交通事故・衝突事故

巨大な岩が猛スピードで転がり落ち、移動中の車を直撃。ハンドルを握っていた父親は即死したが、家族は奇跡的に無事だった。当日の経緯について、『Metro』など海外メディアが伝えている。

 

■岩が落下し車を直撃

14日、スペイン・アストゥリアス州の山道を車で移動中だった男性(48)が、突然の悲劇に見舞われた。道路脇の丘から重さ約127キロの岩が転がり落ち、フロントガラスを突き破って直撃したのだ。

午後1時56分に通報を受けた当局は、救急ヘリなどを手配しただちに出動。車の屋根を切って岩を取り除き男性を運び出したが、すでに死亡しており、手の施しようがなかった。

 

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■目撃した家族はパニック発作

当局は、「車には死亡した男性のほか、2名(男性のパートナーと未成年の子供)が乗っていました」と発表。ふたりは無傷だったが、悲惨な現場を目の当たりにしてパニック発作を起こしていたことから、病院に救急搬送されたと伝えられた。

なお3人は、事故発生現場の近くで休暇を過ごしていたとのこと。亡くなった男性にはもうひとり子供がいるが、そちらに関する情報は明かされていない。

 

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■過去には奇跡的な出来事も

今年1月にはアメリカ・カリフォルニア州マリブで暮らす男性の車が、直径約1メートル22センチもある大きな岩の直撃を受けた。

その日、停車中に電話が鳴ったため男性は車の外へ。次の瞬間ものすごい音がしたため様子を見に戻ったところ、車の屋根に大きな岩が落ち陥没していたのだという。

男性はその日を振り返り、「もし電話がかからなければ死んでいたでしょう」「トラウマになりました」と話している。

 

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■「落石注意」はどうすれば…

日本では「落石注意」という看板や道路標識、斜面などに張られている落石防護ネットなどをよく見かける。ただ上方を常に確認しながら運転するのはかなり難しく、ネットをすり抜けて落ちてくる石や岩をよけることも困難だ。

それでもこうした地域では落石をより意識しながら運転し、道路に転がっている石や岩にも十分気をつけてる必要がある。

130キロの岩が自家用車直撃で男性が即死 家族はパニック発作で救急搬送