福井県坂井市丸岡町にあるエイトリボンは、チロルリボンを量産できる工場としては国内最後といわれる工場です。2015年に54年の歴史に幕を閉じ一度は倒産したものの、(株)松川レピヤンに経営が引き継がれ、ジャガードリボンの技術を継承し未来に残していくために活動を続けています。私たちはリボンにまつわる全ての方々にとって「世界一のパートナー」となることを目標に、工場の生産を飛び越えて、体験、見学、小売、食を兼ね備えた複合施設を作り上げました。
エイトリボンは歴史と技術が詰まったこだわりのジャガードリボンを織る工場です。歴史あるリボン工場を中心に、リボンの作り手と使い手が繋がる空間を作り上げることで、工場を取り囲む人たちの中で新しいビジネスが生まれ、作ることを通して福井の産地全体を盛り上げていきたいです。

  • 工場見学やファクトリーショップのオープンと観光誘致

エイトリボンでは、5年前の2018年から、一般の観光客の方々に向けて工場見学の受け入れを行っております。旧式の織機でチロルリボンを織るところを間近で観察いただける、ものづくりにご興味がある方にとってはたまらない工場見学です。

更に、北陸新幹線の福井延伸に向け、2023年1月にはファクトリーショップのRIBBON'S CAFE(リボンズカフェ)をオープンしました。

RIBBON'S CAFEは、「手芸のコミュニティスペース」となることを目指しているお店です。

リボンショップスペース、ワークショップスペース、2023年10月29日(日)に本格オープンしたばかりのカフェスペースという3つの要素を兼ね備えており、この空間が手芸愛好家の方々の交流の場になったり、リボンをきっかけに生まれた繋がりが、面白い企画やビジネスなどワクワクする方に発展していくことが私たちの願いです。

福井県丸岡町は、織物の幅が10cm以下の細幅織物といわれる織物の一大産地です。

人口三万人ほどの小さな町に、全盛期は大小1000軒程の細幅織物工場が軒を連ねていました。

今では40軒程までに縮小したこの産地では、伝統の技術と、丁寧な織物製造が残っています。

エイトリボンは、チロルリボンを量産できる工場としては国内最後といわれる工場です。

この貴重な工場を後世に受け継いでいくためにも、今後は工場見学とRIBBON'S CAFEを入り口に、バスツアーや外国人観光客の受け入れにも力を入れていきます。

世界中の方々が楽しみながら福井県のものづくり、日本のものづくりを感じていただける場所へと進化を続けます。

  • 後世に受け継ぎたい職人技!倒産からの復活劇

エイトリボンの前身である丸岡エイトリボン協業組合1961年に創業後、2015年に経営難の為、廃業が決まっておりました。設備も建物も創業当時のまま、工場全体にはどこか暗い空気が漂っていました。

そんなとき、私たちに工場に残される織機を引き取らないか、という打診があり、現在エイトリボンの工場長である松川享正(まつかわたかまさ)(以下、工場長)が見学にいったことが全ての始まりです。

織機の見学に行った際に、なんと工場の経営を引き継いでほしい、という申し出を受けました。当時の工場は何もかも全てが古く、引き継いでもなかなか経営が難しいと思い、その日は申し出を辞退させていただきました

しかし、工場長が初めて工場に足を踏み入れた際に感じたのは「ワクワク感」でした。

ノスタルジックでレトロな雰囲気から醸し出されるワクワク感。そして埃っぽくて機械油の匂いがプンプンする暗い印象の工場の織機が織り出すめちゃくちゃ可愛いリボンと、その織技術に無限の可能性を感じ、経営を引き継ぐことを決めました。

まだまだ復活には遠い経営状況ですが、私たちの復活への物語が始まりました。

  • 自社ブランドの「レピヤンリボン」と「工場見学

エイトリボンに出会ったときに感じた想いが2つあります。

エイトリボンのストーリーもまるごと伝えるオリジナルチロルリボンブランドをつくりたい

・このレトロな工場は、必ず沢山の人々が集う場所になってくれる

当時知り合ったアートディレクター高須賀活良さんにエイトリボンをご案内したことをきっかけに、高須賀さんからの熱烈なオファーにより、オリジナルのリボンブランド「レピヤンリボン」の制作が実現しました。

レピヤンリボンのテーマは、「『つくる』を応援するブランド」です。レピヤンリボンは商用利用もOKです。私たちのリボンを使ってくださる方々にとって、パートナーのような存在で隣を伴走したいと思いながらブランドを運営しています。

ハンドメイド作家さんや、お子さんのため、ご自身のために手作りをする方々と「つくること」を楽しみながら一緒に創り上げていくメイドイン福井のチロルリボンブランドがレピヤンリボンです。

エイトリボンに出会った時に感じた可能性はもう一つありました。

工場長が当時何もかも古くてレトロな工場を最初に訪れた時、この工場の中に沢山のお客様が集って、とても喜んでくださっている様子が自然と頭の中に思い描かれました。

「この工場は人を呼べる場所、多くの方々に楽しんでもらえる場所だ」と感じた想いを形にしようと、2015年から工場見学を小さく有料で行い始めて、2021年に工場の一部をリノベーションし、北陸新幹線の福井開通に向けて、2023年1月にファクトリーショップのRIBBON’S CAFEをオープンさせました。

リボンを織る織機を間近でじっくり観察できたり、時には糸を準備する機械の操作を一部体験できたり、工場の空気を肌で感じながらリボンの製織工程が学べる工場見学をご用意しております。

見学してくださった方々が、リボンで作品を作ってくださったり、将来的に織物業界で働くきっかけになったり、いろいろな形でエイトリボンが皆様のリボンのパートナーのような存在になれるよう、皆様の楽しそうにしてくださっている姿を想像しながら日々活動をしております。

  • 手芸とリボン工場への入り口「RIBBON'S CAFE」

RIBBON’S CAFE(リボンズカフェ)は、リボンショップスペース、ワークショップスペース、カフェスペースを兼ね備えたお店です。

かつて、工場の織り工さんたちのお子さんを預かっていた、工場敷地内の元託児所を、みなさんの笑顔とワクワクが溢れる場所に生まれ変わらせました。

リボンショップだけでなく、カフェも併設したことには理由があります。

だんだんと薄れてしまっているチロルリボン文化、手芸文化を復活させるため、多くの方々にエイトリボンとRIBBON'S CAFEに訪れていただけるよう、老若男女の方々に魅力を感じていただける美味しいスイーツがあるカフェをご用意しました。

スイーツを求めて来店してくださったお客様が、可愛いチロルリボンにご興味を持つきっかけとなったり。

リボンが大好きなお客様が、お買い物の後にお連れの方々とゆったり語らえる場所となったり。

そんなことを願いながら、RIBBON'S CAFEは、私達なりの形でお客様にとって心地の良い場所となれるよう、進化の真っ最中です。

RIBBON’S CAFEは可愛いリボンや美味しいスイーツを単に販売している場所ではなく、手芸を通してものを作ることの楽しさを思い出す「手芸のコミュニティ空間」と位置づけています。

自分たちの幼少の頃を思い返してみると、幼い頃は、いろいろな遊びに夢中になっていたと思います。その時に何か理由はありましたか?きっと理由などはなくて、純粋に楽しいから作っていたのだと思います。

モノを自分の手でつくり生み出すことは、人間として、恐らく誰もが持つ楽しさの一つだと私たちは思っております。

しかし、最近ではモノが溢れて便利になり過ぎた事もあり、色々なモノが簡単に手に入る時代になりました。RIBBON’S CAFEでは、幼少の頃のように自分で作る楽しさを思い出していただき、楽しくものづくりしていただきたい、と考えております。

RIBBON’S CAFEでは、エイトリボンで織った可愛いチロルリボンの切り売りや、小物雑貨の販売の他、予約不要でリボンを使ったワークショップや、リボン購入の方は店内のミシンを自由に使ってリボンのスマホストラップやバッグストラップ、キーリングなど、作品作りを楽しんでいただけます。

久しぶりにモノづくりに触れる方と一緒になって手芸を楽しめる、皆様の「作りたい」という気持ちを応援する空間になることを目指しています。

自分で作ったモノは、愛着が湧いて、なんとなく大切にするように思います。

RIBBON’S CAFEでは、手芸を通して、作る楽しさを思い出し、作ったものを大切にする、そんな文化を作る拠点にしていきたいです。

「リボンを通して物を大切にする気持ちをはぐくむ文化をつくる」、少し大きな言い方ですが、私たちはそんなことをしていきたいと考えています。

手芸はリボンを購入して頂いたお客さんがモノを作る事で小さなビジネス展開をすることも可能です。

RIBBON'S CAFEではそのお手伝いとして、ワークショップの開催や、ショップを通じてリボンを使った手芸作品の販売などを行うことで、「つくる」ことへのサポートを行っています。

その他、リボンブランドのレピヤンリボンでは手芸作品を表彰するコンペティション(レピヤンリボンアワード)などのイベントも行っております。

これらの取り組みが、10年後沢山の仲間との手芸コミュニティに発展し、エイトリボンに地域の手芸愛好家が一堂に集まる未来を目指しています。

このような取り組みにより、エイトリボンは単なる生産拠点を超えて、手芸業界の発展と地域の経済成長に貢献しています。将来に向けてさらなる仲間を募りながら、手芸を通じたクリエイティビティと地域のパワーを高めていくことを目指しています。

エイトリボンでは、熟練した職人さんの技術によって、様々な柄や糸の種類のオリジナルのリボンの製造も可能です。

私たちは長繊維(シルクなど)も短繊維(綿など)も両方扱う工場です。また、リボンの織り柄は経糸(たてだし)でも緯糸(よこだし)でも織ることができる工場です。

受け継いできた技術と職人さんの熱意が、美しくて可愛いリボンを織り上げています。

工場内のライブラリースペースには創業当時からの約60年間の歴史が詰まった、過去にエイトリボンが織ったジャガードリボンが壁一面にストックされています。

このライブラリーを見ると、ジャガードリボンでこんなものを作ってみたい!という想いがどんどん湧いてくるように思います。

エイトリボンでリボンを織ってみたい、というお気持ちがございましたら、宜しければぜひ一度工場見学に来ていただくのもおすすめです。

お客様のパートナーとなって、一緒にモノづくりをさせていただくのは、毎回私たちもワクワクする気持ちで臨ませていただいております。

歴史ある工場で、「オリジナルのリボンを織りたい」「こういう商品はつくれないか」といったご相談、ぜひお待ちしております。

RIBBON'S CAFE・オリジナルリボンブランドであるレピヤンリボンの運営や、一般の方々向けの工場見学といった挑戦を続け、この工場と、この工場の持つ可能性を残すことで、いつかエイトリボンがチロルリボン業界を牽引していく存在になり、産地にとって、日本にとって、財産になるような工場になっていくと信じています。

伝統的なジャガード織り技術の継承は、世界が求めてくれる製品を生み出す為に必ず必要だと感じています。そして、魅力的な工場であり続け、地域に愛され、就職したいと思ってもらえる工場であり続けたいと思っております。

エイトリボンの現在の在り方は、きっとこちらの図のように言えます。

私たちが掲げる想いを実現するために、1番大切なのは、「人」だと考えています。私たちは、「人」を中心に、「技」「繋がり」「文化」を受け継ぎ、広めていきます。

この図式は私たちのスタート地点です。これから、どんどん変化していくでしょう。

どのように変化していくのか、私たち自身がワクワクしています。

  • RIBBON'S CAFEのカフェスペースがいよいよ本格オープン!

RIBBON'S CAFEのカフェスペースが、10月29日(日)に本格オープンいたしました。美味しいスイーツをご用意し、「食」の要素も取り入れ、五感でリボンの楽しさを感じていただける空間を心を込めて準備させていただきました

カフェスペースに関する詳細情報は、Instagramにてお知らせしております。

リボンズカフェの公式Instagram、スイーツブランドの公式Instagramをご確認ください。

■Instagram

RIBBON'S CAFE:https://www.instagram.com/ribbonscafe/

8Ribbonkumo【リボン雲】(スイーツブランド):https://www.instagram.com/8ribbonkumo/

進化を続けるリボン工場、エイトリボンのこれからの動向にぜひご注目ください。

  • 関係者情報

■レピヤンリボンディレクター 高須賀活良(たかすか かつら)(http://katsura-takasuka.com/

東京造形大学でテキスタイルデザインを学ばれる。在学時は日本各地を旅し、その土地にある素材にインスピレーションを受け作品を制作しておられました。大学院では、モノづくりの始まりは「土」からであるというコンセプトのもと、原始布の研究をし、2011 年 修士号を取得。現在はアーティストとして国内外で作品の発表の他、織物産地でのテキスタイルデザイン、ファクトリーブランドの立ち上げ、アートディレクターとして幅広い分野で活動中です。

近年の展覧会に2011年「I love 絹」(群馬県美術館)、2014年「cloth&memory 2」( solts mill /UK)、2021年 高須賀活良「Species」展(gallery hinoki / 銀座)、2022年「素材-その形と心 The Material―Its Form and Spirit in ISETAN SHINJUKU」などがある。

■レピヤンリボン(https://rapyarnribbon.jp/home

株式会社松川レピヤンが2016年に立ち上げたファクトリーブランド。伝統的な織物技術を受け継ぎつつ、現代のニーズに合わせた可愛く、どこか懐かしいデザインを提案し続け、皆さまの生活に彩りを添えています。レピヤンリボンが織り上げるオリジナルのチロルリボンは、国内最大級のチロルリボン工場「エイトリボン」で一本ずつ丁寧に織り上げられ、その質の高さと、伝統的なチロルリボンの織技術と現代的なデザインが融合した商品は、多くの方々の心を捉えています。

・公式サイト、オンラインショップ

https://rapyarnribbon.jp/home

・Instagram:@rapyarn_ribbon

https://www.instagram.com/rapyarn_ribbon/

■RIBBON'S CAFE(https://ribbonscafe.jp/

2023年1月オープン。株式会社松川レピヤンが運営するリボンと手芸雑貨のショップ&カフェです。「レピヤンリボン」の直営店であり、800種類ものチロルリボンと小物雑貨を中心に取り扱っております。「手芸好きのためのコミュニティ空間」をキーワードに、カフェを併設し、また、リボンを購入してくださったお客様には、店内のミシンを使っていただきその場で作品を作っていただけます。

カフェスペースは2023年10月29日に本格オープンしたばかり。

予約不要でリボンを使ったワークショップを体験できる他、リボンをご購入いただいた方には自由にミシンを使っていただき作品を作っていただけます。

・Instagram:@ribbonscafe

https://www.instagram.com/ribbonscafe/

■株式会社エイトエイトリボン)(https://www.eightribbon.jp/

エイトリボンは、国内最大の古式シャトル織機でチロルリボン(ジャガードリボン)を織る独特のリボン工場です。1961年に8社が創設した「丸岡エイトリボン協業組合」は、2015年に54年の歴史を終えました。その後、株式会社松川レピヤンが経営を引き継ぎ、伝統的な織技術を活かしてエイトリボンを再生中。工場を大幅にリノベーションした後は、予約制の工場見学も提供しており、世界でも稀なリボンの織り方を間近で観察していただく事が可能。エイトリボンは、進化し続けるレトロで魅力的なチロルリボン工場として、その存在を確立しています。

■株式会社松川レピヤン(https://rapyarn.jp/

1925年創業。「越前織」の様々な技術や伝統を受け継ぐ会社です。主に織ネーム(ブランドタグ)の生産や、様々なデザインのお守り袋等の制作を手掛けています。強みである超高密度織の技術を駆使し、QRコードを織ネームに織り込んだ商品づくり等、伝統技術と斬新なアイデアで、ブランドタグの枠を飛び越えた様々な織物製品へのチャレンジを続けております。

【予約制|エイトリボン工場見学詳細】

・レピヤンリボンが織られていく工程をじっくり観察できる工場見学

オリジナルチロルリボンブランド、レピヤンリボンが出来上がるまでをスタッフがご説明しながら工場を見学していただけます。

・予約用ページ:https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000206053/

・アクセス

お車でお越しの方|駐車場あり

北陸自動車道「丸岡IC」から車で約10分、福井市中心部から国道8号線経由 車で約30分

【会社概要】

・社名:株式会社松川レピヤン(https://rapyarn.jp/

・所在地:福井県坂井市丸岡町舛田20-5-1

・代表者:松川敏雄

・設立:1988年3月

・事業内容:織ネームや織テープ・御守袋の製造・販売、チロルリボンブランド「レピヤンリボン」、越前織ワッペンブランド「フワッペン」の運営

・社名:株式会社エイトhttps://www.eightribbon.jp/

・所在地:福井県坂井市丸岡町堀水13-8

・代表者:松川敏雄

・設立:2015年11月

・事業内容:ジャガードシャトルリボン、ドビーシャトルリボン、シャトル織タグ等の製造と、オリジナルリボンブランドの製造、有料の工場見学やワークショップなど。
2023年1月から、敷地内の別の建物にてRIBBON'S CAFE(リボンのショップ&カフェ)を運営。
※株式会社松川レピヤン100%子会社 主にリボン製造を担当(リボン工場)

【問い合わせ先】

株式会社松川レピヤン

担当:セールスプロモーション課 後藤

電話番号:0776-66-3550

メールアドレス:info@rapyarnribbon.jp

Webサイト:https://rapyarnribbon.jp/home

配信元企業:株式会社松川レピヤン

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