パナソニック コネクトは、静岡第一テレビテレビ大阪テレビ北海道宮城テレビ放送の4社から、IPスタジオサブ映像システムの受注を発表した。本システムは2024年3月より順次納入し、稼働する予定としている。

昨今、映像コンテンツは表現の多様化や多種多様な視聴スタイルなど、求められるニーズが目まぐるしく変化しており、放送局においても、拡張性の高いIPサブシステムへの更新が必要とされているという。しかし、働き手不足や設置スペースの制約のニーズなどの課題から、少人数での運用が可能で、拡張性や柔軟な表現力を備えたシステムが求められているという。

そこで同社は、IT/IPプラットフォーム「KAIROS」を中心としたフルIPシステムで、自由で柔軟な表現力や現場で求められる様々な機能をコンパクトにまとめたシステムを提案。必要な機器に絞り、設置スペースを従来よりも縮小し、TV放送用、PC・スマートフォン等での視聴配信用など様々な画面のアスペクト比に対応したコンテンツを高いクオリティで効率的に制作できる点が評価され、4社の放送局に採用されたという。

また、約60年にわたって放送現場の運用に寄り添ってきた設計ノウハウを活用し、フルIPシステムでありながら従来のSDIシステムに近い運用性、安定性も実現したことで初めてIPシステムを運用する担当者でも使えるよう、利便性を向上したとしている。

同社は多彩な映像表現を実現するKAIROSをはじめとする様々な商品群で、効率的で自由な表現を実現し、映像制作現場の課題を解決していくという。

■主な採用設備

パナソニック コネクト、地上波放送局4社からIPスタジオサブ映像システムを受注[Inter BEE 2023]