プレミアリーグ第11節、マンチェスター・シティvsボーンマスが4日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが6-1で圧勝した。

前節、敵地でのダービーに3-0と完勝した3位のシティは、17位のボーンマスとのホームゲームで3連勝を狙った。EFLカップ敗退によって束の間の休息を得たグアルディオラのチームは、週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のヤング・ボーイズ戦を控えるなかでダービーから先発4人を変更。ルベン・ディアス、グヴァルディオル、フォーデン、グリーリッシュら主力をベンチに置き、アカンジ、アケ、コバチッチ、ドクを起用した。

偽CBではなくウォーカーを一列上げる形で試合に入ったシティ。これに対してボーンマスはソランケを前線に残した[5-4-1]の後ろ重心の布陣で臨んだ。

中央をしっかりと固める相手に対して、左はドクの単騎突破、右はベルナルド・シウバを起点としたローリングを使いながら揺さぶりをかける。加えて、中央で浮いたロドリが得意のミドルシュートを放っていく。そういった流れの中で22分には右サイドアルバレスが上げたクロスを大外のハーランドが頭で合わすが、DFケリーに当たってわずかにコースが変わったボールは左ポストを叩いた。

相手陣内でハーフコートゲームを継続し、焦れずに守備のほころびを探すホームチームは、鮮やかな連携でついにゴールをこじ開ける。30分、左サイドから切り込んだドクがペナルティアーク付近のロドリとのパス交換でボックス内に侵入。四方をDFに囲まれながらも密集を射抜く右足のコントロールシュートをゴール右隅へ流し込んだ。

圧巻のコンビプレーでボーンマスの守備を攻略したシティは、これで完全にノったベルギー代表が魅せる。まずは33分、右に流れてウォーカーとのパス交換でポケットを取ると、細かいフェイントで守備の視線を集めて中央で浮いたベルナルド・シウバにマイナスのパスを供給。これをポルトガル代表MFが冷静に左足インサイドでゴール左隅へ流し込む。

さらに、37分には右CKの流れからペナルティアーク付近でベルナルド・シウバから横パスを受けたドクが冷静にDFをかわして左足シュート。これがゴール前のアカンジの背中に当たって大きくコースが変わってゴール右隅に決まった。

ドクの見事な1ゴール2アシストの活躍で序盤の停滞から一転して一気に3点のリードを手にしたシティ。これに対して前半でゲームプランが崩れたボーンマスは、前半終盤にスコットが負傷しロスウェルのスクランブル投入を余儀なくされるなど難しい状況で試合を折り返した。

迎えた後半、シティはハーランドを下げてフォーデンハーフタイム明けに投入。最前線にアルバレスを上げ、フォーデンをトップ下に入れた。

後半はボーンマスが前から圧力を仕掛けるアグレッシブな入りを見せたが、シティは前半はほぼ使わなかったGKエデルソンをビルドアップに組み込んで難なくいなしていく。

それでも、前半に比べて相手陣内でのプレータイムを増やしてきたボーンマスは61分にこの試合最初の決定機。ボックス手前でボールを持ったソランケが鋭い右足のシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。

肝を冷やしたホームチームだったが、このピンチの直後に決定的な4点目を奪う。64分、中央で起点となったフォーデンが左サイドのドクに預けてボックス中央に走り込むと、タメを作ったドクからリターンパスが届く。ややボールが足元に入ったがゴール左に持ち込んで左足のシュートを流し込んだ。

これで試合の大勢が決した中、シティは70分過ぎに3枚替えを敢行。ロドリ、ストーンズ、アルバレスを下げてフィリップス、リコ・ルイス、マテウス・ヌネスをピッチに送り込む。ただ、この交代直後の74分には一瞬の隙を突かれてカウンターを許すと、途中出場のシニステラに一矢報いるゴールを決められる。

ただ、この失点で再び攻撃のギアを上げたホームチームは83分、カウンターからドクのスルーパスに抜け出したベルナルド・シウバがそのままボックス右に持ち込んで鮮やかなステップワークからのチップキックを流し込み、圧巻の個人技で自身2点目を奪取。

さらに、88分にはそのベルナルド・シウバに代わって投入されたボブが右のポケットを攻略し正確なクロスを上げると、セットプレーで攻め残っていたアケがダイビングヘッドで合わせ、6点目まで奪って見せた。

その後、危なげなく試合をクローズしたグアルディオラのチームが、格下相手の6-1の圧勝でリーグ戦3連勝を達成した。

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