銀座 蔦屋書店東京都中央区 GINZA SIX 6F)では、アーティスト新正春による個展「絵画と金」を、FOAM CONTEMPORARYにて、2023年11月17日(金)~12月6日(水)の期間に開催します。

特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/36867-1710051027.html

  • 概要

新正春は2021年に京都芸術大学大学院を修了し、卒業後も、特定の技法、メディウムにこだわることなく精力的に活動を続けてきました。近年では、新たな試みとして、現代美術の作品をサンプリングした「Sampling Ecosystem」シリーズを制作しています。本展では、過去に裁判にもなった前衛美術家・⾚瀬川原平が制作した「零円札」をサンプリングし、金色に塗装した新作を公開します。

新作では、光の反射やテクスチャ、ゴールドの塗装などが与える華やかさ、「絵画」特有の美しさを表現しています。その反面、貨幣が黄金でもあったこと、人々を誘惑し続けていることを強調するような煌びやかな様は、あからさまで露悪的な印象も与えます。過去様々な論争を生み出した赤瀬川の作品をサンプリングすることで、過去の赤瀬川と当時の社会の関係性、そして現代の鑑賞者を取り巻く環境と作品の関係性を対比しています。「絵画」と「金」を切り口に、アートと社会の関係性を探る試みを、是非会場にてご覧ください。

  • アーティストステートメント

本展示では、美術と経済という切り離すことのできない問題を主題にすべく、「絵画と金」と題して、「Sampling Ecosystem」シリーズを中心とした展示を行います。

Sampling Ecosystem」シリーズとは、現代美術の作品をサンプリングすることで、どのような変容を遂げるのかを探る実験的な試みです。今回は⾚瀬川原平の「零円札」の“ニセモノ”の写真の一部をシルクスクリーンで転写し、ゴールドのスプレーで制作した作品をメインに据えることとしました。

⾚瀬川は1960年代初頭、旧千円札紙幣を写真製版によって複製し、これを用いてさまざまな作品制作を行いました。この取り組みは「通貨及証券模造取締法」に触れ、⾚瀬川は起訴されることとなり裁判となりました。

大きな反響を呼んだ本裁判は、結果的に現代美術を取り巻く環境というものを可視化させることになり、美術と社会がそう遠くはないものだと示したと言えるでしょう。

一見、美術と社会は遠い存在のように思えるかもしれませんが、実際には複雑に絡み合いながら成立しています。美術の中に散りばめられた社会の痕跡。様々な背景や視点を持つ鑑賞者の存在。多様な世界、見方により構成されるアートワールドの興味深さを本展覧会にて生み出すことが出来ればと考えています。

新正春

  • 作品販売について

展示作品は、会場にて、11月17日(金)11時より販売いたします。

※一部作品はアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」でも販売予定です。詳細は決まり次第特集ページにてご案内します。

※作品はプレセールスの状況により、会期開始前に販売が終了することがあります。

  • プロフィール

新正春(しんまさはる

1996 大阪府生まれ

2019 京都造形芸術大学 美術工芸学科 卒業

2021 京都芸術大学大学院 芸術研究科美術工芸領域油画専攻 修了

〈展覧会歴〉

2018 京都造形芸術大学 卒業制作展

2019 「HOP」京都造形芸術大学 Galerie Aube

2020 ANTEROOM NAHA_Phase 2020 アンテルーム那覇

2020 Galerie Aube 公募展 「うちなる時間の結晶なき混沌」 Galerie Aube

2020 シェル美術賞展2020 国立新美術館

2021 京都芸術大学大学院 修了展

2021 「DAWN-EXPOSITION 2021.4-」 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM

2021「UP_02」銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM

2022 「TRACES」 A. Iynedjian Fine Art(Verbier, Switzerland

Group Show, AIFA opening, Japanese Contemporary Art"(A. Iynedjian Fine Art, Verbier, Switzerland

2022 「MUSE」GroupExhibition Organized by PAGIC Gallery(KITAHAMA N Gallery , Osaka)

2022 「Lounge Art project #1」(LE METTE ADELINE, Okayama

2022 「SPECTRUM」(LGALLERY, Hiroshima)

2023 「RECOMPOSITION」beak585gallery(Osaka)

2023 「SUILO」Organized by PAGIC Gallery(KITAHAMA N Gallery , Osaka)

〈個展〉

2021 「肌が触れ合う際に発生する斥力について」PAGIC Gallery(Tokyo, Japan)

2022 「LET THERE BE LIGHT」京都岡崎 蔦屋書店(Kyoto, Japan)

2022 「肌が触れ合う際に発生する斥力について」PAGIC Gallery(Tokyo, Japan)

2022 「MtK+ Vol.9」MtK Contemporary Art .S(Kyoto, Japan)

2022 「Distorted」GENE GALLERY(Shanghai, China

2023 「人間と関係のプラクティス」PAGIC Gallery(Tokyo, Japan)

2023 「絵画と金」 FOAM CONTEMPORARY(Tokyo, Japan)

〈フェア〉

2021 ART021 SHANHAI CONTEMPORARY ART FAIR 2021(Gene Gallery)

2022 3331 ART FAIR(PAGIC Gallery)

2023 ARTISTS' FAIR KYOTO 2023

〈受賞歴〉

2020 NONIO ART WAVE AWARD 2020 岩渕貞哉審査員特別賞

2020 Shell美術賞2020 入選

2023 sanwacompany Art Award / Art in The House 2023 社長特別賞

  • 展示詳細

「絵画と金」

会期|2023年11月17日(金)~12月6日(水)

時間|11:00~19:00 ※最終日は18時までとなります。

作家在廊日|2023年11月17日(金)

定休日|月曜日(※祝日を含む)

会場|FOAM CONTEMPORARY

入場|無料

主催|銀座 蔦屋書店

  • FOAM CONTEMPORARY

柔軟な企画内容をイメージする〈液体(LIQUID)〉と、従来のホワイトキューブとしての設備を完備した空間〈個体(SOLID)〉を掛け合わせ、中間的な様態“FOAM”という名のもと、日本のアートシーンを多角的に映し出す表現空間。

ロゴの最初の“O”は、泡をイメージさせるようにあえて形を崩しています。それは、日々変化していく現代のアートシーンそのものを表現しながら、アーティストの自由で柔軟な無限に存在する表現のイメージを表しています。
時代のアクチュアリティーに寄り添いながら、ライフサイクルを超えたところにあるアートの価値や醍醐味を探求、醸成する表現空間として、キャリアや年齢を問わず注目すべき様々なアーティストを紹介していきます。
Instagram|https://www.instagram.com/foamcontemporary/

本を介してアートと日本文化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案します。

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住所|〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
電話番号|03-3575-7755
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  • CCCアートラボ

CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」の提案をする企画集団です。わたしたちは「アートがある生活」の提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで行ってきた、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案をします。
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