株式会社With Midwife(本社:大阪市) は、日本有数の温泉地である別府市を舞台に、温泉施設に滞在される子育て中のご家族を助産師がサポートする、別府市リゾート産後ケアを2024年1月に実施いたします。

この事業は、別府市からの委託事業として実施し、子育て家族は温泉施設に滞在中、助産師によるケアを無償で受けることができます。

別府市リゾート産後ケアのページ: https://onsencare.jp/

◆背景

1.社会的背景

世界的に流行する新興感染症により出産環境も大きく変化し、特に産後うつに関してはコロナ前と比較し、3倍になっているというデータ(*1)があります。育児不安や疲労は、産後うつの最大の要因であり、妊産婦の死因の1位はそれらを起因とした自殺です。産後うつの原因となる身体的精神的疲労回復の機会や育児不安を軽減するための取り組みは、社会的にも求められています。

2.産後ケアの動向

その中で近年注目されているのが「産後ケア」です。

産後ケアとは、出産後の母子に提供される、健康の維持増進、休息、育児手技の習得を目的としたあらゆるケアのことを指します。

日本では戦前より「産小屋」「出部屋」や複数世帯居住といった、産後のサポートができていましたが、核家族化によって、産後ケアを行うには難しい状況に陥っていました。

しかし、2015年より妊娠・出産包括支援事業として本格実施され、2021年には母子保健法の一部を改正する法律(産後ケア法)が施行され、助産院などアットホームな環境で提供されることが多い産後ケアですが、近年では、産後ケアホテル、産後ケアリゾートなど高級志向の産後ケアも注目されています(*2)。

3.産後ケアのニーズ

市区町村における実施状況としては、宿泊(短期入所)型:67.5%、デイサービス型:68.3%、アウトリーチ(訪問)型:55.5%(*3)です。

利用者の産後施設利用の最終的な決定動機には、休みたい・眠りたい、周囲からの十分なサポートが得られない、といったことが上位にあり、滞在期間は1週間~2週間未満が最も多い(*4)結果となりました。しかし、自治体によって母子が受けられるサービスの格差がみられ、重点的に実施している事業内容も異なっています(*5)。

また、産後ケアの担い手である助産師の多くが施設を持たず、産後ケアを実施したくてもできない方、アウトリーチ型での支援を行う方も多いため、利用希望者のニーズに合わせられないのが現状です。

このことから、オフシーズンの旅館施設を利用して、地域の助産師が産後ケアを提供することで、双方のニーズを一致させることが可能ではないかと考えました。

◆なぜ別府市なのか

大分県別府市は、 世界最大の源泉湧出量を誇る日本最大の温泉地です。源泉数は2,000以上もあり、町中いたるところに温泉があります。特に古くから由来のある8つの温泉地は別府八湯と呼ばれており、多くの観光客や地元住民から利用されています。宿泊施設の数は330施設(*6)あります。

そして、別府市は温泉の利用だけでなく、温泉の新たな利用価値の開拓に力を注いでいます。2017年には温泉×遊園地「湯~園地」、2023年には温泉×音楽フェスBEPPU ONSEN SHOWER FES」といった画期的な取り組みを行っています。

今回の事業では、温泉という別府の魅力と、健康と子育ての専門家である助産師を掛け合わせ”産後ケア”という視点で、新湯治・ウェルネスツーリズムを後押ししていきます。

別府市リゾート産後ケアとは

・概要

別府市リゾート産後ケアは、市内外を問わず日々子育てを頑張っているママとパパのための事業です。別府市内や遠方から、癒しを求めて別府の温泉施設に滞在される家族を、子育ての専門家である助産師がサポートします。観光、温泉で滋養、休息といった様々な楽しみ方ができます。

新しい家族として奮闘した数ヶ月を振り返り、ほっと一息ついて、また新たなスタートに立てる機会となれるよう、スタッフ一同サポート致します。

・3つの特徴

  1. 宿泊施設でプロのケアを受けられます

    母親・父親、赤ちゃんのからだやこころの健康チェックを行い、不安な点がある場合には適切なケアやアドバイスを実施します。

  2. 滞在前後もしっかりサポートいたします

    宿泊期間中だけではなく、ご出発1ヶ月前とご帰宅1ヶ月後にオンライン面談を行います。貴重な滞在期間中に最大限有効なケアが受けられるよう、家族ごとに産後ケア内容をカスタマイズいたします。

  3. 休息や二人時間で充実した休日を過ごせます

    食事中や仮眠中、パートナーと2人でおでかけの際も、赤ちゃんをお預かりすることができます。最大限休めるように、授乳のタイミングなども事前にプロに相談し、調整出来ます。

    また、家族をサポートするために、ケアに従事する助産師は一定の研修を受けた者に限定しています。

別府市リゾート産後ケア募集概要

  • 宿泊期間、場所

    1.2024年1月24日(水)~1月27日(土) ガレリア御堂原

    2.2024年1月29日(月)~1月31日(水) 美湯の宿 両築別邸

  • 募集人数

    6組限定

    1.ガレリア御堂原:3組

    2.美湯の宿 両築別邸:3組

  • 費用の目安

    基本の産後ケアにかかる費用は無料であり、宿泊や交通、飲食に関わるその他の費用はご負担いただきます。

    1.ガレリア御堂原

    150,000円~250,000円/1組(ご夫婦と赤ちゃん)

    2.美湯の宿 両築別邸

    100,000円~200,000円/1組(ご夫婦と赤ちゃん)

    ※お部屋のグレードや宿泊人数、食事内容によって、宿泊費用は前後します。

    ※採択者へのみ本事業専用の予約窓口をお伝えいたします。

  • 募集期間

    1.ガレリア御堂原

    2023年12月15日(23:59)締切

    2.美湯の宿 両築別邸

    2023年12月22日(23:59)締切

  • 利用要件

     ・母子健康手帳を保有する実施日において産後1年までの母親とその乳児。

     ・乳児は自宅において養育が可能である。

     ・日本国内に居住している。

     ・参加者は2泊または3泊程度の旅行が可能な健康状態である。

     ・事前事後のオンライン面談、アンケート回答に協力ができる。

  • 詳細・お申し込みはこちら▶️https://onsencare.jp/

◆関係者からのメッセージ

別府市長 長野 恭紘

 別府市の財産である温泉や観光資源を活かした「リゾート産後ケア」という新しい試みを始めました。女性のからだや赤ちゃんの専門家である助産師に育児の悩みを相談しながら、お母さん自身もケアを受け、温泉でからだを癒し、非日常の空間でゆっくりしていただきたいと思っています。もちろん、お母さんだけでなく、一緒に育児をがんばっているお父さんにも優雅な休息の時間を過ごしていただける内容となっています。観光においでになった方だけでなく、別府市民のみなさまにもこのリゾート産後ケアを利用していただきたいと思っています。別府の温泉と観光で日ごろの育児の疲れを癒してください。

・ガレリア御堂原 株式会社関屋リゾート 代表取締役 林太一郎

新しい家族の一員を迎え、その喜びと共に多くの責任や不安を感じる産後のお母様たちに、ほんの少しの癒しの時間を提供したいという思いから、この事業に参加させていただきました。「ガレリア御堂原」では、たくさんのアート作品に出合う事ができ、心の琴線に触れる美術館のような空間を持っています。また、温泉やスパルームを通して、身体の内と外からのリフレッシュをご提供します。夜には別府を一望できる夜景を楽しむ事もできます。

私たちの願いは、お母様が心身ともにリフレッシュし、再び家族との美しい時間を刻むエネルギーを取り戻していただくことです。この特別な時期に、最高のおもてなしでお迎えいたします。

・美湯の宿 両築別邸 専務取締役兼若女将 緒方真美

産後ケアは非常に大切な事だと思います。私にも小さな子供がおりますが周りの助けなしでは今の自分はなかったと思います。小さな赤ちゃんを育てるママやパパは本当に気持ちも体も一生懸命になりすぎます。特にママは責任感を持ちすぎてしまい、一人で悩む方も沢山います。私自身も出産後はただただ未知の世界に必死だった事を覚えています。少し成長したわが子と向き合う今も必死ですが(笑)

今回この事業のお話を頂き、是非とも当館で産後のママやパパのケアを含めた癒しを体験頂きたいと思いました。実は、両築別邸は赤ちゃんの初めて旅行、三世代旅行のお客様をターゲットとしております。未就学児向けのキッズルームから、赤ちゃんも一緒にくつろげる湯上がり処、温泉で日頃の疲れを癒し、お部屋でゆっくり会席料理をご堪能頂きます。小さなお子様連れの旅行にはお部屋食が本当に助かるのです。

2023年2月には旅行中のママの癒しの場となるよう女性専用の岩盤浴を設けました。今日だけは何も考えず日頃の頑張っている自分へのご褒美旅行にして欲しいと思います。この事業は沢山のママやパパの子育ての手助けになる事と思います。「別府なら安心して産後ケア旅行にいけるね!」という言葉が聞こえてくる日を楽しみにしております。

・株式会社With Midwife 代表取締役 岸畑聖月

産後1ヶ月は、母子の健康面の理由から湯船につかるような入浴は避けてくださいねとお伝えしています。また、1ヶ月以降も温浴施設に赤ちゃん連れで行き、リラックスすることにハードルを感じる方も多いです。この度、別府市別府市内の宿泊施設と連携し、リラックス効果が高い反面、産後には少しハードルがある温泉と助産師を掛け合わせ、子育てを日々頑張るママやパパに、リラクゼーションの機会を提供できることを心から嬉しく思っています。

私自身は、大学院時代産後ケアを中心に研究しており、いつか産後ケアに関わる事業も行いたいと考えていました。しかし「産後ケア」業界は、サービス提供者側としても、利用者側としてもまだまだ課題が多いのも事実です。今回のような自治体と連携し、その地域ならではの資源を活用した産後ケアのあり方が、実証事業を経て結果に繋がり、日本全国に広がることを心から願っています。ぜひご家族みんなで別府にリフレッシュしに来ていただき、プロと共に子育てのリスタートをきれると幸いです。みなさまのお越しをお待ちしております。

【企業概要】

企業名:株式会社With Midwife  

設立日:令和元年11月1日

資本金300万円

代表:岸畑 聖月

所在地:大阪府大阪市都島区東野田町4-15-82 QUINTBRIDGE303

理念:目の前のいのちだけでなく、流産や死産など、目に見えないいのちも私たちは日常的に目にしています。そんないのちも、決して取り残されない社会を、私たちは助産師の「寄り添う(care)」チカラで実現します。

【お問い合わせ先】

株式会社 With Midwife

担当:松本 明弥香

メールアドレス:info@withmidwife.jp

当社ホームページ:https://withmidwife.jp/

【参考】

*1)公立大学法人神奈川県立保健福祉大学,コロナ禍で出産・育児を経験した女性の「産後うつ」の割合が倍増 ~コロナ禍における社会制限及びサポート喪失と産後うつとの関連(研究報告)~ ,2022/04/27,https://www.kuhs.ac.jp/shi/att/01448_18498_010.pdf

*2)野口真貴子他,札幌市産後ケア事業を利用した女性の認識,日本助産学会誌 J.Jpn.Acad.Midwif.,Vol.32,No.2,178-189,2018,https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjam/32/2/32_JJAM-2018-0027/_pdf/-char/ja

*3)厚生労働省子ども家庭局母子保健課,産後ケア事業の実施状況及び今後の対応について,https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/001076325.pdf

*4)岡津愛子他,東京都における宿泊型産後ケア施設の利用実態と利用者が産後に感じた困難,日本助産学会誌 J.Jpn.Acad.Midwif.,Vol.35,No.2,133-144,2021,https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjam/35/2/35_JJAM-2020-0019/_pdf

*5)日本看護協会,参考資料(資料2-2),https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000636868.pdf

*6)別府市,2021年別府市観光動態要覧,P.15,https://www.city.beppu.oita.jp/doc/sangyou/kankou/toukei_r03toukei.pdf

配信元企業:株式会社WithMidwife

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