乃木坂46の4期生であり、野球好きと知られる黒見明香がメジャーリーグベースボール(以下、MLB)の魅力を伝える初冠企画MLB連載「9-6-3のファインプレー!」。乃木坂46野球好き久保史緒里向井葉月・金川紗耶・柴田柚菜と共に結成された「乃木坂野球部」のメンバーであり、「ABEMA BASEBALL SPECIAL SUPPORTER」としてゲスト出演する「ABEMA」のMLB中継内では、あらゆる野球データが記載された直筆の通称・黒見ノートが視聴者の間で「レベルが高すぎる」と度々話題になった。

【写真】「くろみんMLBモノマネ」ワインドアップが特徴的なあの選手を再現

第8回目は黒見が独断と偏見でア・リーグナ・リーグのポジション別に印象に残った選手を選ぶ「くろみん・セレクション」ナ・リーグセレクション後編をお送りします。

■<ナ・リーグセレクション後編>

――前回はナ・リーグピッチャーキャッチャー、ファースト、セカンドまで発表した“くろみんセレクション”。続いてサードの選手をお願いします。

黒見:カージナルスノーラン・アレナド選手にしたいです。なによりもスローイングに魅了されます。すごく肩が強くて正確。あとは、ファールゾーンに飛んだボールもすごく積極的にキャッチしに行くんです。「ボールに食らいついてやるぞ!」という姿はチームを活気づかせるのかなと思います。カージナルスは今季なかなか波に乗れない時期があったのですが、アレナド選手が前を向いて進んでいく姿を結構観ていました。そういう部分も含めて印象に残った選手なので選びました。

――アレナド選手もホームラン40本超のシーズンがあるなど強打者ですよね。でも守備や試合に向かう姿勢に注目しているのが黒見さんらしいですね。お次はショートを。

黒見:ショートはこれまで何度もコラムで登場していますがレッズエリー・デラクルーズ選手がいいです(笑)。本当に新人選手なの?というぐらい風格があって。一方で、大谷選手に「本当に存在しているの」とツンツンするおちゃめな部分もあったり。ベンチでもいろいろな選手からアドバイスをもらっている姿を見ると、このまま2年目、3年目になるとさらに強い選手になるのかなという期待を持たせてくれます。ポジションはショートですが、身体能力が高いので、ピッチャーもできそうなぐらい。すごく魅力的な選手です。

――続いて外野手をお願いします。

■<WBC戦士を選出>

黒見:たくさんいい選手がいるので、本当に悩みましたが、カージナルスラーズ・ヌートバー選手、カブス鈴木誠也選手、ドジャースムーキー・ベッツ選手の3人にしたいと思います。

――まずはヌートバー選手から選んだ理由を教えてください。

黒見:ヌートバー選手と言えば選球眼。出塁率の高さは素晴らしいですが、今年は長打も多い印象です。先頭打者ホームランも結構打っていると思います。先頭打者でホームランを打つというのは積極性も必要ですよね。しっかり選球眼もあるのに、積極性もあるというのはすごいなと。あとはWBCでもファインプレーをたくさん見せてくれましたが、守備でチームを勢いづけることもできる。昨年より打席数も増えていますし、打率も上がっているので、来年さらに期待が持てると思います。

――二人目の鈴木誠也選手は、後半かなり打撃の調子を上げて、ナ・リーグ打率ベスト10でもついに10位(9月30日現在)まで上がってきました。

黒見:鈴木誠也選手はホームランも20本に乗せてきましたし、距離の出るホームランも多くなってきました。4月に見た時よりも身体が少し大きくなっているように感じます。周りの選手にトレーニング方法を聞いて、メジャーの身体になってきたのかなと。そういったコミュニケーションによって、今後もっともっと活躍できるのかなと思っています。

――ムーキー・ベッツ選手の選考理由は?

黒見:身体能力が高く、外野以外でもどこでも守れそうな選手。初めてやったスポーツでもあっさり出来ちゃうみたいで、野球選手というより、すごい人みたいな(笑)。あとはチームの流れを変えるような活躍をするイメージがあります。相手チームに流れが行ってしまったとき、ベッツ選手がホームランを打ってその流れを変えるみたいな働きをすることが多い印象があります。エンゼルス戦でも結構ベッツ選手の活躍で流れが変わったなと感じた試合がありました。

――ア・リーグナ・リーグ全20選手を選んでいただきましたが、いかがでしたか?

黒見:かなり主観で選んでしまったのですが大丈夫でしょうか(笑)。でも本当にすごい選手たちが多くて、1リーグ10人にするのは難しすぎました(笑)。でも楽しかったです。

■<ナ・リーグくろみんセレクション>

ピッチャー・先発:千賀滉大メッツ

ピッチャー中継ぎ&抑え:ダルビッシュ有パドレス

キャッチャー:オースティン・ノラ(パドレス

ファースト:フレディ・フリーマンドジャース

セカンドルイス・アラエスマーリンズ

サードノーラン・アレナドカージナルス

ショート:エリー・デラクルーズレッズ

外野:ラーズ・ヌートバーカージナルス

外野:鈴木誠也カブス

外野:ムーキー・ベッツドジャース

■定番体当たり企画「くろみんMLBモノマネ

プロ野球解説者里崎智也さんのバッティングモノマネが話題になり、直々にバッティングフォームを伝授された黒見さん。知識だけでなく身体を張ってMLBに数多くいる特徴的な“癖スゴッ”選手の再現に黒見さんが果敢に挑戦!あなたは正解に辿り着けるか!?

前回の答えは、サブマリン投法が特徴的なサンフランシスコ・ジャイアンツ所属のタイラーロジャース選手でした。双子の兄・テイラー選手も現在ジャイアンツ所属。テイラー選手が昨年パドレスに所属していた際のジャイアンツ戦で、MLB史上5組目の双子の同一試合出場でも話題となりました。

そして今回は、ドミニカ共和国出身で伸びのあるフォーシームを武器に戦うあの投手を再現。次週は番外編として「MLBをファッションで楽しむ」をお届け致します。黒見さんがスタジオを飛び出して大興奮のお買い物!?

黒見さんがゲスト解説を務めた「ABEMA(アベマ)」ではMLB2023シーズンの公式戦の計324試合を生中継してきました。今後もプレミアリーグブンデスリーガを始め、様々なスポーツ中継もお届け。

/撮影=大石隼土