Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき

原宿キャットストリートにあらわれた茶室。やわらかな色合いの暖簾をくぐりぬけると、生花のあざやかな匂いが広がる。見上げると、秋の草花や枝、実などを使用した幻想的な花畑が浮遊している。訪れたのは夕方に差し掛かる時間帯で、西陽が差すその空間はまさに幻まぼろしのよう。空間の中央には、1日の中にある4つの時間を表現した和菓子が展示されていた。

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき

グランドセイコーが「ときを食(は)む和菓子。」をテーマとした“まぼろしの和菓子屋”「Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき」を10月27日(金)〜11月5日(日)の10日間限定で、神宮前・StandBy(スタンドバイ)にオープンした。

和菓子屋 とき」は、日本の四季や自然にインスピレーションを受け、時のうつろいを味わうために、瞬間を刻む一秒一秒の精度を追求し続けてきたグランドセイコーが、昨秋10日間限定で初開催した、まぼろしの和菓子屋。クリエイティブディレクターには、昨年と同じくフードエッセイスト/フードディレクターとして幅広く活躍する平野紗季子氏が迎えられ、朝・昼・夕・夜の四種類の「とき」を題材に、1日の中のある時間、その時間だからこそ現れる風景や味わいを表現した和の菓子が開発。

今年のメインテーマとなるのは、この一瞬を生きる生命力や美しさ・瑞々しさを表現できる“果実と花”で、フレッシュで軽やかなラグジュアリーの世界観を提示している。

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
鮮やかに実る果実。 咲き誇る草花。 時と自然が交差する一点に、 果実や花の最も美しい瞬間が立ち現れる。 その一瞬の輝きを、 二度と訪れない今を、 決して逃さず、掬い取り、 洋菓子職人の眼差しによって、 新しき和の菓子を作り出す。 鮮やかな色彩、 瑞々しい香り、 溢れ出す生命力を宿す菓子。 それは、時間と自然の彫刻だ。 時が満ちる。 季節が香る。 その一瞬を祝福するために。 今を生きる喜びを味わうために。 それを未来へ繋いでいくために。 日本の四季や自然にインスピレーションを受け、 瞬間を刻む一秒一秒の精度を追求し続けてきた グランドセイコーが、 山粧う秋、十日間の旬を携えて、 神宮前の地にて果実と花の和菓子屋ときを お披露目いたします。

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき ステートメント

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
10日間のまぼろし、「Grand Seiko 和菓子屋 とき」をまた皆様にお披露目できることを嬉しく思います。今年の開催にあたって、 グランドセイコーのブランドメッセージ「今、この時を生きる人へ。 Alive in Time 」をお伺いした時、その哲学を象徴するものとして「果実と花」というテーマがすぐさま浮かびました。鮮やかに実り、咲き誇る果実と花。それらの生命力を宿した菓子は、時間と自然の彫刻ではないかと思います。ときを味わう和菓子屋 とき。素晴らしい作り手の皆様と手を取り合って生み出すのは、ここでしか出会えない菓子であり、ここでしかありえない和菓子屋です。秋の草花に包まれた美しき空間にて、皆様の心まで鮮やかに染めるような体験を、お届けできることを願っています。

平野紗季子(フードエッセイスト/フードディレクター)

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
平野紗季子 小学生から食日記をつけ続け、慶應義塾大学在学中に日々の食生活を綴ったブログが話題となり文筆活動をスタート。 雑誌・文芸誌等で多数連載を持つほか、ラジオ/podcast番組「味な副音声」(J-WAVE)のパーソナリティや、NHK「きみと食べたい」のレギュラー出演、菓子ブランド「(NO) RAISIN SANDWICH」の代表を務めるなど、食を中心とした活動は多岐にわたる。 著書に『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)、『味な店 完全版』(マガジンハウス)など。 Instagram:@sakikohirano

グランドセイコーのブランドフィロソフィー「THE NATURE OF TIME」は自然や季節の移ろいからインスピレーションを受ける感性と、それぞれの道を究めて時の本質に迫ろうとする匠の姿を指し、日本独自の美意識と精神性を表現。ブランドメッセージ「今、この時を生きる人へ。Alive in Time」は2023年、グランドセイコーが新たに掲げたグランドセイコーの終わりなき進化の決意であり、現在から未来へ進化を図るグランドセイコーから、今を生き、自らを変革する人々に向けた言葉。このブランドフィロソフィーとメッセージを体感できる空間デザインが施されている。 菓子作家には、宝石のようなパフェパルフェビジュー®」をはじめ、芸術的なお菓子を生み出す「P TISSERIE ASAKO IWAYANAGI」シェフパティシエール岩柳麻子氏と、日本の自然や和のハーブをリスペクトしたデザートを提案する、「FARO」のシェフパティシエ・加藤峰子氏の2名が迎えられ、洋菓子作家が創作する新しき和の菓子が開発された。

四季の情景や伝統行事、日々の願いなどが込められた日本伝統のお菓子、和菓子。日本で生まれ育った洋菓子職人として、和菓子に込められた時を超えて伝えられてきた尊い伝統に敬意を払い、洋菓子の技術で現代に生きる人に向けて再構築したのが今回の2種類のお菓子です。実りある秋の収穫に感謝を込め、無花果はパルフェ仕立てに。秋の心地よい光がだんだんと夕暮れとなり日没を迎え、月夜と変わる時の流れをパルフェの層に仕上げました。もう一つのお菓子は秋の吹寄。秋風が吹き寄せた木の実葉っぱを秋の香りと共に吹き寄せ缶として詰め込みました。一瞬の秋の情景と香りを金木犀のお茶と共にお楽しみいただける缶です。

岩柳麻子 (P TISSERIE ASAKO IWAYANAGI シェフパティシエール)

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
岩柳麻子 2000年に桑沢デザイン研究所を卒業し染織家として活動後、独学にて洋菓子を学ぶ。 2005年に「pâtisserie de bon cœur(パティスリィ ドゥ・ボン・クーフゥ)」を立ち上げ、10年間シェフパティシエールを務めた後独立。 2015年に自身の名を冠した「P TISSERIE ASAKO IWAYANAGI」をオープン。同一エリアに2018年に「ASAKO IWAYANAGI PLUS」、2021年に「ASAKO IWAYANAGI SALON DE THÉ」をオープンし、2023年には都外初出店となる福岡に「ASAKO IWAYANAGI FUKUOKA」をオープン。 Instagram:@patisserie.asakoiwayanagi
美食とは何かを考えたとき、ただ美味しい、美しいだけでは何も残りません。 自然と調和し、持続可能性を根底から意識し、自然環境と人間の営みを豊かにしてくれるそんな気づきをお菓子から。和と洋の菓子、環と揚の菓子、記憶に響くクリエイティブな刺激と自由な発想で、未だかつてない、まるで食べる香水のような果実と花の和菓子和歌山県御坊市の大正三年創業、100年以上続く和菓子店「ふく田」の福田 啓希さんと共に心を込めて作り上げました。和菓子の伝統的な匠の技に官能的な香りと食感を融合して、次世代に続く伝統や文化を継承する革新を洋菓子の観点からお届けします。自分の人生観が変わるような素晴らしいプロジェクトに参加出来て本当に光栄です。 忘れられない“とき”の結晶を是非お召し上がりください。

加藤峰子(FARO シェフパティシエ)

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
加藤峰子 デザイン、美術、現代アートやモノづくりに興味を持ち、食の分野からパン・お菓子の道を選び進む。 約10年間、「イルルオゴ ディ アイモナディア」「イル・マルケジーノ」「マンダリンオリエンタルミラノ」(ミラノ)、「オステリア・フランチェスカーナ」(モデナ)など、イタリアの名立たるミシュラン星獲得店にてペイストリーシェフを勤める。 「エノテカ・ピンキオーリ」(フィレンツェ)のチョコレート部門を経験。 2018年に帰国し、「FARO」のシェフパティシエに就任。日本の自然やハーブをリスペクトしたデザートを提案。プラントベースを取り入れたメニュー開発に取り組む。

また店舗や菓子のパッケージなど全体のアートディレクションは、アートディレクター/グラフィックデザイナーの田部井美奈氏が昨年に続き担当し、果実や花が咲き誇る空間の演出には、フローリストの越智康貴氏も参画。数々の空間デザインプロジェクトを手掛けてきた設計事務所・DAIKEI MILLSとともに演出した会場は「光と風の花畑」をテーマとした空間となっている。

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき

店内は、茶室をイメージした入り口に、和の世界観を演出する暖簾がかけられ、そこをくぐりぬけると秋の草花や枝、実などを使用した浮遊する花畑が広がる。果実や花が彩られた会場(StandBy)は、その瞬間だからこそ現れる光や風の自然現象を可視化させる演出など、瑞々しく洗練された季節と時を感じることができる。洋菓子職人が創作する新しき和の菓子とともに、時と自然が交差する一点に立ち現れる、果実や花の最も美しい瞬間を心ゆくまで楽しみたい。

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
季節が巡り、再び「Grand Seiko 和菓子屋 とき」が新しい場所に戻ってきます。草花の鮮やかな色彩、果実の瑞々しさ、植物の芽吹きの美しさなど、自然の中に宿る奇跡的な瞬間を讃えた、たった10日間の“とき”の世界を、和菓子はもちろんのこと、それをとりまく空間やグラフィックでも存分に表現しております。グランドセイコーの自然の美に対する敬意をぎゅっと閉じ込めた腕時計とともに、新しい「和菓子屋 とき」の世界をぜひ楽しんでいただきたいです。

田部井美奈(アートディレクター/グラフィックデザイナー )

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
田部井美奈 2003年より有限会社服部一成に勤務。’14年に独立、田部井美奈デザインを設立。広告、パッケージ、書籍などの仕事を中心に活動。 主な仕事に『マティス展』『山崎ナオコーラ「ミライの源氏物語」』『(NO) RAISIN SANDWICH』『PARCO CHRISTMAS 2020』『武蔵野美術大学 イメージビジュアル』展示『光と図形』など。2019 ADC賞受賞。 Instagram:@mina_tabei
本企画に参加することが決まったのは、夏にさしかかり、春の花がちょうど終わった頃でした。季節特有の背丈の低い植物が、のびきらないままに大急ぎで花を咲かせ、綿毛をつくり、風に飛ばせていました。明治神宮前でも、時おり、散り落ちた花の吹きだまりができていました。どの花も、すっかり痛んでいたけれど。どういった空間にしようかと考えていて、こういった景色が思考とオーバーラップしてゆき、モノリスのような建物のなかに、外からは見えない花畑が──それも乱反射するようなものを──つくれたら、どんなに愉快だろう!と思いました。とても感覚的に、果実や花と和菓子を通して、ファンタジックな体験を......、と。

越智康貴(フローリスト)

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
越智康貴 1989年生まれ。フローリスト。フラワーショップ『ディリジェンスパーラー』を表参道ヒルズと東京ミッドタウンで営む。 店舗運営のほか、広告撮影やイベントの大型装飾や、花にまつわる数々のアートワークを手掛けている。 Instagram:@ochiyasutaka

ときを食む 果実と花の和菓子

朝・昼・夕・夜の四種類の「とき」を題材に、1日の中のある時間、その時間だからこそ現れる風景や味わいを表現した和の菓子を新たに開発。鮮やかな色彩や瑞々しい香り、溢れ出す生命力を宿すような和菓子が堪能できる。

「薄明(早朝)」

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき

薄明(はくめい)|マスカットの草露錦玉(そうろきんぎょく) ¥1,500(税込) 加藤峰子 開発 しんと冷えた秋の朝。睫毛や鼻の頭に感じる霜始降(しもはじめてふる)の澄んだ空気を閉じ込めたような錦玉製の菓子は、日本薄荷、レモングラス、ライムの香りを湛え、包まれたアーモンド風味の餅の中には瑞々しいマスカットと白餡が。センシュアルな食感と、口内や脳裏に広がる澄んだ空気に身を委ねる瞬間。清々しさの中に、今日一日への高揚の兆しが満ちている。 <アレルギー物質> アーモンド

「白日(昼)」

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき

白日(はくじつ)|秋風の吹寄 ¥3,500(税込) 岩柳麻子 開発の穏やかな白日。色づいた草花や木の実が風で舞い、吹き寄せられた一刻を、缶の中に閉じ込める。ふくよかな和栗を柚子や求肥と合わせたパイ。香ばしい蕎麦粉のブールドネージュ。ぼんやり輝くのは実山椒蜜柑と煮林檎の琥珀糖掛けパートドフリュイ。豊かに実る秋の恵みを金木犀香る焙じ茶と共に味わえば、いつしか錦秋(きんしゅう)の只中に佇んでいる。 <アレルギー物質> 卵・乳・小麦・そば・アーモンド・ごま・大豆・りんご

「夕映(夕方)」

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき

夕映(ゆうばえ)|無花果のパルフェ ジャポネ ア アンポルテ ¥2,500(税込) 岩柳麻子 開発に紗がかかり、次第に薄雲が赤く染まって、無花果色を溶かしたような夕闇が訪れる。不可逆的な時間軸を持つパフェという菓子に、刻々と移り変わる秋の夕暮れを映す。思えば無花果自身がグラデーションを持ち、秋の夕暮れを秘めているようだ。山椒や柚子、山葡萄に花香焙茶(はなかほうじちゃ)......。和の香りに包まれた無花果が深く美しい秋宵(しゅうしょう)を告げる。 <アレルギー物質> 卵、乳、小麦、オレンジ、ごま、大豆、りんごゼラチン

「小夜中(夜)」

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき

小夜中 (さよなか)|金木犀烏龍茶の琥珀羹(こはくかん) ¥2,000(税込) 加藤峰子 開発の真夜中、高く光る月に照らされて咲き誇る金木犀。星の花が降る一刻の美しさと、自分を見失ってしまいそうな甘い香り。それらを閉じ込めた心まで染め上げるような鮮やかな緋色の琥珀羹が、夜闇を透かした烏龍茶の水羊羹に寄り添う。エルダーフラワーとライムの月夜のソースと共に味わえば、花と茶のもたらす静かな余韻がどこまでも漂っていく。 <アレルギー物質> オレンジ

2日間限定 和菓子<11月3日(金・祝)・11月4日(土)>

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
「一分」

「一分」 11月3日(金・祝)限定 御菓子丸 杉山早陽子 開発 一分|琥珀糖 -蝶が花の蜜を吸う- ¥2,500 (税込) 数量:50個限定が花へと舞い降り、花の蜜を吸い、また飛び立つ1分のシークエンスの琥珀糖。檜・ペパーミント黒文字がもたらす清涼たる風から、薔薇やネロリの香り、そしてまた風へと誘われるグラデーションは、食むほどに映像的な感覚に。

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき
「一日」

「一日」 11月4日(土)限定 菓子ここのつ 溝口実穂 開発 一日|栗と和薔薇の水もち(2種/水もち、わらび餅) ¥2,000 (税込) 数量:50個限定 ふわふわと雲を食むような食感が魅力の、24時間という限りある時間に命を宿した繊細な菓子。栗の水もちはカルダモンの香りを移した白餡を合わせ、和薔薇の水もちは蓮根の澱粉を用い、りんごの花の蜂蜜を加え透明感のある味わいに。

※画像は、イメージです。 販売品は、イメージと一部異なる場合がございます。 ※和菓子に使用している素材は、 一部変更になる可能性がございます。

INFORMATION

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき

Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき

開催期間:10月27日(金)〜11月5日(日) 営業時間:13:00〜19:00(18:45 最終入場) ※一部予約制(和菓子は、予定販売数に達すると完売になる可能性がございます。) 場所:StandBy(スタンドバイ) 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-11-1 アクセス:東京メトロ千代田線明治神宮前」駅7番出口より徒歩3分/JR山手線「原宿」駅1番出口より徒歩7分 一般のお客様からのお問い合せ先:jimukyoku@wagashiyatoki.jp 「Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき 運営事務局」平日10時~17時 【来場ご予約について】 ・店舗ではテイクアウト販売のみとなります。全日13時から16時は、事前に来場予約いただける枠をご用意しています。  ご来場予約は、グランドセイコーLINE公式アカウントから:https://page.line.me/255ovvvf?openQrModal=true  ご予約されていないお客さまには、毎日16時から、先着順にてご案内させていただきます。 ・当日和菓子が完売していても営業時間内はご入場いただけます。

Special Thanks 菓子制作:郷土銘菓処 ふく田 和菓子職人「ふく田」4代目 福田啓希、器制作:有田焼「李荘窯」 寺内信二、食材:苗目 金木犀コーディアル 井上隆太郎・井上裕美、フォトグラファー:山本康平、スタイリスト:谷山真季

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