世間はハロウィン一色となっているが、日本の秋の風物詩といえば、やはり「クソ現場」を外せない。以前X(旧・ツイッター)上では、見た者に哀愁を感じさせる「異色のクソ現場」が話題となっていたのをご存知だろうか。

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■「ゴミなので処分して」→現場へ向かうと…

毎年9月末より10月にかけ、X上の注目を集めているのが、ご存知「クソ現場祭り」である。今年も「クソ現場祭り2023」というハッシュタグのもと様々な「クソ現場」の画像が集い、ネット民に秋の訪れを感じさせた。

今回注目したいのは「田舎の不動産屋」トトさんが投稿した1件のポスト。ある日、トトさんが物件の売主に「引越し作業は終わりましたか?」と確認したところ、「はい。あとはゴミなので処分して構いません」と返ってきたそう。

ポスト本文は「現場に着いて泣いたよね」と、何やら意味深な1文で締められている。そこでポストに添えられた写真を見てみると…。

パンダぬいぐるみ

そこには「退去後」の部屋の片隅に、パンダのぬいぐるみがちょこんと置かれた様子が確認できたのだ。

 

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■「これは切ない」とネット民涙

物の価値は人それぞれであるし、かつて大切にしていた物が、ある日を境に「不要物」となるケースも決して珍しくない。しかし年季の入った畳ばりの部屋に置かれたぬいぐるみを見ると、このパンダが住民らと過ごした日々が、ぼんやりと透けて見えてこないだろうか…。

見た者の「存在しない記憶」を刺激する光景は人々に衝撃を与えており、件のポストは投稿から数日で5,000件以上ものリポストを記録するほど話題に。

他のXユーザーからは「これは切ないです」「哀愁が漂ってくる写真ですね…」「新たな『トイ・ストーリー』が始まりそうな予感」「パンダさんかわいそう」など、ぬいぐるみに対する同情の声が多数寄せられていたのだった。

なお、6日の発表によると同ポストは見事「クソ現場祭り2023」の2位に輝いており、そのポテンシャルの高さを改めて感じるというもの。

 

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■「忘れ物」の確認に行くと…

今回のポスト投稿の経緯について、トトさんは「(物件の)買取を行なう際は全所有者に『必要な荷物などはないか』を、きちんと確認します。後から『やっぱりあれは持って帰りたい』と言われても、ゴミ処分業者が入ってしまいもう遅い…というケースがあるからです」と、前置き。

その上で「今回もトラブルにならないよう、前所有者に確認したところ『あとは全部ゴミなのでいらない』と言われたので現地を確認しに来たところ、パンダのぬいぐるみを発見し、なんとも言えない気持ちになりました」と、当時の心境について語ってくれたのだ。

パンダぬいぐるみ

トトさんは映画『トイ・ストーリー』を連想するほどエモさが込み上げてきたそうだが、当初の目的は物件の現地確認。「悲しくなりましたがこちらも仕事なので、後は業者に処分を任せました」と、その後の対応について説明している。

こちらの光景を見て「胸が締め付けられた」という人は、家にあるぬいぐるみを大切にしてあげてほしい。

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■これは涙が出てくる…

 

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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