順天堂大学(学長 新井 一、医学部長 服部 信孝)は、このたび代表機関として、千葉大学(学長 中山 俊憲)・山梨大学(学長 中村 和彦)・群馬大学(学長 石崎 泰樹)・福島県立医科大学(学長 竹之下 誠一)と連携し、科学技術振興機構が公募した「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」の「共創分野(育成型)」に申請し、「災害など危機的状況から住民を守るレジリエントな広域連携医療拠点」(プロジェクトリーダー:順天堂大学大学院医学研究科放射線診断学准教授・隈丸 加奈子)として採択されました。

共創の場形成支援プログラムは、大学等を中心として、企業や地方自治体・市民などの多様なステークホルダーを巻き込んだ産学官共創により、ウィズ/ポストコロナ時代を見据えつつ、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に基づく未来のありたい社会像を拠点ビジョンとして掲げ、その実現のため具体的かつ到達可能な駆動目標(ターゲット)を設定し、研究開発と産学官共創システムの構築を一体的に推進するものであり、これにより、知識集約型社会をけん引する大学等の強み・特色を活かし、ウィズ/ポストコロナ時代の未来のありたい社会像の実現を目指す、自立的・持続的な産学官共創拠点を形成します。

採択された本拠点プロジェクトの概要は下記の通りです。

◆背景

本拠点では、東日本大震災および千葉県内の台風災害について住民の声を聞き取り、危機的状況による医療体制の崩壊や患者の転居により、従来の医療情報にアクセスできなくなることに加え、被災者は被災による直接的なストレスだけではなく、様々な環境ストレス (マルチストレス)に晒され、心身の健康に長期的な影響が残ることを明らかにしてきました。

 

◆目的

本拠点では、災害など危機的状況にある患者や住民が困らずに医療を受けられる社会の構築を目指し、5大学が連携し、レジリエントな広域連携医療拠点を構築するための技術、及び心身のストレスを克服しうる技術を開発します。

 

◆研究開発課題

  1. レジリエントな医療拠点の広域連携ネットワーク体制の平時からの構築

  2. セルフ・ヘルス・モニタリングシステムによる住民の健康の維持

  3. メンタル・フィジカル双方のストレスを制御する科学の研究と実装

災害時に強く平時にも住民の健康に寄り添うための新たな医療モデルと革新技術の基盤を開発すると共に、本拠点の構築のために必要な人材の育成を行います。

 

※本拠点のキックオフシンポジウムを2024年2月2日(金)に予定しております。詳細につきましては、決まり次第お知らせいたします。

配信元企業:学校法人 順天堂

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