、ふと思い出すことがあります。生涯に残る「あの日」ができる映画祭。今年も、キネコにご期待ください。

フェスティバルディレクター 田平美津夫氏の特別インタビュー

――今年で30周年となるキネコ国際映画祭、一番の見どころを教えてください。

楽しさだけではない、さまざまな感情を体験できる映画を厳選しています。社会問題に気づいたり、子どもだけではなく大人も学びがある、そんな映画体験ができるのが見どころです。

――30年続けてきた、一番の原動力(想い)・理由を教えてください。

ヨーロッパの子ども映画祭は、街と映画祭が一体になって盛り上がっており、視察の際に衝撃を受けました。その時の、絶対に日本にもこんな映画祭を作るんだ!という決意が原動力になっています。

――ウォーカープラスをご覧の皆様にメッセージをお願いいたします。

キネコでは映画を中心に、子どもたちがさまざまな感情を味わえる体験を用意してます。チェコフェスティバル、パン祭りなどの大人も楽しめる野外イベントも充実。ぜひ二子玉川に来てください。

昨年のI LOVE THEATERの風景