福島県相馬市で2023年10月22日(日)に、「福島の豊かな海の魅力を体験しよう! 親子ヒラメ釣り大会 in 相馬」(主催・復興庁、運営・産経新聞社)が開催されました。「常磐もの」と呼ばれる福島県の水産物のおいしさや安全性を知ってもらい、東日本大震災東京電力福島第1原子力発電所事故からの復興を応援することが目的です。相馬双葉エリアから釣り船5艘が集結し、首都圏などから20組40人の親子が参加し、震災後では最大級の船釣り大会となりました。91センチの大ヒラメを釣り上げた東京都豊島区の中沢正和さん(41)、千里君(10)の親子が優勝。大会後には、ゲストによるトークショーやヒラメをさばいて味わう料理教室も行われ、参加者は福島の海の豊かさや「常磐もの」のおいしさを実感していました。

「常磐もの」のおいしさや安全性を実感

大会入賞者

優勝 中沢正和さん 千里君(東京都)   91センチ

2位 永田光徳さん 光次郎君(神奈川県) 89センチ

3位 会田和彦さん 諒平君(埼玉県)   85センチ

3位 水戸廣臣さん 咲希さん(宮城県)  85センチ

《大会リポート》大物が続々ヒット!全家族2尾以上の大漁!! 「大きい!」「重い!」船上に歓声と笑顔

【釣り大会】23日午前6時。福島県相馬市の相馬港1号埠頭に続々と参加者が集まってきた。前日は北風が強く、波も高くて荒れた天候だったが、この日は風が収まり、海も穏やかで絶好の釣り日和となった。首都圏などから集まった参加者は、大会ナビゲーターを務める“釣りガール”の岡田万里奈さんの掛け声で、「大ヒラメを釣り上げるぞ!」と、こぶしを突き上げて健闘を誓い、5艘の釣り船に乗り込み、出港した。

 約1時間ほどで沖合10キロのポイントに到着。岡田さんほか、インストラクターの指導を受け、イワシの生餌を付けて竿を出し、釣り糸を繰り出すと、たちまちヒラメがヒット。竿が大きくしなり、子供たちが懸命にリールを巻くと、水面にヒラメが現れた。タモで船上に引き上げると、「大きい!」「重い!」と歓声があがった。資源保護のため、50センチ以下のヒラメはリリースするという、他の地域よりも厳しいルールがあるものの、約1時間半の間に、すべての家族が2尾以上を釣り上げ、釣果は約50尾という大漁となった。

「福島のファンになって」平木復興副大臣

【表彰式】大会の表彰式は、地元の相馬復興市民市場「浜の駅松川浦」で開催された3周年感謝祭イベントのプロレスのリングをステージにして行われた。まず主催者を代表して平木大作復興副大臣が「参加した全家族が釣り上げることができて、福島の海の豊かさを実感していただけたと思う。この経験を友人や家族など周りの人たちに伝えてほしい。釣りや食体験を通じて福島のファンを増やし、福島を訪れてもらい、リピーターになってもらうことが復興につながる」と、あいさつ。平木副大臣から入賞者に福島の産品などが選べるカタログギフトの賞品目録ボードが贈呈された。東京都豊島区から参加し、91センチの大物を釣り上げ優勝した会社員、大沢和正さん(41)は「初めての海釣りでこんなに大きなヒラメが釣れて驚いている。福島の海の豊かさを実感できた」と話し、千里君は「重くて大きくてビックリした。優勝できてうれしい」と笑顔をみせた。

「常磐ものは外れがない」「福島に来て盛り上げて」「しっかり検査、安心して食べて」

【トークショー】表彰式の後には、リング上で福島の海の魅力について語るトークショーが行われ、YouTubeチャンネル「魚屋の森さん」で魚のおいしさを発信している森朝奈さん、地元の漁師で相馬双葉漁協原釜地区青壮年部長の石橋正裕さん、福島県水産海洋研究センター主任研究員、榎本昌宏さんが登壇。森さんは「『常磐もの』の魚はさばいてみて、どれも外れがない。もっとたくさんの人に食べてもらえるよう、おいしさを発信していきたい」と話した。「初心者がこれほど大きなヒラメを釣れる場所は日本中探してもどこにもない。たくさんの人に福島に来てもらい、盛り上げてほしい」と、石橋さん。榎本さんは「福島県ではどこよりもしっかりと検査をしているので、安心して福島のおいしい魚を食べてほしい」と、安全性について語った。

「甘くておいしい!」「食べることで応援」

【料理教室&結び方教室】トークショーの後は、相馬双葉漁協に移動し、「常磐もの」のヒラメをさばいて味わう料理教室と釣りで使う結び方教室が開かれた。料理教室の講師を務めたのは、地元の旅館の若旦那で組織する「松川浦ガイドの会」の丸三旅館、菅野雄三さんと亀谷旅館、久田浩之さん。見事な包丁さばきで、ヒラメの5枚おろしを披露した。菅野さんは「常磐もののヒラメは、肉厚で旨味が濃い。刺し身だけでなく、フライにしてもとてもおいしい」と、アドバイス。参加者はヒラメ刺し身を味わった。結び方教室ではナビゲーターの岡田さんの指導で、糸と糸をつなぐサージェンスノットなどに挑戦した。

宮城県柴田町から父親と参加した水戸咲希さん(10)は、「たくさん釣れて本当にたくさんヒラメがいると分かった。お刺し身は甘くておいしい」と笑顔をみせた。神奈川県川崎市の永田光次郎君(13)は、「将来は釣りの仕事をしたい。毎週でも福島に来たい」と再訪を誓った。埼玉県久喜市の会田和彦さん(62)は、「処理水のことがニュースでいろいろと言われているが、実際に来てみて安心できた。食べることで福島を応援したい」と感想を語った。

【開催概要】

主催:復興庁

運営:産経新聞社、つり人社

開催日時:2023年10月22日(日)

開催場所:福島県相馬沖(相馬港から出港)、浜の駅松川浦、相馬双葉漁協

参加費:無料

参加人数:一般から募集した親子20組40名

参加対象者:保護者と小学4年生から中学3年生までの子供の1組2名

大会規定:釣ったヒラメの大きさで順位を決定

    

【タイムスケジュール】

06:15 集合・受付開始(相馬港1号埠頭第一船溜まり)

06:35 開会式(相馬港1号埠頭第一船溜まり)

06:45 乗船準備

07:00 出港

11:00 帰港

12:00 表彰式&トークショー(浜の駅松川浦・特設リングステージ)

12:40 ヒラメをさばいて味わう料理教室(相馬双葉漁協2Fキッチンルーム) 13:50 終了・解散

配信元企業:株式会社産業経済新聞社

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