ブンデスリーガ第10節が4日に行われ、ドルトムントバイエルンが対戦した。

 ブンデスリーガを代表する2大強豪クラブによる激戦必至の“デア・クラシカー”。今シーズンもバイエルンがここまで7勝2分で2位、ドルトムントが6勝3分で4位と互いに好調を維持している。昨シーズンも最終節まで熾烈な優勝争いを繰り広げた両チーム。ドルトムントの本拠地『ジグナル・イドゥナ・パルク』にて行われる大一番で、勝ち点「3」を手にするのはどちらのチームになるのだろうか。

 試合の均衡が破れたのは4分。右CKを獲得したバイエルンはレロイ・サネがインスイングの鋭いボールを送ると、中央でフリーになっていたダヨ・ウパメカノが豪快なヘディングを叩き込みネットを揺らした、アウェイチームが先制位に成功する。9分には自陣内からドリブルで持ち上がったレオン・ゴレツカがボックス内左へスルーパスを送ると、サネのグラウンダーの折り返しハリー・ケインが難なく沈め、早い時間でリードを2点に広げた。

 前半の中盤にかけては激しい接触プレーが目立つ展開となる。2点ビハインドを負ったドルトムントは、両サイドのドニエル・マレンとユリアン・ブラントが起点を作るも、ミドルシュート以外にチャンスを作ることができず。対するバイエルンは敵陣でボールを奪取するシーンが目立ち、優位に試合を進めていく。36分にはボックス内でキングスレイ・コマンの浮き玉を収めたゴレツカがバイシクルシュートを放ったが、惜しくも枠の左へ外れた。

 45+2分、ドルトムントは前線でのボール奪取から敵陣ボックス内へ侵入し、ニクラス・フュルクルクやブラントが絡んで最後はマレンが左足を振り抜いたが、シュートは枠を捉えることができず。前半はこのまま0-2で折り返した。

 後半は開始から30秒足らずでバイエルンに決定機が到来。DFラインの背後に抜け出したジャマル・ムシアラが至近距離からシュートを放ったが、上手く距離を詰めたGKグレゴール・コベルが好セーブドルトムントはボール保持率を高めながら、ブラントやフュルクルクらを起点にチャンスの創出を試みる。56分にはボックス内でマルコ・ロイスがボールを収め、フュルクルクのリターンパスからシュートを放ったが、GKマヌエル・ノイアーが鋭い反応を見せた。

 後半はやや受け身に回ったバイエルンは、サネやムシアラがボックス内で強烈なシュートを放つも、いずれもGKコベルが好セーブを見せ追加点を与えず。しかし72分、ムシアラとのワンツーで右サイドの敵陣深くへ抜け出したコマンが中央へグラウンダーのクロスを送ると、ゴール前のケインがワントラップから冷静に流し込みバイエルンが決定的な3点目を奪った。

 90+3分にはケインが2試合連続ハットトリックとなる一撃を沈め4点差に。試合はこのまま0-4で終了し、バイエルンリーグ戦4連勝を飾った。対してドルトムントリーグ戦初黒星となっている。次節は11日に行われ、ドルトムントはアウェイでシュトゥットガルトと、バイエルンはホームでハイデンハイムと対戦する。

【スコア】
ドルトムント 0-4 バイエルン

【得点者】
0-1 4分 ダヨ・ウパメカノ(バイエルン
0-2 9分 ハリー・ケインバイエルン
0-3 72分 ハリー・ケインバイエルン
0-4 90+3分 ハリー・ケインバイエルン

スターティングメンバー
ドルトムント(4-2-3-1)
GK:コベル
DF:ヴォルフ(HT ズーレ)、フンメルス、シュロッターベック、リエルソン
MF:エズカン(57分 ヌメチャ)、サビツァー、マレン(57分 アディエミ)、ロイス、ブラント(66分 ムココ)
FW:フュルクルク(79分 ハラー

バイエルン(4-2-3-1)
GKノイアー
DF:マズラウィ、ウパメカノ(60分 パブロヴィッチ)、キム・ミンジェ、A・デイヴィス
MF:ライマー、ゴレツカ、コマン、ムシアラ(89分 チュポ・モティング)、サネ(89分 ミュラー
FW:ケイン

ケインの活躍もありバイエルンがドルトムントに快勝! [写真]=Getty Images