BOYS AND MENの平松賢人が主演する映画『右へいってしまった人』より、ポスタービジュアルと予告編が解禁。追加キャストとして津田寛治らの出演が発表された。主題歌は夏川りみの「春夏秋冬」に決まった。

【動画】主題歌は夏川りみの「春夏秋冬」 映画『右へいってしまった人』本予告

 映画『KATACHI』で長編デビューを飾った堂野アキノリ監督の長編2作目となる本作は、実在する巨大シェアハウス、オークハウスを舞台に、パラレルワールドを題材としたラブストーリー。

 ポスタービジュアルでは、主人公でSUNSET SEASONのボーカルだった鷹介を演じる平松と、リアルの世界で鷹介の妻である水帆を演じる高田夏帆が幸せそうに笑いあう姿と共に、追加キャストが解禁。

 鷹介の友人でありSUNSET SEASONのギターを担当している修二を演じるのは財木琢磨。また鷹介の所属するバンドメンバーの康太と鉄平役には元ブリリアンの杉浦大毅と俳優・モデルの藤城颯眞。鷹介たちが住むオークハウスに10年以上住み続ける真美を演じたのは沢井美優。SUNSET SEASONのファンであり、彼らの活動をサポートする沙耶香を演じたのは内木志。オークハウスの住人で水帆とも仲良しな愛歩を演じたのは奥田こころ

 そして、オークハウスの清掃員で、鷹介がパラレルワールドで新しい人生を歩むきっかけをくれる人生のアドバイザー・田村仁を演じたのは津田寛治。さらに、主題歌を歌う夏川りみも本人役で特別出演する。

 予告編映像では、鷹介がシェアハウスで生活していた20代の頃の夢を見るうちにパラレルワールドへと迷い込み、夢からさめることなく、過去の世界が日常となってしまう。たった一つの選択の違いで未来が変わってしまい、妻になるはずだった水帆とすれ違い、彼女はパラレルワールド世界線上では親友の修二と付き合ってしまう。「大切なものは失ってから気づく」といった修二の言葉の通り、水帆と一緒になれなかった人生を体験した鷹介は、「あの時もう一方の選択をしていたら、、、」と後悔の気持ちを抱えながら、本当に大切なものは何だったのかに気づいていく。鷹介の水帆を思う気持ちやミュージシャンとして自分の好きなことをやれる幸せな瞬間、鷹介自身の想いだけではなく、彼を取り巻く人たちの一瞬一瞬のきらめきが伝わってくるような映像だ。

 現実とパラレルワールド世界線上を舞台に、時をかけた愛の物語である本作で、主人公の鷹介を含むさまざまな人たちの心情、そして本作の世界観を歌い上げた夏川りみ。夏川へ本作の主題歌をオファーした堂野監督は「“ずっと一緒にいたい”って想いを描いた曲を書こうと思い、『春夏秋冬』が生まれました。日本で一番可愛い声の人って誰だろう?と考えて、浮かんだのが夏川さんでした。透き通っていて、純粋で、夏川さん以外に、この純粋な想いは歌えないと思っています」とオファーの経緯を語る。

 そのオファーを受けた夏川は「主題歌のお話を頂いた時は素直にとても嬉しかったですが、曲調的に本当に私で良いのかな?と少し不安もありました」とオファーが来た際の率直な気持ちを語り、「この映画の主人公の純粋な愛と真っ直ぐな想いが皆さんに届くようにと願いを込めて歌わせて頂きました」と曲に込めた想いを語った。

 楽曲を聞いた監督は「夏川りみさんの声が入り、自分が携わった音源の中、今までで最高傑作の音楽作品になったと感じました」と賛辞を述べ、「『春夏秋冬』本当に素敵な曲です。皆さんにこの想いが届きますように。私も少しだけ出演させて頂いています(笑)。 本当に素敵な作品なので是非、映画館でご覧ください」とメッセージを寄せた。

 なお、平松演じる主人公の鷹介がボーカルを務める、劇中に登場するSUNSET SEASONというバンドが演奏する劇中歌6曲が、本作公開と同日にサントラCDとしてTOKYO RABBIT RECORDSより発売される。水帆に対しての愛の歌をさまざまな角度で、表現した6曲。映画だけではなく、音楽としても多角的に表現されている。

 映画『右へいってしまった人』は、12月1日より全国順次公開。

映画『右へいってしまった人』ポスタービジュアル (C)2023「右へいってしまった人」製作委員会