DeNAの大物助っ人、トレバー・バウアーの来季の去就が注目されている。サイ・ヤング賞を受賞した経験のある右腕がNPBに参戦することが決定した際には大きな話題を集めたが、そんな中で今季は10勝4敗、防御率2.76をマーク。後半には故障で戦列を離れることもあったが、中6日が主流のNPBで中4日での登板を続けるなど鉄腕ぶりを発揮した。
そんなバウアーは今季でDeNAとの1年契約が終了。大物助っ人の去就には大きな注目が集まっており、複数メディアはソフトバンクが獲得調査に乗り出していると報じるなど、DeNA残留を含めて様々な可能性が浮上している。
一方でメジャー復帰の可能性も考えられるのだろうか。
バウアーは2021年に知人女性に対するDV禁止規定違反でメジャーリーグ機構から324試合の長期の出場停止処分を科され、3年契約を結んだドジャースから自由契約となった。しかし、現地10月2日（日本時間3日）、複数の海外メディアが性的暴行疑惑で訴えられていたバウアーと相手側の女性との間で和解が成立したと報道。これによりメジャー復帰の可能性も浮上したが、難色を示すMLB関係者も少なくないようだ。
そんな中、現地ではバウアーに対するスーパースターのある発言が話題となっている。現地メディア『ロサンゼルス・タイムズ』はドジャースのスーパースター、ムーキー・ベッツに関する記事を配信。記事内では同選手が元チームメイトでもあるバウアーについて「僕のバウアーとの経験は、他の人たちの経験とは全然違う。僕は彼が大好きだ。彼は素晴らしい投手で、素晴らしい男だと思う」と語り、「結局のところ、私が決めることではないし、コントロールすることもできない」としながらも、右腕のメジャー復帰を熱望していると報じたのだ。
これには米老舗誌『Sports Illustrated』が反応。「32歳のバウアーは、2023年のシーズンを日本の横浜DeNAベイスターズで過ごし、リーグ屈指の先発投手として活躍した」とNPBでの今季の活躍を紹介。また、ベッツがバウアーについて言及したことについては「ドジャースはバウアーを放出して以来、沈黙を貫いてきた。ベッツはチームでバウアーについて公然と語った最初の選手である。このような熱い発言をするのは予想されたことだ」と記載。ベッツがチーム内での沈黙を破り、自らの考えを伝えたと報じた。
スーパースターの発言はバウアーのメジャー復帰に何らかの影響を与えるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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