スイスに拠点を持つサッカーの研究機関『CIES Football Observatory』は11月1日、現行シーズンの欧州5大リーグにおける“若手ベストドリブラー”をランキング形式で発表した。

 今回のランキングは『Wyscout』のデータを参考に作成されたもので、ここまで行われた現行シーズンの国内リーグ戦のうち、少なくとも450分間以上に出場した22歳以下の選手が対象になっているという。なお、ランキング作成の際に用いられる指標では、ドリブル成功数やドリブル成功率、試合の平均レベル等が考慮されているようだ。

 映えある1位に輝いたのは、バルセロナに現れた“超新星”、16歳スペイン代表FWラミン・ヤマル。21世紀のラ・リーガ、そしてチャンピオンズリーグ(CL)における最年少先発出場記録など数々の記録を打ち立て、シャビ・エルナンデス監督率いるチームでの存在感も増している同選手は、90分あたりのドリブル数が「6.0回」、ドリブル成功率は「56%」などとなっている。

 2位はアーセナルで左ウイング(WG)の主力を務めるブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリでドリブル数は「4.9回」、成功率は「65%」を記録。3位以下はバーンリー所属のU-19イタリア代表FWルカ・コレオショ、ナポリ所属のジョージア代表FWフヴィチャ・クヴァラツヘリア、ジローナ所属のU-20ブラジル代表FWサヴィオ・モレイラが続いている。

 そして6位に入ったのが、今やレアル・ソシエダの中心選手として活躍している日本代表MF久保建英。90分あたりのドリブル数は「4.7回」、成功率は「62%」となっている。アーセナル所属のイングランド代表FWブカヨ・サカ(7位)やアスレティック・ビルバオ所属のスペイン代表FWニコ・ウィリアムス(11位)、レアル・マドリード所属のブラジル代表FWロドリゴ(18位)ら世界屈指のドリブラーを上回る評価を獲得した。

 欧州5大リーグにおける“若手ベストドリブラー”ランキングのトップ10は以下の通り。

ランキングのトップ10
※カッコ内は(国籍/所属クラブ)

1位 ラミン・ヤマルスペインバルセロナ
2位 ガブリエウ・マルティネッリ(ブラジル/アーセナル
3位 ルカ・コレオショ(イタリアバーンリー)
4位 フヴィチャ・クヴァラツヘリア(ジョージアナポリ
5位 サヴィオ・モレイラ(ブラジル/ジローナ)
6位 久保建英(日本/レアル・ソシエダ
7位 ブカヨ・サカイングランドアーセナル
8位 アンソニーゴードンイングランそ/ニューカッスル
9位 マティアス・スーレ(アルゼンチン/フロジノーネ)
10位 ブライアン・サラゴサ(スペイン/グラナダ)

ランキングに名を連ねた選手たち [写真]=Getty Images