10月25日に放送した「名湯秘湯 ゆるり旅」(毎週水曜 夜8:00-9:00、BSJapanext)の舞台は高知県ますだおかだの岡田圭右が高知が誇る奇跡の清流・仁淀川や、土佐湾を望む絶景の宿を満喫していく。今回も温泉だけではなく海・山・川それぞれの土佐グルメや、さまざまな人との出会いにも恵まれていた。

【写真】土佐龍温泉で123段の階段を上った疲れを溶かす岡田

仁淀川堪能中に見かけた「やりゆうよ」の文字

高知県のほぼ中心を流れる仁淀川へやってきた岡田。国土交通省の一級河川で「水質が最も良好な河川」に選ばれるこの川は、透明度の高さから「奇跡の清流」と呼ばれている。今回は仁淀川を、屋形船に乗ってのんびり仁淀川クルージングを体験。

川は「綺麗!綺麗な〜!!」と岡田が絶賛するほど透明度が高く、川の中が鮮明に見えるため水深1mという実際の深さより浅く感じるほどだ。124kmある仁淀川の途中には「名越屋沈下橋」という、欄干やガードレールなどがついていない橋が見られる。高知県にはこういった橋がとても多いらしい。

仁淀川の美しさを満喫した岡田は、屋形船を降りて次なる人気スポットへ向かうことにした。向かった先は「やりゆうよ」とのれんが掛かっているアイス屋だ。店内に入り、「店の名前はやりゆうよ…?」と岡田が尋ねると、「お店の名前は高知アイス売店です」と答えるスタッフ。「やりゆうよは、今オープンしてますよという意味です」とのこと。どうやら土佐弁らしいが、驚く岡田は逆に「そんなこと初めて言われましたよ」と突っ込まれてタジタジになっていた。

同店では、仁淀川の絶景を眺めながら高知産の素材にこだわったアイスを楽しめる。さっそく人気のアイスを注文しようとスタッフに尋ねてみると、「土佐ジローバニラ」が人気らしい。土佐ジローは土佐地鶏で、土佐ジローが産み落とした卵で作られたのが「土佐ジローバニラ」である。

ひと口食べるなり、「ん〜!濃厚!!1番好きなやつ!」と絶賛する岡田。家でも土佐ジローの卵を食べたりするのかと聞いてみると、土佐ジローの卵は1個がなんと100円程度もする高級卵のため、滅多に食べれないようだ。高級な土佐ジローの卵で作られたバニラアイスと仁淀川の絶景を堪能し、岡田は次のお目当てスポットへ向かうことにした。

■いよいよ温泉へ…今回の温泉は龍の温泉

仁淀川をさらに下りて土佐市にやってきた岡田。道中の寄り道でお腹も膨れて気持ちよく歩いていると、「札所」の案内を発見する。進んでみると、青龍寺という寺を発見。青龍寺は四国八十八ヶ所霊場の1つのようで、朝青龍も訪れたことのある寺だとか。朝青龍はこの寺の階段でよく稽古をしていたそうで、名前の由来も青龍寺から取っているという入れ込みよう。岡田も123段の階段を息切れしながら登り、今後の旅の安全を祈願する。

青龍寺で出会った人に近くの温泉情報を尋ねてみると、すぐ近くにお遍路さんも訪れる土佐の龍温泉があるらしい。向かった岡田が見つけたのは土佐龍温泉「三陽荘」。ここでは無料で天然温泉の足湯を堪能できる。青龍寺を散策した後の一休みスポットに最適だ。

茶色がかった土佐流温泉は塩化物質が豊富な黄金の湯で、湯冷めしにくいことから「熱の湯」とも呼ばれている。三陽荘は、目の前に広がる土佐湾の景色を堪能できるオーシャンビューの部屋や、高知の素材や技術を使った「土佐ルーム」が魅力の1つ。待望の露天風呂に向かう岡田。温泉成分でお湯は白く濁っている。カルシウムナトリウム成分により、塩分を感じられる泉質となっている。

お湯はさらっとしており、肌に溶け込みやすい土佐龍温泉。この日は白っぽい湯色だったが、天候などにより日によって変わる湯色も楽しめるそうだ。

■湯上がりに待っていたのは豪華な土佐グルメ

せっかくなので、湯上がりに館内の食事処で「秋のグルメ懐石」をいただくことに。前菜は牡蠣や銀杏を使用した秋の吹き寄せから始まり、続いて出てきた「土佐の鮮魚盛り」は伊勢海老まで乗った豪華さ。これには岡田も「さっそくメインじゃないですか!」と声をあげる。高知産のカツオの藁焼きや仁淀川で採れるキャビアもいただける。

カツオの藁焼きを塩たたきでいただいた岡田は、「う…うまい!」と舌鼓。そして仁淀川キャビアヒラメの薄造りとともに。塩味を抑えて卵の旨みを活かしたキャビアにも、絶賛が止まらない。

そのほか、きじ肉の治部煮や猪豚の朴葉焼きなど魅力的な料理が続く。本クエの唐揚げは塩や梅肉が効いたソースでいただく。〆には高知県産新米コシヒカリの土鍋ご飯にシラスやいくらを自分の好みで乗せる特製どんぶりも登場。「止まらない!うまい!」とご飯を口に頬張り、土佐グルメを思う存分堪能した。

仁淀川クルージングから土佐龍温泉、土佐グルメを満喫したゆるり旅。次回は石川県山中温泉を訪れる。

■岡田の「ゆるり旅」ならではの楽しみ方

今回は旅の相棒はおらず、岡田単独でのゆるり旅。最近の女性ゲストが華を添える回も魅力的だったが、男性のひとり旅もなかなか見ものである。

岡田の持ち味である1人ノリツッコミのおかげで賑わいにこと欠かないのはもちろん、1人ならではの自由でのびのびとしたようすも楽しめる。特にいつもは大回転する岡田の口が、湯に浸かるときだけはぐっと年齢相応のゆったり感を増す。そうして口から出る感想には、不思議と強い説得力を感じるのだ。

元気ハツラツに旅を楽しむ姿があるからこそ、芯から疲れが湯に溶けていると見える岡田の温泉レポ―ト。次回の名湯秘湯も、等身大の言葉で旅の味わいを送ってくれるに違いない。

岡田圭右「止まらない!うまい!」土佐グルメをたっぷり堪能/※提供画像