放送まで2カ月を切った今年のNHK「紅白歌合戦」。司会・有吉弘行が話題だが、テレビ関係者の間では、「女子アナ起用ナシ」のほうが意外だったという声が大きくなっている。

「NHKからの司会は、高瀬耕造アナで、朝ドラブギウギ』でナレーションを務めているのが選考理由のようです。もともと『NHKニュースおはよう日本』や『NHKニュース7』に出演して人気があるとはいえ、多くのファンを抱える女子アナと比べると物足りない感は否めません。それに、高瀬アナは今年度から大阪放送局へ異動しているので、紅白のスタッフと密に連携が取れるのか不安視されています」(民放関係者)

 過去には、武田真一アナや阿部渉アナが担当し、男性司会者も珍しくはない。しかし、ここ最近では桑子真帆アナ、和久田麻由子アナが司会を務め、好評を得ていただけに意外な人選だと言えるだろう。ところが、その裏では、桑子アナ、和久田アナに断られ、代替の人材がいなかったのではないかと囁かれているのだ。

「今回、橋本環奈浜辺美波も司会を務め、男女のバランスはとれてはいますが、実際は桑子アナにも和久田アナにも、早々に司会を断られたらしいですよ。桑子アナは夏の大型音楽番組『ライブ・エール2023』で司会を務めたので、紅白も本命視されていました。ところが、夫の俳優・小澤征悦と年末年始にはゆっくりと過ごしたいと紅白への出演を頑なに断ったとか。実際、桑子アナは子どもを切望していて、最近では妊活を進めているという話もありますし、紅白の司会という重責は抱えたくないというのが本音のようです」(スポーツ紙記者)

 さらに、絶対的エースの和久田アナは切実な理由を抱えているという。

「産後半年というスピードで『NHKニュース7』のキャスターに就任しましたが、肉体的にも精神的にも限界が来ているという話です。子育てに加えNHKの看板番組キャスターという重責もあり、最近は現場であまり元気がないとか。出社は昼過ぎで夜の8時に帰宅できる特別シフトを敷いていますが、残業をしなければいけない場面もある。旦那さんも子育てに積極的ですが、元箱根駅伝のスターで超有名商社に勤務していますが、海外出張も多いようです。家を開ける時は和久田アナの両親が子どもの面倒を見ていて、そういった状況にも限界を感じているらしい。そのうえ紅白の司会はムリと、オファーを即決で断ったそうです」(前出・スポーツ紙記者)

 他の女子アナを司会に抜擢すればいいように思うが、特別な番組だけに経験の無さを心配され、結局は安定感のある高瀬アナに役目が回ってきたとか。若手が育っていない現状が露呈することになり、NHKでは一気に女子アナ世代交代を進めてほしいという声が大きくなっているという。

「2人とも30代中盤で、桑子アナは妊娠の可能性もある。2人に頼る体制はもうダメだと、制作スタッフは世代交代を訴えているそうです。そんな中、期待される一人が浅野里香アナ。アシスタントを務めた『ブラタモリ』ではタモリから寵愛を受け、現在は『あさイチ』のリポーターとして主婦層にも人気が出ています。素直な性格でスタッフ受けもよく、ブレイク間近です。また、男性人気が高いのが中川安奈アナ。スポーツ番組が主戦場ですが、推定Fカップバストを強調した衣装が多くファンを増やしています。ダークホースとしては、2018年入局の吉岡真央アナが注目されている。現在は『ニュースウオッチ9』のスポーツキャスターを務めていますが、明るく元気でアイドル的なビジュアルと性格です。男女ともに人気が出そうで、スタッフの間でも使いやすいと評判が高いです」(制作会社スタッフ)

 はたして、若手アナの活躍で世代交代は一気に進むか。

(渡邊伸明)

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