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例年、ハロウィンイベントを目的に多くの人が集まる渋谷区が、今年は本気で“ハロウィン規制”に乗り出したが、その対応に一部から不満の声も上がっている。

渋谷区は「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません」とメッセージを発表。ハロウィン当日の31日や直前の週末などにハロウィン目的で渋谷に来ないよう呼びかけていたほか、28日の朝から渋谷駅前の「ハチ公像」周辺が、待ち合わせによる雑踏事故防止のために封鎖されるなど、厳戒態勢を敷いた。

’18年軽トラが横倒しにされた暴動騒ぎや、昨年韓国の梨泰院で起こった混雑による群衆雪崩で159人が死亡する大惨事などを背景に、さらに今年は外国人観光客の増加に伴う人での増加の懸念もあり、渋谷区も本気で対策をしています。路上飲酒禁止の条例を発動するほか、酒の販売の自粛要請などもしていて、ハロウィン直前の週末の渋谷では、日本人で仮装している人はほとんど見かけられませんでした」(全国紙記者)

そんな中、JR渋谷駅では「ハチ公口改札」が一時的に封鎖される事態となり、X(旧Twitter)では駅構内や付近の路上で”人の大渋滞”が起きている写真の投稿と共に不満の声も相次いで見られた。

《JR渋谷駅ハチ公口側閉鎖してるから余計に混雑して危ない》
渋谷駅ハチ公口封鎖のため宮益坂側が大混乱》
《大学帰りにこれ。ハチ公口を封鎖しているため、東急~JRは3F中央改札に直行を推奨します。(逆効果では?)》

改札の封鎖には具体的にどのような目的があるのか、またいつまで封鎖が行われるかなどをJR渋谷駅を管轄するJR首都圏本部に聞いた。

「いつまでというのは決まっていませんが、ハロウィンが終わればということになると思います。封鎖のタイミングとしては、“この日、この時、このタイミングで”というのはなく、その都度お客様の流動をみて警察と打ち合わせの上、警察からの依頼があれば随時対応してシャッターを下ろしたり開けたりしているということです。人が集まる時間ではないと思うので、午前中に閉めることはないと思います。

安全のためだとは思いますが、弊社として目的があるわけではなく、あくまで警察からの依頼に対応しているというものなので、封鎖の具体的な理由や目的は把握していません。封鎖による効果は、何を持って効果なのかこちらではわかりませんが、事故が起きなければ効果はあったのかなとも思うし、効果は終わってから初めてわかるようなものなのかなとも思います」

また、Twitterなどで不満の声が上がっていることについては、一時的に不便になるかもしれないが安全には変えられないとした上で、「渋谷区もあれだけ言ってるし、警察もそれに協力しているも状況なので、弊社としても協力はします」とのことだった。

渋谷区役所にも問い合わせると、「渋谷駅ハチ公口改札が一時閉鎖になっていることについては、現地の滞留状況を見て危険回避のためのJR様と警察の判断となっております」と、“ハチ公広場の人流抑制”が目的と思われる回答があった。

明日迎えるハロウィン当日、何事もなく過ぎることを願うばかりだ。