元・モーニング娘。後藤真希あらため、「ぶいごま(V後藤真希)」のデビュー発表から5日。大物タレントのVTuber化ということでSNSを中心に大きな話題となり、展開のスピード感とクオリティの高さから驚きをもって迎えられた。

【動画】今なお色あせぬ名曲 モーニング娘。1999年当時の「LOVEマシーン」

 10月26日、デビュー発表の翌日におこなわれた初配信では、“限界化”しかけているホロライブ所属の天音かなたからメッセージ動画が届くなど、シーンの大御所からも注目と惜しみないリスペクトが送られている。

 さらに、デビュー初配信を終えた直後には3D化の発表もおこなわれた。28日に出演した『バーチャルハロウィーン2023』では、モーニング娘。の伝説的な楽曲「LOVEマシーン」を披露すると、ファンからは「これが見たかったっていうものをすぐに見せてくれるの最高」「またこの曲をぶいごまちゃんが歌って踊ってくれるなんて本当に嬉しいです」と絶賛の声が寄せられた。

 このスピード感と展開力は、さすがの風格を感じさせる。一応「新人VTuber」ではあるのだが、そもそもぶいごまがもともといた時代である2001年といえば、後藤真希が「愛のバカやろう」でソロ歌手デビュー、オリコン初登場1位に輝くなど、グループとしても個人としても「黄金期」といえる時代だ。

 “現代の後藤真希”の話題でいえば、2010年代こそ芸能活動はなりを潜めていたものの、2020年4月にYouTubeチャンネルを開設すると同年12月には単独ライブを開催、2022年には15年ぶりのライブツアーを実施した。そして今回、満を持して「ぶいごま」としてのVTuberデビューということで、今後ますます精力的な活動が期待できそうだ。

 ふたたびアイドルとして、そしてエンターテイナーとして、当時のファンやVTuberシーンのファンをひっくるめてワクワクさせてしまうあたり、衰えぬパワーを感じる。本人としても、「黄金期後藤真希」としてデビューすることで自身を奮起するような意図があるのかもしれない。

 なお、ぶいごまの今後の予定としてはひとまず11月11日に開催予定の『Life Like a Live!6(#えるすりー6)』への出演がアナウンスされており、ぶいごまいわく「あの曲をソロでやるし、あの曲はコラボでやっちゃう。すごいよ?」とのこと。

 デビュー翌日には3Dモデルまで発表してしまうというスピード感にくわえて、デザインをななかぐら氏が手がけてのデビュー、投稿された「歌って踊ってみた動画」の高いクオリティを考えれば、「ぶいごま」関連のプロジェクトには相当な事前準備と仕込みがなされていると察することができる。であれば、バーチャル・エイベックス所属のタレントとして今後も本腰をいれて活動していく可能性は高そうだ。後藤真希本人もまた、ひとりのタレントとして精力的な活動をおこなっていくのだろうか。「ぶいごま」と「後藤真希」、双方の活動に注目していきたい。

(文=リアルサウンドテック編集部)

動画サムネイルより