お花畑のように美しい、腸内細菌のお話

さまざまな花が一面に咲き誇るお花畑。英語で「フローラ」と言います。私達の腸内のようすをお花畑に例えたのが「腸内フローラ」。腸の壁面のお花畑には100種類以上の腸内細菌が生きていて、その数はなんと100兆個以上! 人間の体を作っている細胞の数、60兆個を大きく上回るものすごい数です。

腸は人間の生命をも左右する体の中心的な存在。人間の健康は腸で保たれていると言っていいほどです。腸内細菌は食べ物から摂っていくので、偏った食事をしていると、腸内細菌の種類も偏り、腸内環境も悪化してしまいます。気をつけるべきところは、どこなのでしょうか?

例えば、日本人のソウルフード「おにぎり」。コンビニでも気軽に買えるので、利用することも多いですよね?でも実は、コンビニのおにぎりは手作りのものより太りやすいのです!

腸内細菌の大好物はビタミンとミネラル。代謝酵素、消化酵素とチームを組んで働きます。でも、食品添加物はビタミンとミネラルのモノマネが大好き。両者に成り代わって、さっさと酵素とくっついてしまうのです! そうすると、酵素が働けなくなり、行き場を失ったビタミン、ミネラルは吸収されずに体外に排出。腸内細菌の大好物が不足するので、腸内細菌が死んでしまい、太りやすくなるという悪循環に陥ってしまうのです。

「レンジでチン」で細菌はいなくなってしまう…

また便利で生活に欠かせない電子レンジも、腸内細菌にとっては大敵。電子レンジは飲食物や入れ物に付着したさまざまな環境細菌を、すべて完全に殺してしまうのです。だらか、電子レンジで加熱した飲食物を口にしても、腸内を豊かにするための細菌を、まったく体の中に取り入れることができないのです。

菌が死んでしまうという点では、実は加熱処理も同じ。一番いいのは野菜も魚も加熱処理せずに、生のままで食べる「ローフード」。いつもの食事に少しずつでも、生の食材を取り入れてみるのがおすすめです。腸内細菌は、食事からしか取り込むことができないからです。

腸内細菌の最大の味方は「楽しい食事」

でも一番大切なのは、食事を楽しむこと。私達がストレスを感じる時には、「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールはアドレナリンを出すので、交感神経が優位になり、胃腸の働きが低下してしまいます。つまりストレスが、腸内環境を悪化させる原因になるのです。腸内環境という観点で考えるなら、食事はとにかく楽しく食べるべし!アルコールも同じなので、ストレスになるようなら、無理な禁酒はしないほうがいいかもしれません。

腸内環境が悪くなると太りやすい!?気をつけるポイントを解説