日向坂46齊藤京子が初の単独主演を務める土曜ナイトドラマ「泥濘の食卓」(毎週土曜夜11:30-0:00、テレビ朝日系)の第3話「サレ妻VS不倫相手 地獄のアンケート調査!?」が11月4日に放送された。アルバイト先の店長・那須川(吉沢悠)の妻・ふみこ(戸田菜穂)の病を良くするためにどうすればいいのかを考えた深愛(齊藤)は、自分の連絡先を入れた「あなたの悩み相談 ひだまりの家」という自作のチラシを作成。毎日、那須川家のポストに投函し、ふみこへの接触を試みた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】那須川の息子・ハルキは、ストーカー的な幼なじみ・ちふゆに悩まされている

■「泥濘の食卓」とは

本作は、同ドラマは2016年に「悪い夢だといいのにな」で「第75回ちばてつや賞」大賞に輝いた漫画家・伊奈子による「泥濘の食卓」を実写化。不倫相手と幸せになりたいという思いから、ある家族に寄生する、かつてない“パラサイト不倫”を描くストーリーとなっている。

齊藤が演じる捻木深愛(ねじきみあ)は、田舎町のスーパーで働き、母と二人暮らしをしている25歳の女性。抑圧の強い母親・美幸(筒井真理子)の下、常に否定されながら育てられたため、自己肯定感が低い。そんな中、初めて自分のことを肯定し、優しくしてくれた店長・那須川夏生(吉沢悠)を好きになり、不倫関係に。

ほか、那須川の妻・ふみこを戸田菜穂が、那須川の一人息子で進学校に通う高校生・ハルキを櫻井海音が、ハルキの幼なじみでハルキに異常なほどの愛情を抱く尾崎ちふゆを原菜乃華が演じている。

■「これが奥さん、すごくきれい」那須川の家族写真を自分のバッグの中へ

店長・那須川と妻・ふみこの悩みを解決したい。そんな思いで深愛はうそのチラシを作った。「真心こめてあなたに寄り添うひだまりの家 あなたの悩み相談」と書かれた偽チラシには、深愛の携帯番号とメアドが記載されている。

それを「店長の奥さんが気付きますように」とお祈りしながら1週間、毎日那須川家のポストに投函した。

アルバイト先のスーパーに行くと店長は不在で、「今日も会えないのか」とガッカリしながら、那須川のPCのマウスタバコの箱を触り、那須川を思う深愛。引き出しに手をかけると、鍵がかかってなくて、その中には長男の小学校の入学式で撮った家族3人の写真が。

写真を手に取り、「これが奥さん。すごく、きれい」と言って、それを自分のバッグに入れた。

■那須川夫婦の仲むつまじさを目の当たりにして、アルバイトを辞めることを決断

自分が解決してあげられるかもしれない。そう思っていた深愛だったが、アルバイト中、お手洗いで同僚たちが那須川が病のふみこを支えて、仲むつまじい姿を見たと話すのが聞こえてきて、「店長、やっぱり奥さんと仲良いのか」としょんぼり。

那須川がかけてくれた優しい言葉を思い出し、「私にそんなことを言ってくれるのは店長しかいない」と那須川への愛情を改めて思う。しかし、病院の前で那須川と妻・ふみこの姿を実際に見たことで「二人の絆は本物だった。私の入れる余地なんてなかった」と悟った深愛。体調を崩し、どうしようもない状態に待ってしまった深愛はアルバイトを辞めることを決断する。

■那須川「こんなんで僕は終わりたくないな」

アルバイトを辞めたことを母親に言えないまま1週間が経過。そんな時、那須川から「やっぱり会って話がしたい」という連絡があり、「話をしないで辞めたのは良くないよね」と思った深愛は「ランチだけなら」と会うことを約束。

アルバイトを辞めたのは自分のせいでは?と気にする那須川だが、深愛は否定し、「家の都合」と答えた。

深愛は那須川と妻・ふみこの間に自分が入る余地がないと諦めようとしていたが、那須川は「こんなんで僕は終わりにしたくないな。こんな突然会えなくなるのは嫌だ」と未練があることを伝えた。それでも深愛は「私、店長の負担になりたくないんです」と本心を隠して距離を置こうとするが、「元気が出るんだよ。こうして深愛ちゃん触ると」と頬を触られ、「これからもそばにいてほしい」と言われ、気が変わった。

「やっぱり私が助けなきゃ」と、深愛は積極的に動くことを決めた。

■妻・ふみこへの接触に成功「絶対大丈夫ですから!」

ふみこの通う病院の待合室で待ち伏せ、病院の外に出たところを「アンケートの協力」と言ってふみこに声をかけた深愛。その時に自作のチラシを見せると、ふみこはそのチラシを見たことがある反応が。

「病院の先生には遠慮してしまうような小さなことや愚痴でも構いません」とアピールし、「私も苦しんだ経験があるので少しでも力になれたら」と距離を詰めていく。

反応は上々。「絶対大丈夫ですから!」と言いながら、連絡が来ると確信する深愛。

那須川には「生活支援の仕事をしたい」と話していたが、これは「匂わせ」というか、奥さんを私が助けますよという遠回しな宣言みたいなもの。

一度は距離を置こうと決めた深愛を覚醒させ、純愛モンスターにしてしまったのは那須川だった。未練がましく引き止める優しい言葉に導かれるように、深愛は再び一途に那須川のことを。

那須川との関係を継続できることになった深愛。那須川の妻・ふゆことの接触に成功し、息子・ハルキも深愛に好意を抱いている。ただし、那須川との関係をハルキに知られてしまった。

那須川家に深く入り込み始めた深愛。次回、物語の大きな転機になることは間違いなさそうだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

那須川のデスクの引き出しにあった家族写真を、深愛は自分のバッグにしまう/(C)テレビ朝日