プレミアリーグ第11節、トッテナムvsチェルシーが、日本時間6日29:00にトッテナム・ホットスパースタジアムでキックオフされる。ポチェッティーノN17初帰還に注目集まる激戦必至のロンドンダービーだ。

前節、クリスタル・パレスとのダービーをFWソン・フンミンの2試合連続ゴールなどで2-1と勝ち切った首位のトッテナム(勝ち点26)。ここ最近は対戦相手の対策が進んで苦戦も見受けられるが、きっちり4連勝を達成した。そして、2018年12月以来の5連勝を狙う今節は、奇しくもその当時にチームを指揮していたアルゼンチン指揮官との初対戦となる。

フライデーナイト開催の前節から中9日と、戦術面の浸透と共に十分な準備期間を得て臨むビッグマッチでは、2位のアーセナルが今節ニューカッスル相手に今季初黒星を喫したなか、唯一の無敗継続を狙う。

対する11位のチェルシー(勝ち点12)は前節、ブレントフォードにホームで0-2の敗戦。ボール保持、シュート数では相手を圧倒したが、アタッカー陣が最後の質を欠きゴールを奪えず。さらに、勝負所で守備が我慢し切れないという昨季から継続する負けパターンでの今季4敗目となった。

それでも、ミッドウィークのEFLカップではチャンピオンシップ(イングランド2部)のブラックバーン相手に今季初出場のDFバディアシル、FWスターリングのゴールで2-0と快勝。バウンスバックに成功し、敵地でのダービーを迎えた。下位に沈みながらもリバプールアーセナルとのビッグ6対決ではいずれもドローと健闘が光る一方、対トップハーフの未勝利は昨季から継続されており今回の一戦ではドローではなく勝ち切る姿を見せたいところだ。

トッテナム
【4-2-3-1】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.

GK:ヴィカーリオ
DF:ペドロ・ポロ、ロメロ、ファン・デ・フェン、ウドジェ
MF:サール、ビスマ
MF:クルゼフスキ、マディソン、ブレナン・ジョンソン
FW:ソン・フンミン

負傷者:GKホワイトマン、DFウドジェ、ベン・デイビス、MFペリシッチ、セセニョン、FWソロモン
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者はペリシッチソロモンといった長期離脱組に加え、ベン・デイビスの欠場が濃厚だ。一方で、指揮官が五分五分と語ったウドジェに関しては復帰が期待される。

スタメンは前述の11人を予想したが、左サイドに関してメンバー変更の可能性も想定される。ウドジェが間に合わない場合はエメルソン・ロイヤルが左サイドバックに入り、ブレナン・ジョンソンに代わってリシャルリソンの継続起用も十分に考えられる。

チェルシー
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ロベルトサンチェス
DF:リース・ジェームズ、チアゴ・シウバ、コルウィルククレジャ
MF:ギャラガー、カイセド、エンソ・フェルナンデス
FW:パーマー、ジャクソンスターリング

負傷者:DFフォファナ、チルウェル、チャロバー、MFエンクンク、ラヴィア、チュクエメカ、FWブロヤ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはエンクンクやチルウェルらが引き続き不在となる一方、ヒザを痛めていたブロヤに関してはベンチ入りの可能性がある。

スタメンは前述の11人を予想。ただ、ディフェンスラインではグストやディザジのオプション採用、前線ではジャクソンをベンチスタートとしてムドリクを左ウイングに配し、パーマーの偽CF起用もありそうだ。

★注目選手
トッテナム:DFクリスティアン・ロメロ
Getty Images

新生スパーズのディフェンスリーダーが同胞指揮官率いる難敵の前に立ちはだかる。セリエA最優秀DFの看板を引っ提げて2021年にスパーズへ加入した25歳DFは、ここまでそのポテンシャルを発揮。一方で、細かな負傷離脱やアルゼンチン代表優先でクラブ軽視とも取れる振る舞い、好戦的過ぎるプレースタイルゆえのカードトラブルなど評価を落とす部分も否めなかった。

しかし、ワールドカップ優勝の経験、新指揮官との良好な関係、バイスキャプテン任命によって選手として成熟度、クラブへの忠誠心を増した結果、今季は新守護神ヴィカーリオを含め大きく刷新された守備陣において頼もしいリーダーとして絶大な存在感を示す。

過去に同胞メッシが世界最高のDFの一人と評してバルセロナに獲得をリクエストしたとされる、その特大のポテンシャルを完全に発揮しつつあり、10月度のプレミアリーグ月間MVPにも初ノミネート。心身ともに充実した状態で今回のビッグマッチに臨む。昨季のアウェイゲームでは、後にPGMOLが誤審と認めた相手DFククレジャへの髪掴みの一件もあり、入れ込み過ぎることが懸念されるが、守備では相手の快足アタッカー陣への対応、攻撃では相手のハイプレスをいなすビルドアップでの貢献が期待されるところだ。

チェルシー:MFコール・パーマー
Getty Images

初のダービーで存在感示せるか。今季も多くの新戦力を迎え入れたチームにおいて最も大きなインパクトを残す元マンチェスター・シティMFがブルーズのキーマンだ。世界屈指のスカッドを誇るシティでは定位置を確保できずも、智将グアルディオラから高い評価を得ていたU-21イングランド代表MFは新天地で早くもその高いポテンシャルを発揮。9試合2ゴール3アシストの数字以上の貢献度を見せている。

多くのタスクを求められるシティ出身らしく2列目の全ポジションをカバーしつつ、先日のアーセナル戦では偽CFの役割もこなす戦術眼、適応能力の高さは、ポチェッティーノ監督からも絶賛されている。加えて、豊富な運動量と献身性を武器に守備のスタッツも非常に優れ、無尽蔵のスタミナを誇る中盤と共に、指揮官が志向するアグレッシブなスタイルにおいてファーストディフェンダーとしての貢献度も高い。

自身初のスパーズとのダービーでは右ウイング、トップ下、偽CFと複数の起用法が想定されるが、攻撃では指揮官が求める“リンクプレイヤー”の役割、守備では変幻自在のビルドアップを特長とする相手の攻撃の起点を潰す重要な仕事が求められる。

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