花總まりと谷原章介が初共演する舞台『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』が、2024年4月に東京・日本青年館ホールにて上演されることが決定した。

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 原作は「舞台化不可能」と言われた同名のファンタジー小説。奇妙な銀行強盗に“魂の51%”を奪われた13人の被害者、彼等の身に起こる不思議な事件と奇跡を描く物語。今回が世界初の舞台化となる。

 その日その銀行には、13人の人々がいた。窓口係が2人、副支店長が1人、列に並んで待っている客が10人。そこに紫色の帽子を被った風変わりな強盗が現れた。天井に向けて一発の銃弾を放つと、強盗は言った「今持っている物の中で最も思い入れのある物を差し出せ」。

 先頭に立っていた男が100ドル札を差し出した。強盗はそれを破らせ再び口を開いた。「言葉の意味をよく考えろ。最も大切な物を差し出すんだ」。13人それぞれが思い出の品を渡すと、強盗は告げた。「私はあなた達の魂の51%を手にした。それによりあなた達の身に奇妙な出来事が起きる。自ら魂の51%を回復しない限り、命を落とすことになるだろう」。事件から3日後、妻は自分の身長が縮み始めていることに気づいた―。

 出演が発表された花總は、宝塚歌劇団で歴代最長記録となる12年3ヵ月間に渡りトップ娘役を務め、2006年の退団後も『エリザベート』や『マリー・アントワネット』など数々の人気ミュージカルの主役として高い評価を得ている。

 そして、谷原は、大河ドラマ『麒麟がくる』や舞台『ドライブインカリフォルニア』、そして情報番組『めざまし8』、NHK『うたコン』などの司会と幅広いジャンルで活躍。そんな初共演の2人が織りなすシリアスでありながら、ユーモアのある、そして奇妙でありながら美しい世界に期待が高まる。

 舞台『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』は、東京・日本青年館ホールにて2024年4月上演。

舞台『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』に出演する(左から)花總まり、谷原章介