先月、日本代表に復帰したモナコ南野拓実

そうしたなか、吉田麻也キーステーションに放送中の「チャレンジ&カバー」で、南野の代表復帰について触れた。南野と連絡をとったかと聞かれるとこんな話をしていたのだ。

「拓実くんと連絡はちょくちょくとってますね。

この間、9月の代表(ウィーク)の時に乙武さんがニースに行ってたんですよ。

で、共通の知人を介して、乙武さんと拓実が一緒にご飯を食べたんです。

その時にちょっと電話で話して、向こうの電波状況が非常に悪くてですね、何を言ってるかほとんど分からなかったんですけど(笑)

拓実がそこにいて、ちょっと連絡して。(9月は)代表に入らなかったなぁとかって。入るかなぁと僕はちょっと思ってたので、9月に。

このまま続けていけばチャンスあるっしょみたいな話をしてたら、今回(10月)選ばれてよかったなと思いますけども。

特に1.5列目のポジションは一番日本のサッカーが充実しているところで、一番タレントが多いところで熾烈な競争があると思いますけども。

みんながそういうしのぎを削っていくことが日本のサッカーに必ずプラスになると思うので。どのポジションでもそういう競争が起こるのは非常に大事だなと。

そして、拓実はモナコで最高の人生を送っているだろうねぇ。いい生活してるでしょう、メルシー!」
「(南野は)W杯では57分のみの出場だったらしいです。なんと驚きですね。僕もいま知りました。

南野選手の良さっていうのは、狭いスペースで前を向けるっていうのが一番の強みだと思うんですよね。

ただ、狭いスペースにボールを出せる選手がいないとかなり難しくなるので。

ちゃんと南野拓実っていうのがどういう選手かっていうのを理解している選手と一緒にやれるかどうかっていうのはすごいキーになってくるんです。

それが出来てる時はいいんだけど、例えば去年のモナコなんかは、そういう繊細さがなかったがゆえに、なかなか自分の良さを発揮できなかったんじゃないかなと思いますけど。

たぶん、1年やって自分がどういうプレーヤーなのかを練習のなかでちょっとずつ出していって、理解してもらった。

そして、何より自分のことを理解している監督がきて、プレーし始めているっていうので、良さがまた少しずつ出ていってるんじゃないかなと思います。

ここでいえるのは、おそらく南野選手は森保監督になってから最初のほうずっーと出てたんですよね。

最後、W杯では出場時間が短かったということで、何が言いたいかっていうと、4年間W杯まであるなかで色々なことが起きます。

いい時も悪い時もあるし、どの選手がコンディションがいいとか、怪我とかももちろんあるし、チーム状況もあるので、ずーといい状態でいるっていうのはかなり難しいので。

色んな状況で色んな選手にチャンスがあるし、いかにいい準備をして、いい結果を出していくかっていうのが大事になってくるんだなっていうのがここに証明されております」

乙武洋匡さんは9月にモナコにほど近いニースを訪れており、そこで南野と会食をしていた模様。

そんな南野が生きるには、狭いエリアでも彼にパスを出せるパサーが必要だと吉田は考えているようだ。

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今季からモナコで監督を務めるアディ・ヒュッター監督はザルツブルク時代から南野を知っている。

その点と周囲がプレースタイルを理解したことが大きかったようだが、南野は8月末以降はモナコでゴールを決めておらず、今月も日本代表に招集されるのか注目だ。

なぜ南野拓実は日本代表に復帰できたのか 吉田麻也が解説 「狭いスペースで前を向けるのが一番の強みだが…」