今週末は11月に入り、いよいよ紅葉の見頃は全国に拡大。東北から九州まで名所でも絶景が楽しめるこの時期、週末の紅葉狩りにおすすめなスポットをエリアごとにピックアップして紹介したい。

【画像】見頃時期を迎える全国の紅葉スポット

※各スポットの見頃は2023年10月31日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。

※そのほかの内容は取材時点の情報です。また、写真は2022年以前のものです。

■【東北】まもなく見頃を迎えそうな名所

■【東北・岩手県】厳美渓(げんびけい) / 川岸の景色が随一の名勝天然記念物

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

古都・平泉にも近く、一関市の主要観光地のひとつである厳美渓。川底にできた甌穴は大変珍しく、国の名勝天然記念物にも指定されている。ほかにも奇岩、怪岩、深淵、甌穴、滝など、約2キロにわたって続くスポットはどれも迫力満点だ。長い年月をかけて磨かれた岩肌とエメラルドグリーンの水流、そして四季折々の美しい景色は見もの。秋は紅葉が見どころで、10月中旬からモミジが鮮やかに色づき、渓流の滝とのコントラストを楽しめる。

■【東北・秋田県】小安峡(おやすきょう) / 渓谷から湯けむりを上げる大噴湯は圧巻

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

皆瀬川が深いV字峡の底を流れ、滝や急流を形作る小安峡。大噴湯や大小の滝があり、黄や紅に紅葉した渓谷と、轟音とともに白い湯けむりを上げる大噴湯とのコントラストが美しい。遊歩道も整備され、紅葉を見ながらハイキングが楽しめる。

■【東北・宮城県】鳴子峡 / 断崖絶壁の上から見るV字峡谷の紅葉

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

JR鳴子温泉駅から車で約10分。国道47号に平行して走るV字型峡谷は、大谷川の浸食により成立した峡谷で、高さ約100メートルの断崖絶壁が2.5キロに渡って続く。奇岩と松の緑が点在する中に織りなす紅葉美は、数ある名所の中でも第一級といわれるほど。例年、10月下旬から11月上旬頃にかけて、紅葉の見頃となる。2023年10月14日から11月5日(日)の期間は、JR鳴子温泉駅から中山平温泉駅間で鳴子峡行きの臨時バス紅葉号が運行する。

■【東北・宮城県】秋保大滝(あきうおおたき) / 豪快な瀑布と紅葉の風景が美しい

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

山形県山寺の奥の院といわれる「秋保大滝不動尊」の裏手にある秋保大滝。幅約6メートル、高さ約55メートルの滝の姿は豪快で、県内屈指の名瀑として知られている。滝の周囲はモミジやカエデ、ナラなどの樹木に覆われて、岩場と絶妙なコントラストを描く。紅葉時期の錦秋はことのほか鮮やかで、仙台周辺の紅葉の名所として知られている。滝壺まで行って、迫力満点の滝の水飛沫を間近で見ることもできる。ただし滑りやすく、急な階段もあるため、歩きやすい服装と靴で行くのがおすすめ。

■【東北・福島県】南湖公園 / 湖面に映り込む紅葉が美しい公園

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

名君であり茶人、また優れた作庭家でもあった12代白河藩主・松平定信によって、武士も庶民も楽しめる行楽地として1801年に築造された公園。日本最古の公園とも言われ、1周約2キロの湖周辺に広がっている。例年10月下旬から11月上旬にかけて、カエデなどの木々が色づき、湖面に映り込むさまが見事だ。また、南湖公園は小径に囲まれているので、紅葉を楽しみながらの散歩もおすすめ。

■【関東】まもなく見頃を迎えそうな名所

■【関東・群馬県】伊香保温泉 / ライトアップに映える紅葉の取り合わせが美しい

色づき状況:色づき始め(※2023年10月31日現在)

名湯として知られる群馬県伊香保温泉。その湯元である河鹿橋付近には榛名山系の豊かな自然に育まれたモミジが、毎年10月20日頃から一斉に色づき始める。11月上旬にはピークを迎え、素晴らしい紅葉を楽しむことができる。2023年は10月24日から11月12日(日)にライトアップの実施が予定されており、紅葉が真っ赤に燃えているように見えるほど迫力がある。

■【関東・群馬県】榛名山(はるなさん)・榛名湖 / カルデラ湖に紅葉が映る眺めが格別

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

赤城山、妙義山と共に上毛三山のひとつに数えられる榛名山。山頂にはカルデラ湖の榛名湖とカルデラ内にできた榛名富士がある。秋になるとカエデ、モミジ、ヤマウルシ、カラマツ、桜などが鮮やかに色づき、山全体が紅葉で装われる。特に榛名富士山頂からの眺めは格別で、登山のほかにロープウェイを利用して移動することができる。西方に紅葉を映した榛名湖、遠方には谷川連峰、浅間山、関東平野を展望でき、晴天の日には富士山まで見ることができる。

■【関東・栃木県】龍王峡 / 奇岩と怪石が引き立てる紅葉の彩りと渓谷美

色づき状況:色づき始め(※2023年10月31日現在)

川治温泉と鬼怒川温泉の中間に位置する鬼怒川の渓谷。まるで龍がのたうつかのような姿を思わせる圧巻の景色からその名が付けられた。「岩と水の公園」とも言われるように、奇岩怪石がかもし出す自然の造形美が鬼怒川の渓谷美ともマッチし、紅葉の美しさを一層引き出している。龍王峡駅からの階段を下りると川沿いの自然探求路(遊歩道)に出ることができ、ブナやナラ、ツツジ、モミジの織り成すグラデーションの美しさを目の当たりにできる。

■【関東・栃木県】八方ヶ原 / 高原を彩る赤や黄の木々が美しい

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

八方ヶ原は日光国立公園の一部で、標高1000~1200メートルの高さに位置する高原地帯。秋になると高原が赤や黄色に染まり、風光明媚な景色を楽しめる。例年の見頃は10月中旬から11月上旬。周辺はハイキングコースや、キャンプ場、アクセス道路、駐車場、売店などの施設もそろっている。日光や那須連山、遠く関東平野まで見渡すことができる展望台にもぜひ足を運びたい。

■【関東・埼玉県】秩父ミューズパーク / 黄葉のトンネルの中をのんびりと散策

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

埼玉県秩父市にある公園、秩父ミューズパークのスカイロード(約3キロ)の両サイドに、約500本のイチョウ並木があり、例年10月下旬から11月上旬にかけて黄葉の見頃を迎える。また、園内のせせらぎ広場では、カエデが見事な紅色に染まる姿を見せてくれる。黄葉のトンネルの中をのんびりと散策したり、スカイトレインに乗車して眺めてみたり、秋の風情を楽しむことができる。

■【甲信越】まもなく見頃を迎えそうな名所

■【甲信越新潟県】清津峡 / 紅葉と併せて楽しみたい施設も充実

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

清流・清津川を挟んで切り立つ巨大な岸壁は全国に誇るV字型の大峡谷をつくり、国の名勝、天然記念物に指定されている。例年10月中旬から11月上旬にはモミジ、ウルシなどが紅葉のピークに。2018年春にリニューアルした清津峡渓谷トンネルのパノラマステーションからは、足元一面に張られた水面に峡谷が映り込む不思議な空間を通して絶景を鑑賞することができる。エントランス(カフェ、足湯)も新設され、いっそう楽しめるスポットとなっている。

■【甲信越新潟県】苗場ドラゴンドラ / 気軽にゆったり、およそ25分の空中散歩

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

美しい渓流の上などをアップダウンを繰り返しながら進む苗場ドラゴンドラは、片道約5.5キロとゴンドラとして日本一の長さを誇り、およそ25分の長い時間にわたって紅葉を楽しむことができる。また、道中には、エメラルドグリーンに輝く神秘的な湖の「二居湖(ふたいこ)」や、14号柱と呼ばれる、まるで紅葉の世界に飛び込んでいくかのようなスリルを体感できるスポットもあり、迫力満点の空中散歩を満喫できる。

■【甲信越長野県】富士見台高原 / 空中散歩で味わう絶景

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

10月中旬から始まる富士見台高原(標高1739メートル)の紅葉は、色づく景観が山のふもと、中腹、山頂と3段階で楽しめ、リフトでは紅葉を眺めながらの空中散歩が味わえる。歩くのに自信がない人でも、高原バスを利用すれば車窓から紅葉を楽しめ、この季節だけに見られる雲海と南アルプスからのご来光もいっぺんに味わえる。全長2500メートル、標高差600メートルのロープウェイからは、高地になるにつれ深まりゆく秋の様子が見られる。

■【北陸】まもなく見頃を迎えそうな名所

■【北陸・富山県】黒部峡谷トロッコ電車 / 黒部峡谷トロッコ電車で絶景を楽しむ

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

黒部川が刻み込んだ日本一深いV字峡・黒部峡谷。ツガやキタゴヨウ、ネズコなどの常緑樹が多く、その中にヤマモミジやカエデ、ナナカマドの紅葉樹と、カエデやブナなどの黄葉樹が点在している。3色のコントラストが見事で、他に類を見ない景色と評されている。トロッコ電車の車窓からは美しい絶景を次々と楽しむことができ、例年10月下旬から11月中旬まで全山紅葉の黒部峡谷を楽しむことができる。初雪のころ、雪化粧したサンナビキ山の姿は、紅葉、そして裾野の緑が重なり合い、その美しい色彩から「黒部の五段染め」と言われる。

■【北陸・富山県】神通峡(しんづうきょう) / 自然が作り上げた県内屈指の景勝地

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

神通川の流れと幾重にも重なる山並みが作り上げた約15キロに渡る峡谷で、鋭く切れ込んだ谷間がうねる自然の造形美は雄大そのもの。春の新緑、秋の紅葉と豊かな自然で、行く人の目を楽しませてくれる。ダム湖や庵谷峠展望台からの眺めなど、スポットも多くある。神通川沿いの国道41号は絶好のドライブコースとなっている。例年、10月中旬頃になるとモミジなどが色づき始め、10月下旬から11月中旬にかけて紅葉が見頃となる。

■【北陸・福井県九頭竜湖 / 紅葉に囲まれた中で楽しめるアウトドア体験

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

標高約600メートルに位置する九頭竜湖は、日本紅葉100選にも選出されている紅葉の絶景スポット。ロックフィルダムという日本では珍しい石積みのダムによって作られた湖は雄大なスケールで、10月中旬になると周辺の山肌に自生するブナやモミジなどの木々がみるみる色づき、深いブルーの湖面と赤や黄色の紅葉が織りなす絶好のコントラストを堪能することができる。この時期はそんな紅葉に囲まれながら、釣りやカヤック、キャンプなどのアクティビティをしながら、秋を満喫することもできる。

■【東海】まもなく見頃を迎えそうな名所

■【東海・愛知県】大井平公園 / 豊田の奥座敷いなぶ大井平公園の紅葉

色づき状況:色づき始め(※2023年10月31日現在)

愛知県にある、稲武の紅葉の名所として有名なスポット。約520本のカエデイロハモミジ、イチョウが植えられている。名倉川沿いにあるため、秋には川面に美しい紅葉が映し出されるさまも美しく、常緑樹の緑と赤、黄色のコントラストも魅力のひとつ。公園内は遊歩道も整備されていて、ゆったりと過ごすことができる。例年、10月下旬から11月上旬頃から色づき始め、11月上旬から11月中旬頃にかけてが紅葉の見頃の時期となる。

■【東海・愛知県】茶臼山高原 / 県下で最も早く色づく愛知県の最高峰

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

愛知県の最高峰、標高1415メートルの茶臼山は県下で最も早くカエデやブナなどが美しく色づく。県内で最も早く例年10月上旬から徐々に葉が色づきはじめ、下旬にはピークを迎える。時間に余裕があるのなら、観光リフトに昇り、麓の紅葉を見下ろすのもおすすめで、11月上旬まで楽しめる。茶臼山高原道路から眺める紅葉も格別だ。

■【東海・岐阜県】飛騨美濃せせらぎ街道 / 標高差によって長く楽しめる紅葉の名所

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

岐阜県高山市清見町のほぼ中央を南北に縦断する、全長64キロのせせらぎ街道は、ドライブで紅葉を楽しめるスポットとしても有名。街道沿いのナラやブナ、カラマツなどの広葉樹が黄金色に姿を変える光景を見ようと、多くの人々が訪れる。特にめいほう高原周辺から高山市清見町へと抜けるルートは、自然色が強く感じられる景勝地となっており、標高差があるためその年の気候や場所によって見頃の時期が異なる。一番標高の高い西ウレ峠から順番に紅葉し、長い期間にわたって紅葉が楽しめる。

■【東海・岐阜県伊吹山ドライブウェイ / 見頃が日々移りゆく伊吹山の紅葉

色づき状況:色づき始め(※2023年10月31日現在)

岐阜県伊吹山の紅葉は標高差の気温の違いにより、10月中旬には山頂付近から色づき始め、約1カ月かけて麓へ向かいゆっくりと降りてくる。そのため山頂であれば10月上旬頃、スカイテラス駐車場付近であれば10月中旬頃、木々の多い標高900メートル付近であれば10月下旬から11月上旬頃といった具合に、見頃となる標高が日々移り変わる。全長17キロのドライブウェイを走り抜けながら、変わりゆく山の色を眺めることができる。

■【関西】まもなく見頃を迎えそうな名所

■【関西・滋賀県びわ湖バレイ / ロープウェイから眺める琵琶湖と紅葉の絨毯

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

麓からロープウェイで約5分、標高1108メートルの打見山から1174メートルの蓬莱山にかけての尾根に広がる滋賀県びわ湖バレイは、琵琶湖を一望できるびわ湖テラスをはじめ、さまざまなアトラクションやレストランが備わった、一年を通して遊べるレジャースポットだ。秋は紅葉スポットとしても楽しむことができ、例年10月下旬頃からカエデやミズナラなどの木々が色づく。ロープウェイからは、絨毯のように広がる美しい紅葉と琵琶湖を併せて堪能できる。

■【中国】まもなく見頃を迎えそうな名所

■【中国・岡山県】奥津渓 / 10万人の人出で賑わう紅葉の絶景スポット

色づき状況:色づき始め(※2023年10月31日現在)

岡山県有数の紅葉スポットで有名な全長約3キロの奥津渓。川床の岩盤にできた臼淵の甌穴(おうけつ)群は全国的にも貴重なもので、なかには50万年前に形成されたものもあるという。秋にはイロハモミジやカエデイチョウといった多くの木々が彩りを見せるが、特に大釣橋付近が絶景ポイントだ。例年、10月中旬頃から色づき始め、10月下旬から11月中旬頃が紅葉の見頃の時期となる。

■【中国・岡山県】蒜山高原(ひるぜんこうげん) / 紅葉ドライブにぴったりの観光道路も

色づき状況:色づき始め(※2023年10月31日現在)

岡山県にある標高約500~600メートルのなだらかな高原地帯で、西日本屈指のリゾート地でもある。例年、10月下旬頃から色づき始め、11月上旬頃に紅葉の見頃を迎える。蒜山と大山を結ぶ観光道路、蒜山大山スカイラインは紅葉を楽しみながらのドライブに最適なスポットのひとつ。ブナの原生林やカエデなどの紅葉、ススキの群生をはじめ、鬼女台(きめんだい)からは大山の眺めを楽しめる。

■【中国・広島県】矢野温泉公園 四季の里 もみじ谷園 / 国指定天然記念物の矢野岩海がある紅葉名所

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

巨大な岩が重なり合った国指定天然記念物の矢野岩海があるもみじ谷園は紅葉の名所で、秋になるとブナやモミジ、カエデなどの木々が鮮やかに色づく。例年10月下旬から11月中旬頃にかけてが、紅葉の見頃の時期となる。

■【四国】まもなく見頃を迎えそうな名所

■【四国・香川県】大窪寺 / カエデイチョウが境内を彩る

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

大窪寺は四国霊場第88番札所、結願の寺。標高774メートルの女体山のふもとにあり、奇岩に覆われた胎蔵ヶ峰を背景に本堂とそれに続く二重多宝塔が静かなたたずまいを見せる。大師堂横にある宝杖堂にはお遍路さんを支えてきた金剛杖が奉納されている。秋の紅葉の時期には、境内のカエデイチョウイロハモミジなどが色づき、彩りをそえている。例年、10月下旬から12月上旬頃が、紅葉の見頃となる。

■【四国・愛媛県】面河渓(おもごけい) / 白い岩肌を黄、赤の紅葉が彩る

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

石鎚山の南麓に広がる渓谷で、奇岩やエメラルドグリーンの清流が流れる国指定の名勝地。透明度の高い川は遊歩道からでも川底が見えるほど。季節ごとに異なる景色を楽しめるが、秋の紅葉が特に人気だ。紅葉する樹木の数が多いため、紅葉河原や虎ヶ滝など、遊歩道沿いには紅葉を楽しめるスポットが点在している。紅葉は10月中旬頃から色づき始め、見頃の10月下旬から11月上旬頃になると、白い岩肌に黄、赤の紅葉という素晴らしい景観が楽しめる。

■【四国・徳島県】雲辺寺 / 四国霊場の最高峰で鮮やかに色づくモミジ

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

雲辺寺山(標高927メートル)の山頂にあり、四国霊場で最も高いところに位置する雲辺寺は、麓より半月程早く紅葉するため、一足先に楽しむことができる。境内には約500本のモミジやイチョウが自生しているため、散策しながら楽しめる。例年の紅葉の見頃は11月中旬頃。

■【九州】まもなく見頃を迎えそうな名所

■【九州・福岡県】呑山観音寺 / 多種多様の木々が境内や参道を真っ赤に染める

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

福岡県にある、昔から「のみやまさん」の愛称で親しまれる高野山真言宗の別格本山。心願成就を祈願するため多くの人々が参拝に訪れる。秋は紅葉のスポットでもあり、10月下旬から境内や参道の多種多様の木々が紅葉し始め、11月に見頃を迎える。特に本数が多いのはモミジ、ドウダンツツジでともに約1000本ある。本堂へ向かう道中の階段の周囲を深紅のモミジが彩る様子が美しい。

■【九州・長崎県】雲仙 / 色づいた山肌の美しさは圧巻

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

雲仙は紅葉する植物が120種類以上といわれ、この一帯は西日本の典型的な紅葉として、国の天然記念物(普賢岳広葉樹林)に指定されている。10月下旬には、緑濃いモミ、ヤマグルマ等の紅と自然が生み出す色の対比が「錦しゅう」と呼ぶにふさわしい鮮やかな景観を見せてくれる。また、コミネカエデ、ウリハダカエデ、コウチワカエデ、ウリカエデ、ドウダンツツジなどの葉が黄色や赤に美しく紅葉する。

■【九州・熊本県】五家荘(梅の木轟公園吊橋) / 平家落人伝説が残る日本有数の秘境を彩る紅葉

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

九州脊梁に囲まれて点在する五家荘(ごかのしょう)は、椎原、仁田尾、樅木、葉木、久連子の5つの集落の総称で、平家の落人伝説が残る秘境としても有名。例年10月下旬から11月下旬にかけて、モミジやカエデ、ブナ、ドウダンツツジが山間を色とりどりに染め上げる。地区内の梅の木轟公園に架かる吊橋(橋長116メートル、高さ55メートル)は、周辺の風景と橋の独特な構造美が調和しており写真撮影に絶好のスポットだ。吊橋を渡って遊歩道を歩くと、梅の木轟の滝を見ることができる。

■【九州・宮崎県】五ヶ瀬渓谷 / ドライブしながら楽しめる清流と紅葉のコントラスト

色づき状況:今見頃(※2023年10月31日現在)

宮崎県の五ヶ瀬渓谷は標高が高く冷涼な気候のため、秋には鮮やかに木々が色づく。紅葉の時期になると、国道265号線沿いに流れる五ヶ瀬川と紅葉を楽しみながらドライブができる。例年、10月下旬頃から、イチョウカエデ、ツタ、ケヤキ、ナラ、クヌギなどが色づき始め、11月上旬から11月中旬頃にかけてが紅葉の見頃となる。

新型コロナウイルス感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。

力強い岩と優美な紅葉のコラボレーションが見事 / 厳美渓の紅葉/画像提供:一関市観光協会