かつてカンテラ（下部組織）でプレーした古巣との対戦で異彩を放ったサムライに賛辞が寄せられた。
現地11月4日に開催されたラ・リーガの第12節で、久保建英を擁するレアル・ソシエダは、昨季王者のバルセロナとホームで対戦。ソシエダは後半アディショナルタイムにロナルド・アラウホのヘッドで被弾し、0-1で惜敗。ラージョ・バジェカーノとの前節に続いて勝利を逃す形となった。
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王者からの白星を逃したチームにあって、4-3-3の右ウイングで先発した久保は際立っていた。
ひとたびボールを持てば、「彼を封じ込めなくてはならない」（バルサのチャビ監督談）と相手DFの複数人がチェックをする“厳戒態勢”を敷かれた。そのなかで久保は、積極果敢なドリブルでチャンスを創出。15分には、相手守護神マルク＝アンドレ・テア・シュテーゲンの好守に阻まれたものの、決定的なシュートも放った。
フル出場で幾度もバルサゴールに迫る攻撃を演出した久保。この若武者には敵将も太鼓判を押した。試合前の会見で「私にとってクボは、レアル・ソシエダで最たる違いを生み出している選手の一人だ。現在、並外れた時期を過ごしている」と語っていたチャビ監督は試合後の会見で「私にとってはワールドクラスの選手だ」と絶賛した。
「スペクタクルだったと思うよ。ボールを持ったプレーだけでなく、持っていないときのプレーもね。私たちのプレッシングを突破する様と言ったら……ね。とにかく彼は目を見張るものがある。私にとってタケは並外れた選手だ」
無論、存在感を示した日本人に地元メディアも賛辞を惜しまない。
バルセロナに拠点を置き、バルサの贔屓紙として知られる『Mundo Deportivo』は「レアル・ソシエダは非常に素晴らしく、冷静にポゼッションを管理してほとんどの争いで勝利した」とホームチームを評価。そのなかで出色の働きを見せた久保には「元バルセロナの選手であるタケ・クボは、テア・シュテーゲンに神の脚を見せつけた」と褒めちぎった。
「地元で最強となっているタケはバルサの守備陣にとって常に厄介な存在だった。30分過ぎにはデア・シュテーゲンのブロックミスを突いて、先制点を入れようとした」
ビッグマッチで特大のインパクトを残した久保。日進月歩で進化を続ける22歳の快進撃はしばらく止まりそうにない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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