DFBポカール2回戦が10月31日11月1日に各地で開催された。

 31日開催の各試合では、ブンデスリーガで好調をキープしているシュトゥットガルトが、デニス・ウンダブの決勝ゴールでウニオン・ベルリンを1-0で撃破。シュトゥットガルト伊藤洋輝はフル出場、原口元気も後半アディショナルタイムからピッチに立った。デュッセルドルフは延長戦までもつれ込んだウンターハヒンクとの撃ち合いを6-3で制している。内野貴史は87分までプレーし、田中碧はフル出場。アペルカンプ真大は負傷の影響もあって欠場した。水多海斗が83分から途中出場したビーレフェルトPK戦の末にハンブルガーSVに敗退。上月壮一郎が76分からピッチに立ったシャルケはザンクト・パウリに1-2で敗れた。また、昨季王者のライプツィヒヴォルフスブルクに0-1で屈し、2回戦で姿を消している。

 1日開催の試合では、フライブルクが2部のパーダーボルンと激突。試合は立ち上がりの4分に左サイドから崩したパーダーボルンのフィリップ・ビルビヤが先制ゴールを記録すると、33分にはフロレント・ムスリヤがフリーキックを直接叩き込む。後半に入ると56分には右からの折り返しをビルビヤが押し込み、パーダーボルンが3点をリード。追い込まれたフライブルクは57分、右サイドからドリブルで2人を抜き去った堂安律がフィニッシュまで持ち込むも、シュートはGKに阻まれる。69分にはセットプレーのこぼれ球を拾ったマキシミリアン・エッゲシュタインが1点を返したものの、反撃はここまで。フライブルクはホームで痛恨の黒星を喫した。

 ブンデスリーガの“絶対王者バイエルンは、敵地で3部相当のザールブリュッケンと対戦。試合は16分にトーマス・ミュラーがミドルシュートを沈めてバイエルンが先手を取るも、ここから予想外の展開を強いられる。前半アディショナルタイムに自陣でのビルドアップを奪われて同点ゴールを許すと、後半に入ってもバイエルンが主導権を握りながら、なかなか勝ち越し点を挙げることができない。このまま延長戦突入かと思われた後半アディショナルタイム、ザールブリュッケンは右からの折り返しマルセルガウスが左足で合わせ、値千金の逆転ゴールを記録。試合はこのままタイムアップを迎え、大会最多20回の優勝を誇るバイエルンが2回戦で姿を消した。なお、福井太智はベンチ入りしたものの出番はなかった。

 ニュルンベルクはハンザ・ロストックとの2部対決に臨んだ。フル出場した奥抜侃志はニュルンベルクの1点目を決め、後半アディショナルタイムからピッチに立った林大地も出場直後に同点ゴールをお膳立て。延長戦までもつれ込んだ激闘を3-2で制した。フランクフルトは3部のヴィクトリア・ケルンに2-0で完勝。長谷部誠はフル出場でクリーンシート達成に貢献している。

 ホルシュタイン・キールとマクデブルクの一戦では、町野修斗、伊藤達哉ともに後半途中からピッチに立ち、日本人直接対決が実現。PK戦に突入した試合は、町野が1人目のキッカーとしてゴールネットを揺らしたものの、マクデブルクに軍配が上がっている。ドルトムントは前半終了間際、ペナルティエリア左からの折り返しマルコ・ロイスが左足で合わせると、このゴールが決勝点となり、1-0でホッフェンハイムを破った。

 DFBポカール2回戦結果一覧は下記の通り。

◆■DFBポカール2回戦結果

10月31日開催
ホンブルク(4部) 2-1 グロイター・フュルト(2部)
ザンクト・パウリ(2部)  2-1 シャルケ(2部)
シュトゥットガルト(1部) 1-0 ウニオン・ベルリン(1部)
ヴォルフスブルク(1部) 1-0 ライプツィヒ(1部)
ビーレフェルト(3部) 1-1(PK:3-4) ハンブルガーSV(2部)
ウンターハヒンク(3部) 3-6 デュッセルドルフ(2部)
ボルシアMG(1部) 3-1 ハイデンハイム(1部)
カイザースラウテルン(2部) 3-2 ケルン(1部)

11月1日開催
ザントハウゼン(3部) 2-5 レヴァークーゼン(1部)
ホルシュタイン・キール(2部) 3-3(PK:3-4) マクデブルク(2部)
フライブルク(1部) 1-3 パーダーボルン(2部)
ドルトムント(1部) 1-0 ホッフェンハイム(1部)
ヴィクトリア・ケルン(3部) 0-2 フランクフルト(1部)
ザールブリュッケン(3部) 2-1 バイエルン(1部)
ニュルンベルク(2部) 3-2 ハンザ・ロストック(2部)
ヘルタ・ベルリン(2部) 3-0 マインツ(1部)

DFBポカール2回戦が各地で開催 [写真]=picture alliance via Getty Images、Getty Images