既往歴がない赤ちゃんが睡眠中に突然、死亡する「乳幼児突然死症候群(SIDS)」が、毎年12月以降に増える傾向にあるとして、こども家庭庁がX(旧ツイッター)などで注意を呼び掛けています。

突然死の原因は不明

 こども家庭庁によると、SIDSは原因不明の病気で、予防方法は確立されていないということです。2022年には、47人の乳幼児がSIDSで亡くなっています。

 ただ、こども家庭庁は、「赤ちゃんをあおむけに寝かせたときよりもうつぶせに寝かせたときの方が、SIDSの発生率が高い」「母乳で育てられている赤ちゃんの方が、SIDSの発症率が低い」ということなどが研究者の調査で明らかになっていると説明。

 医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合を除き、子どもが1歳になるまではあおむけに寝かせるとともに、できるだけ母乳で育てるようアドバイスしています。

 また、たばこはSIDS発生の大きな危険因子だと指摘。妊娠中に喫煙すると、体内の赤ちゃんの体重が増えにくくなるほか、呼吸中枢にも明らかに良くない影響を及ぼすとして、妊婦自身が喫煙をしないよう、注意を呼び掛けているほか、喫煙者に対しては、妊婦や赤ちゃんのそばで喫煙しないよう、求めています。

オトナンサー編集部

「乳幼児突然死症候群(SIDS)」に要注意