卒業を控えた譜久村の最後の写真集
2011年1月にモーニング娘。の一員として活動を開始し、2014年11月からはリーダーとしてグループを牽引してきた譜久村。歴代最長の在籍メンバーである彼女は、11月29日に神奈川・横浜アリーナで行われるコンサート「Neverending Shine Show ～聖域～」をもってグループおよびハロー！プロジェクトを卒業する。
モーニング娘。としてラストとなる写真集は、譜久村が27歳の誕生日を迎えた昨日10月30日に発売された。約2年ぶり8冊目の写真集となる本作で、彼女は3大ロケを敢行。ファンクラブツアーなどで何度も訪れ、現在は恩師・つんく♂が拠点とするハワイ、生まれ育った場所・東京、そして“モーニング娘。・譜久村聖”が始まった場所である東京・中野サンプラザの3カ所でさまざまな表情を見せている。
ハワイで完食してしまった炭水化物
ハロウィンということでウサギの耳を付けてイベントに登場した譜久村は、ハワイでの撮影について「約3年間、海外でイベントやライブができなかったので、すごくうれしくて。撮影も集中して終えて、そのあとのお土産もしっかり楽しんで帰ってきました」と感想をコメント。お土産を買う時間は3時間ほどあったそうだが、止まることなく歩き回り、家族へのお土産を両手に抱えて帰ったという。ハワイでは炭水化物の摂りすぎに気を付けつつ、ヘルシーなアサイーボウルなどを食べていた譜久村だが、ハワイらしい亀の形のパンケーキは「とってもかわいくて大好きな食べ物なので完食してしまいました」と振り返った。
筋トレが趣味の野中美希から褒められた部位
今回初めて挑戦したことを聞かれた譜久村は、家で飼っている猫のラヴィと犬のクレアに登場してもらったことに触れ、「おうちで普段から癒されている子たちに囲まれている空間がうれしすぎました。皆さんにかわいさを伝えたいなと思っていたので、そのページだけはうちの犬と猫を見てくれって思っています」と語った。また左側から見る自分が好きではなく、これまでは隠して撮影してきたという譜久村だが、ラスト写真集では「すべてをさらけ出しいきたい」という思いから、どうしたらよく見えるかを考えながら撮影に臨み、左側からの写真をお気に入りに選ぶことができたという。
今回彼女が注目してほしいと語ったのは背筋。写真集ではお腹やお尻が注目されがちだが、筋トレが趣味であるメンバーの野中美希から「背筋がすごい！ 凹んでる」と褒められたそうだ。本作について自己採点を求められた譜久村は「集中できましたし、衣装によって表情を変えたり、苦手な岩場での撮影も堂々と撮れたので1030点です！」と回答。取材中、ウェディングドレスに見えるカットがあると指摘された彼女が「深読みしないでください」と笑い、そんな意味はないときっぱり否定する場面もあった。
リーダーとしての葛藤と自分だけの強み
本作に収録されているインタビューでは、これまで話してこなかった家族の中での自分のあり方や幼少期のことも振り返り、未来のモーニング娘。に向けたメッセージも語ったという譜久村。道重さゆみからリーダーを受け継いだ際に葛藤した話を振られると「みんなをまとめたいのにまとめることができなかったり、よくしたいから相談したのにうまくいかなかったり、本番で回せなくなったり。私はみんなを引っ張ったり、率先して前に行くタイプではなかったので、違和感を感じながらやっていて、'14の12月らへんは1人でシクシク泣いてたなと思います」と明かす。
そんな譜久村が“自分にしかない強み”であると気付いたのが、自分が9代目のリーダーであり、先輩リーダーが8人もいること。「先輩から学ぶことがたくさんあったので、前リーダーの道重さゆみさんだけじゃなく、一緒に活動してきた新垣里沙さんとか高橋愛さんはどんなリーダーだったか思い出したり、モーニング娘。が武道館に初めて立ったときのDVDを観て、中澤裕子さんはどういうリーダーだったのかを想像して、自分の作りたいモー娘。を膨らませていきました」と振り返った。
13年間感じてきたファンへの思いを返していきたい
自身の27歳の誕生日に本作を発売した譜久村。27歳をどんな年にしていきたいかと聞かれた彼女は「卒業まで1カ月しかないので13年間感じてきたファンの皆さんへの思いを返していきたい」と意気込みつつ、その後については「モーニング娘。で楽しいこととか幸せなこととかいっぱい経験してきて人生が豊かだったなって思うんですけど、譜久村聖1人として、しっかり色味のある人生を送っていけるように楽しい27歳にしていきたいなと思います」と語った。
写真集の発売に先立つ10月25日には、モーニング娘。'23のニューシングル「すっごいFEVER！ / Wake-up Call～目覚めるとき～ / Neverending Shine」が発売された。譜久村にとってラストシングルとなる本作の3曲目には「モーニング娘。'23 feat. 譜久村聖」という名義の楽曲「Neverending Shine」が収録されており、ミュージックビデオも公開されている。このMVの撮影について譜久村は「すごく楽しく終えましたね」と振り返り、最後に譜久村1人だけ残るシーンでも羽賀朱音がモニターでずっと観ていてくれたというエピソードを明かした。
そして譜久村は11月28、29日に行われる横浜アリーナ公演について「11月28日のほうは豪華なOGが来てくださるんですけど、たぶん緊張しちゃうと思うんです。9月から20公演以上やってきた自分たちのパワーをお届けできたらなと思いますし、29日も卒業はありますけど、今まで届けてきたモーニング娘。のライブの日常を届けられたらいいなと思うので、あまり固くならず、いつも通り自分らしくできたらうれしいなと思います」とコメント。最後にモー娘。で叶わなかった夢はないかと聞かれた彼女は「もっと立ちたかった大きなステージもありますし、15期以降のメンバーが海外でライブをしていないので、一緒に海外に行きたかった気持ちもありますし、挙げてしまえば山ほどあるんですけど、その夢を今度はファンとして追いかけたいなと思っていて。私がずっと目標としてきた“今のモーニング娘。が一番いい”って言ってもらいたいという形を継続してもらえたらなと思います」と語った。
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