次世代の党石原慎太郎衆議院議員は16日、政界からの引退会見を開き、「解散が決まった時に引退を決めていた」「仲間に対する義理だけは果たせた」と述べた。

 

 次世代の党が大幅に議席を減らしたことについては、「私は『次世代の党』という党名自体に異議があった。政党の名前としては問題があった。私は『新党ヤマト』でいくのがいいと思っていた」と述べ、結果についてさらに問われると「選挙の結果はもういいでしょう」と答えた。

 

 今回の選挙の総括については共産党の躍進をあげ、「いま抱えている諸々の現実、現況への不安に対する社会的なリアクションだ。20代、30代の人にとってあんまり希望がない」と述べたうえで、ニュースで経済状況を図る指標が株価中心であることついて、「株をやっている人なんてほとんどいない」として、報道にも問題があるとの認識を示している。

 

 また、石原氏は日本の会計が単式簿記であることをあげ、「財務諸表バランスシートもないなんていう近代国家はない。こんなデタラメな国はない。経済界のトップの人も、このことを知らない。これはメディアの皆さんの怠慢だ」と問題提起した。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

写真:次世代の党 公式YOUTUBEチャンネルより

 

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