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Adoの公式Xアカウントより

人気シンガーのAdo(21)10月31日、アイドルのプロデュース活動を行っていくと発表した。Adoは自身のX(旧Twitter)にこう綴っている。

《【大事なお知らせ】私Adoアイドルのプロデューサーになります。そのメンバーを募集いたします。詳細や募集開始は来週になります。課題曲は「Tot Musica」です。お待ちしております》

Adoは今回のアイドルプロデュースについて、同日放送の『Adoオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で詳しく語っている。「もともとアイドルのプロデューサーをやりたかった」「アイドルに限らずプロデュースや音楽のディレクションだったりという願望もあった」といい、エイプリルフール企画として、1人で4役をこなし、4人組歌い手グループとして歌ったYouTube動画を「偉い人が目に止めてくれた」と明かした。

また手掛けるアイドルのコンセプトは「ホラー」だといい、「いろんなアイドルさんを見て考えた結果、日本らしさも出したいなと思ったので。日本のホラーって魅力的だなと個人的に思ったので。ホラーとアイドルって面白いんじゃないかなと思い、企んでいるという感じでございます」と企画の意図を語っていた。

‘20年10月のメジャーデビュー以降、爆発的ヒットを連発し、カリスマ的人気を誇るAdo。プロデュース業という新たな方向性に、ネットでは《うおおおおぉーーーー!!!》《めっちゃ楽しみ》《課題曲の「Tot Musica」難しすぎますwでも歌唱力高いアイドル出てくるのも楽しみ》といった声が上がっている。

■プロデュースって何するの? 疑問の声も続々

いっぽう、《プロデュース力があるとは思えない》《歌唱力は有るけど大丈夫かな?》《本人が未だ発展途上だというのに時期尚早すぎる》といぶかしむ声も――。ある音楽関係者は言う。

「数々のヒット曲を持つAdoさんですが、Vaundyさんや中田ヤスタカさんといった錚々たる面々が手掛けており、Adoさん自身が作詞作曲をするわけではありません。もともと”歌い手”として活動しており、今も提供された楽曲を歌うのみ。いわばプロデュースされる側なのです。

もちろんシンガーとしての魅力や人気はピカイチですが、プロデューサーは今のAdoさんとは真逆の立場。いったい何をプロデュースするのか? という点も含め、“うまくこなせるのか”という疑問が残ります。あくまで世界観や歌唱などをディレクションする、というのだったら現実的かなとは思うのですが」

さらに、売れっ子歌手ならではの懸念もあるという。

Adoさんはアメリカのレーベルとのパートナーシップを始動させ、来年2月からはワールドツアーも行います。先日のライブでは“グラミー賞を獲る”ことを夢として掲げていました。これまでの枠を超えて活動していくにもかかわらず、プロデュース業にも進出するということで、“アーティスト活動もプロデュース業も中途半端になるのでは”という危惧もあります。せっかくの歌唱力がもったいないことにならないといいのですが……」(前出・音楽関係者)

新分野でも、Adoは輝くことができるだろうか。