菅野美穂が主演を務める「ゆりあ先生の赤い糸」(毎週木曜夜9:00‐9:54、テレビ朝日系)の第3話11月2日に放送。第3話では、ゆりあ(菅野)と便利屋・伴(木戸大聖)が急接近する様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】女性として見られたいことを自覚してしまったゆりあ(菅野美穂)

■「ゆりあ先生の赤い糸」を紹介

同ドラマは、2023年の「第27回手塚治虫文化賞」で頂点となる「マンガ大賞」に輝いた入江喜和の「ゆりあ先生の赤い糸」(講談社)が原作。夫の介護、愛人との同居、嫁姑問題などを痛快に乗り越える、かつてない地味でタフで明るい、平凡な“主婦ヒロイン”の姿を描く。

■「ゆりあ先生の赤い糸第3話を振り返る

伊沢ゆりあは、いまだ昏睡(こんすい)状態にあり、回復のめどが立たない夫・伊沢吾良(田中哲司)の“彼氏”・箭内稟久(鈴鹿央士)と“彼女”・小山田みちる(松岡茉優)に向かって、3年を一区切りに同居しながら自宅介護を手伝ってほしいと切りだす。

みちるへの敵対心をあらわにする稟久は断固拒否し、伊沢家への出入りを断念する。しかし、その直後、稟久から別れのキスを受けた吾良が突然目を開け、涙を流したのだ。心が揺らいだ稟久は、同居については一旦保留にするも、引き続き介護のため伊沢家へ通うことを決める。

一方、経済的に困窮していたみちるは、吾良の“隠し子”かもしれない小山田まに(白山乃愛)と小山田みのん(田村海夏)とともに、伊沢家で本格的な同居を開始。ところが、ゆりあがわずかな希望を託して始めた“新しい生活”は、想像以上にさまざまな感情がもつれ合っていく。

みちる親子との同居には義母・伊沢節子(三田佳子)も義妹・伊沢志生里(宮澤エマ)も懐疑的。稟久とみちるの仲も相変わらず険悪で、一向に歩み寄る気配がなかった。そんな七転八倒な日々の中、ゆりあ自身の生活にも新たな変化が訪れる。

自宅介護用の改装で世話になった若き便利屋で、ゆりあと同じ名前の幼き息子・伴優里亜(佐藤大空)をワンオペで育てる子煩悩な父でもある伴優弥に、刺しゅうを教えることになった。優里亜とも対面し、心がほぐれるゆりあ。ところが、優弥がふと発した“ある言葉”に、ゆりあの心は人知れずモヤモヤする。

ゆりあは伴に刺しゅうを教えることに

ゆりあは、伴が階段の手すりをつけ終えた瞬間からそわそわしていた。これまでお世話になったささやかなお礼として、伴に刺しゅう教室のサンプル品を渡そうとしていたのだ。

きっと器用な性格であれば、伴に渡したいものがあるから待っていてほしいと言えるのだが、ゆりあ不器用な性格なので、それが言えず、急いでサンプル品を取りに行くことにしたのだろう。

伴の息子と自分の名前が、同じと聞いた時から縁があると思っていたと伝えながらサンプル品を渡すゆりあ。断られるかもしれないという不安を抱えていたかもしれないと考えると、少しだけ胸がざわざわした。

しかし、そんな心配は必要なかった。伴は刺しゅうをまじまじと見ながら、ゆりあの想像以上に喜んだのだ。さらに、その後、伴に刺しゅうを教えることにもなり、うれしそうに笑うゆりあにこちらの心も満たされた。

■伴の言葉にモヤモヤするゆりあ

ゆりあと伴は、刺しゅうをするための道具を買いに行くことに。その集合場所には、伴の息子・優里亜も一緒に現れ、ゆりあは少し驚いていた。優里亜が来るとは予想していなかったのだろう。

しかし、ゆりあは優里亜もすぐに受け入れ、三人で店へと向かう。店内で優里亜が走り回る姿を見たゆりあは、刺しゅうの道具を諦め、優里亜がより楽しめる場所へ遊びに行くことを提案。

遊びに行った先で、はしゃぐ優里亜を見守る中、ゆりあと伴は互いの話や家庭の話をすることになる。知らなかった一面を互いに知り、距離がギュッと縮まった様子。しかし、伴がゆりあと吾良に向けて放った「憧れの夫婦でいてください」という純粋な言葉に、ゆりあはモヤモヤを募らせることになった。

■伴の最高すぎるアプローチ

ゆりあは、姉・蘭(吉瀬美智子)と話したことで、モヤモヤの原因を突き止める。ゆりあは、伴に女性として見られたかったのだ。だからこそ、もう一度、伴と二人で会うことになったゆりあは誰が見ても浮かれていた。

ゆりあが浮かれてしまうのも無理はない。自分を見つけて手を振りながら走って来たり、いつもと雰囲気が違うことに気が付き、すてきだとさらっと言える伴の全てが沼だった。ゆりあでなくても、胸が高鳴ってしまうし、ニヤニヤが止まらない。

しゅうの先生と生徒として、楽しい時間を過ごしたゆりあと伴だったが、帰り道では思わぬ接近をすることに。電話に出ようとするゆりあを引き寄せ、伴がキスをしたのだ。遊びなのではと伴を疑うゆりあに、伴は傷付き、ゆりあ会いたいから来たんだと思いをぶつけた。

おっさん主婦”といわれてるゆりあを、一瞬で女の子にしてしまった伴の真っすぐなアプローチに、X(旧Twitter)では、「最高のきゅんいただきました」「伴ちゃんを見るために生きています」「え、ありがとうございます」「伴ちゃんが沼」ともん絶する視聴者が続出。

一方で、伴が離婚していないこともあり、「どうなるの?」「奥さんが気になる…」「ゆりあが傷つくのだけは見たくない」とゆりあを心配する声が多く上がっている。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

ゆりあ(菅野美穂)は伴(木戸大聖)を意識してしまう/(C)テレビ朝日