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(写真:アフロ

イスラム組織ハマスイスラエルに対して大規模攻撃を行ってから1ヵ月が経とうとしている。イスラエル軍は報復としてパレスチナ・ガザ地区への空爆を行い、ハマス側も応戦。11月2日時点で、ガザ地区側で8796人、イスラエル側で少なくとも1400人が亡くなっており、死者数はあわせて1万人を超えた。

特にガザ地区では住民の約半数が避難を命じられて家を追われた上に、水や食料、医療物資などの供給もままならない状況。民間人に多数の犠牲者が出ている。

そんななか、SNS上でパレスチナを嘲笑うような投稿を行う一部のインフルエンサーの存在が問題視されている。

「アルジャジーラ」によると、ある男性はカメラ目線で何度も電気をつけたり消したりし、さらに水道水をガブガブと飲んだり無駄遣いする様子をアップ。またある女性は、ダンスしながら電気ポットに水を注ぐものの、そのほとんどをこぼしているという動画を投稿。これらは、ガザで水や電気の供給が絶たれた後に投稿されたものだという。

また“新たなトレンド”が生まれていることも同メディアによって報じられている。それは“イスラエル軍に拘留されたパレスチナ人が、何時間にもわたり目隠し状態で童謡を強制的に聴かされている”という映像に影響を受けたものだ。

たとえば、ある3人の男性たちはその動画を真似て、首から袋を被った人の横で、ギターを弾きながら童謡を歌唱。また童謡が流れるなか、目隠しされたひとたちを広場で10人ほどが取り囲む動画もアップされているという。そういった動画には大人たちだけでなく、子供たちも参加しているようだ。

「動画のなかには、兵士たちのもとを訪れたイスラエル人アーティストが、『水や食料、電気がないのは?』『ガザの奴ら!』『テントに住むのは?』『ガザの奴ら!』などとコール・アンド・レスポンスをする様子を映したものも。また女性のメイクアップアーティストは赤ちゃんを抱いて空腹に怯えるパレスチナ人の母親に扮し、血を真似てケチャップを顔につけたり、歯を黒く塗り“歯抜け”を装ってみたりと不謹慎な投稿を行っています」(全国紙記者)

海外メディアによるこれらの報道は日本でも拡散。これらの投稿はあくまで一部のインフルエンサーによるものではあるが、ガザの惨状は日本でも注目を集めているだけあって、多くの人が胸を痛めている。

《被害に遭っている人たちを嘲笑う神経は限度を超えたと思います》
《表現自体があまりにもひどすぎて言葉が出て来ない》
《仮に彼らの中に、戦死した家族やハマスに惨殺された犠牲者がいたとしても下品極まると思う。かえってその人々の死を貶めているのではないか?》