歴史的建物の活用を中心にまちの活性化に取り組む、株式会社つぎと出雲(所在地:島根県出雲市 代表取締役:小田切俊彦 以下、つぎと出雲)は、出雲市大社町鷺浦に、3棟の古民家を活用した分散型宿泊施設「RITA 出雲鷺浦」(以下、当施設)を、2023年11月14日に開業します。

海、山、川、豊かな自然に囲まれた港「鷺浦」。北前船の歴史を色濃く残した町並みの中に「RITA 出雲鷺浦」はある。

島根県出雲市大社町鷺浦は、出雲大社から峠を挟んだ北側、日本海沿いにあります。島根半島の海沿い一帯は大山隠岐国立公園、ジオパークの一部ともなっており、島根四十二浦の一つに数えられる港です。

鷺浦は、江戸~明治にかけて、交易船「北前船」の寄港地として発展しました。入り江には、自然が生み出した防波堤のような役割を担う「柏島」が鎮座しており、穏やかな良港「風待ちの港」として栄えた歴史があります。船宿や廻船問屋など往時の建物や家屋、歴史を色濃く残した風情ある町並みが広がる貴重な地域となっています。

当施設は、その歴史ある町並みに点在する古民家3棟を4室の宿泊施設として再生しました。島根半島が生み出す豊かな自然、暮らしに溶け込んだ滞在体験をできる場として開業します。

また、本事業は古民家を改修活用することで地域の既存産業や事業者と連携し、県内外からの滞在者を誘客することで、地域に利益を還元しまちの持続的な発展を目指しています。

  • 「RITA 出雲鷺浦」について

滞在のテーマは「風待ちのときを過ごす」。かつてこの港に多くの帆船が行き交い、帆を休め、順風が来ると出航していたように、鷺浦の自然や暮らしに溶け込んだ滞在の中で、日常の喧騒から離れ自分と対峙し、リトリートするようなときを過ごしてほしい。そしてまた新たな日々に出航していくような滞在体験のお手伝いができればと考えます。

  • 体験プログラム通して、その土地を五感で感じる

当施設では、地元住民の協力のもとに行われる体験プログラムをご用意しています。

その土地の人々と出会い、ふれあいを通じて、土地の風土や営みを知ることができます。

■漁船クルージング(海岸線や洞窟をめぐる基本コース、サンセットクルージング、夜光虫鑑賞クルージングな 

 ど、4つのコースがあります)※4月~9月催行

左)神秘的な洞窟に上陸できるコースも / 中央)茜色に染まる海をただただ眺める時間は、慌ただしい日常を全て忘れさせてくれる美しさです。 / 右)「鷺浦の美しい海を1000人の人に見てもらうことを目標にしている」と話す、安部勇さん。(鵜鷺げんきな会)

■ 塩炊き体験(鷺浦の海水を煮詰め炊き、塩づくりを体験できます)

■ 鷺浦まち歩き体験(北前船の歴史や建物に見られる特徴などをまち歩きを楽しみながら、地元の方がガイドして  

 くださいます)

■ 椿オイル搾油体験/椿オイルハンドセラピー/椿オイルブレンド保湿クリーム作り

 (山林に自生する椿を活かし、自然と共にある豊かな暮らしを提案する「椿舎」さんにて)

左)鷺浦の海水で塩炊き体験 / 中央)地元住民がガイドする鷺浦まちあるき体験 / 右)自生する椿を生かしたオイル搾油体験など

  • 解体される建物の古材を家具へ、漁具を照明インテリアとして再生

古来日本では、建物や身の回りのものまで地産地消で生産されていました。建築においても、国産や地域の材を使い、地元の職人の細やかな技により装飾され、修繕補修をしながら大切に扱われていました。しかしながら近年は、外国産の安い資材の需要により国産の材が使われることが少なくなった上、空き家問題と共に、解体される建物の貴重な材や細かな意匠の残る建具などが捨てられてしまうことも課題となっています。そこで、古材を使った家具作りや解体される資材の保存に取り組んでいる鷺浦在住「シトルニカ」ワイルズ 一 氏に依頼、共有部や客室の家具を作製してもらいました。古材を使うことで、古民家と調和し、建物の歴史と共に材の持つ風合いを味わうことができます。

また、照明には鷺浦住民の方からいただいたガラスの「浮き玉」を、「ガラス工房IZUMO」さんの協力で照明として再生しました。プラスチックの浮きができる以前に使用されていた浮き球。一つとして同じものはなく、それぞれの個性や気泡の持つ美しさが光ります。

左)フロント棟のメインテーブルは地松の梁を使って作製 / 中央)コーヒーテーブルは国産楓の床板(とこいた)を使い再生 / 右)浮き球を、宿を照らす照明として再生。漁師町らしい雰囲気でやさしく照らします

  • 好みの香りに包まれて過ごす風待ちのとき(アロマ体験)

ご希望の方には、滞在中の香りをチェックイン時にお選びいただけます。季節やシーンごとにセレクトしたアロマオイルを3種ご用意しています。その時の気分や自分にあった香りを選び、寝室やリビング、入浴時などお好きなときにご使用いただけます、好きな香りに包まれて、静かなときを過ごすのもよし、読書、瞑想するのもよし、お好みに合わせてお使いください。

左)エッセンシャルオイルはアロマによる空間デザインを行っている@aromaの精油 / 中央)JD08「禅ZEN」心を鎮め、静寂に包まれるような香り。 / 出雲にある「Roof Top」の@aroma空間デザイナーと共に滞在のイメージに合わせレクト

【施設概要】

■所在地:島根県出雲市大社町鷺浦126(釜屋)、217(濱古屋)、209(濱古屋離れ)

■電話番号:0853-31-4515

■アクセス:

出雲大社より車で約20分

出雲空港より車で約50分

山陰自動車道「出雲IC」より車で約30分

【公共交通機関利用】

一畑電鉄「出雲大社前駅」下車→路線バス・うさぎ線→「鷺浦」約20分

■客室:    

3棟4室、キッチン設備、バス・トイレ付き

釜屋「潮花」− KAMAYA Shiobana - /65平米/定員4名

釜屋「潮風」− KAMAYA Shiokaze −/53平米/定員2名

濱古屋「左舷」− HAMAKOYA Sagen −/133平米/定員6名

濱古屋「船宿」−HAMAKOYA Funayado −/54平米/定員4名

※客室「潮花」はキッチン設備なし

■宿泊料金:1泊朝食付き 22946円~/人(大人2名利用時)

■ご予約:楽天トラベル https://hotel.travel.rakuten.co.jp/hinfo/188397/

■公式サイト:https://www.ritasagiura.com/

■SNSサイト:

Facebook:https://www.facebook.com/rita.izumosagiura

Instagram:https://www.instagram.com/rita.izumosagiura/

●鷺浦(鵜鷺地区)について

出雲大社の北側、島根半島の西端に位置し、鵜峠(うど)と鷺浦(さぎうら)2つの地域を合わせ鵜鷺地区と呼ばれる日本海沿いの港町。どちらの地域も北前船の時代、日本海航路の交易船の寄港地として賑わいました。また、山では古くから銅や石膏が採掘されその積み出し港としても発展しました。当時の建物や風情ある町並みを今もそのまま残し、正月行事「シャギリ舞」など伝統行事の息づく貴重な地域です。

一方で最盛期には2000人を越えた人口が、今では200人を下回り過疎化が進み、空き家問題も問いただされています。

●RITAについて

全国でまちづくりに取り組む株式会社つぎとが、歴史的建物を活用とした宿泊施設ブランドとして立ち上げました。

RITAは、『 遺産・継承・伝統 』という意味の『HE"RITA"GE』を由来としています。各地にあるHE"RITA"GEを継いでいくという意味を込め、HE"RITA"GEの中心にある「RITA」と命名しました。建物活用を通して町並みを守り、まちの活性化に寄与したいという理念から、他を利する「利他」という意味も込めています。

●株式会社つぎとについて

歴史、暮らしの文化、工芸や農林水産、生業など、それぞれの土地には人から人へ受け継がれてきた営みと固有の風景があり、それぞれの営みが日本のアイデンティティを形成している。つぎとは、その土地の暮らしや歴史を象徴する「古民家」を軸に、失われつつある豊かな営みを次世代に継ぎ、多様な地域社会を未来へと繋げることを目指すまちづくり会社。https://tsugito.co.jp/

●運営会社の概要

島根県出雲エリアを中心に、歴史的文化資源を活用した古民家再生事業を中心とした町並み保存、地域活性化に取り組むまちづくり会社。

会社名:  株式会社つぎと出雲

代表取締役:小田切俊彦

所在地:  島根県出雲市平田町1067

開発実績: ・RITA 出雲平田 酒持田蔵

      ・NIPPONIA 出雲平田 木綿街道

      ・NIPPONIA 出雲大社 門前町

〈本リリースに関するお問い合わせ〉

担当:株式会社つぎと出雲 小村

Email:info@tsugito-izumo.co.jp

配信元企業:株式会社つぎと出雲

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ