先日東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門にてワールドプレミアが行われた映画『かぞく』が、Amazon Prim Videoにて全世界に配信されることが決定しました。11月24日(金)より、全世界200以上の国と地域にて同時配信がスタートします。言語は、英語、中国語、韓国語スペイン語タイ語インドネシア語マレー語になります。







映画『かぞく』は、17歳で漫画家デビュー、代表作『未成年』『編集王』『雲出づるところ』を送りだし『同じ月を見ている』では平成11年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞、人気作家としてのキャリアを積み重ねていた2012年、突然この世を去った伝説の漫画家・土田世紀の未完の絶筆作品の実写映画化。 松本大洋を初め多くの漫画家が影響をうけた土田の生きざまを色濃く描く作品で、脚本・監督を務めるのは、映画『十三人の刺客』『るろうに剣心』シリーズ、人気TVCM「au 三太郎」シリーズの衣裳デザイン、キャラクターデザインを務めてきた澤田石和寛。写真作家、映像作家として活動する澤寛(Kan Sawa)として、吉沢亮小栗旬らをキャストにむかえ、満を持しての映画監督デビューを果たしました。
監督デビュー作にもかかわらず、豪華俳優陣が出演、11月3日よりテアトル新宿・ヒューマントラストシネマ渋谷にて限定公開中です。





<主演 小栗 旬コメント>
この度、映画『かぞく』がAmazon Prime Videoにて全世界200以上の国と地域で同時配信されると聞き、とても嬉しく思います。衣装デザイナーとして共に仕事をしてきた澤さんが監督デビューされる作品に出演することは不思議な感覚でした。撮影はずいぶん前なのではっきりとした記憶はないのですが、こうやって完成し、世界の方々に見てもらえるのは楽しみです。
<監督 澤 寛コメント>
この度、Amazon Prime Videoのネットワークによって、映画『かぞく』は、全世界200以上の国と地域にいる皆様へ届けることができるようになりました。この映画のテーマは、タイトルにもある通り「家族とは何か」です。
 私には、家族から突きつけられた命題はとても厳しく、それらを乗り越える苦しみとともにこれまでを生きてきたと感じています。そして、この映画は、家族からの受難を乗り越えようとする人々の映画です。さて、私たちはどこまでが家族なのでしょうか。親と子は、妻と夫は。法や倫理に反するような人とは、血の繋がりのない人とは、友とは、恋人とは、法的に認められない関係は、家族ではないのでしょうか。絶対的他者といえる”他人の家族”との境目はどこにあるのでしょうか。家族ではないと考えている人を、家族のように愛することは難しいのでしょうか。私たちにとって当たり前にしてしまっている家族という概念は何によって築かれてきたのか。
 この映画には、映画が取り扱う繊細なテーマを表現することに賛同してくれた日本を代表する俳優たちが参加してくれています。彼らが演じた人物の心に目を向け、息遣いに耳を傾けてみてください。そして、この映画の最後に置かれた結末を見届けてください。
 この映画を制作し始めた2019年より既に4年の月日が流れ、社会は大きく変わりました。そして、家族の景色もまた変わり続けています。それでも、家族という関係を新たに築くことには希望があり、「家族とは何か」を振り返ることは私たちに多くの”気づき”を与えます。
 この映画が、文化や生活様式の垣根を超え、世界中の皆さまへ届き、私たちの抱える諸問題を解決する手助けの一端になりますように。
_2023年11月5日 澤寛





父が失踪したマコトは、母と二人、住み慣れた街を離れて新しい街へと向かう。内縁の妻と密やかに生活を送るケンジ、その妻ハルカはある秘密を抱えていた。妻を亡くし、父1人で2人の子供を育てるタケオは、子供たちと海へドライブに出かけた。久しぶりに実家へ帰ってきたユウイチは、自分の名を呼ぶ女性に森の中へといざなわれていく。——これは4人の男の4つの家族が、複雑に絡み合い、喪失から再生へと向かう様を、静かに描く叙情詩です。



漫画家・土田世紀が残した「かぞく」のなかで描かれた5つのエピソードを原作として、澤寛自身の生い立ちや経験を織り交ぜ、現代家族を包括的に描く映画へと昇華させた。旧来の家族構造から「核家族」を基準に、「婚姻関係」「親子関係」「血縁関係」「法や倫理に背いた関係」「父とは」「母とは」「子とは」などのテーマを各エピソードに振り分け、土田世紀が描いた物語が現代家族の背負ってきた旧来の家族構造の特徴である家父長制家族の諸問題から生まれた物語であったとして、それぞれ家族の再生を試みながら「家族とは何か」を問いかける。
音楽には舞台音楽家である棚川寛子(「アンティゴネ」「マハーバーラタ」など)を起用。SPAC 静岡県舞台芸術センター芸術総監督である宮城聰氏協力のもと、ムーバーとスピーカーに分ける演劇様式を極めたSPACの俳優たちによる音楽演奏と共に、映画の外から映画へ介入する「声や息の出演」という独自の表現を確立し、映画へ音楽と息を吹き込む。サウンドデザインはアピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品『世紀の光』『ブンミおじさんの森』『メモリア』などに参加してきた清水宏一が担当。棚川の音楽、SPACの演奏とともに、映画独自の世界観を築いている。撮影は山本英夫が担当し、山本が撮影したフィルム映像を、澤寛自身でカラグレーディングの指揮をとり、色彩を確立。秋田と千葉を中心としたロケーションから日本の風土を写すことで、日本的霊性を映像に呼び込み、映像美を手に入れている。




クレジット


原作: 土田世紀「かぞく」(日本文芸社刊)
監督・脚本・編集・衣裳デザイン: 澤寛
音楽:棚川寛子 演奏:SPAC 音楽制作特別協力:宮城聰 サウンドデザイン:清水宏一
撮影:山本英夫 照明:小野晃 美術/装飾:渡辺大智 録音:竹内久史 キャスティング:杉山麻衣
エグゼクティブプロデューサー:村田千恵子 プロデューサー: 松橋真三 企画・プロデューサー:鈴木大造
出演:吉沢亮永瀬正敏小栗旬、阿部進之介(登場順)
鶴田真由 渡辺真起子 福島リラ 秋吉久美子
込江大牙 粟野咲莉 田代輝
根岸季衣 野口雅弘 瀧内公美 片岡礼子 山口馬木也
上映時間: 1時間22分48秒 フォーマット: アメリカンビスタ ・ 5.1ch
制作プロダクション: クレデウス 製作・配給: アニプレックス
公開:2023年11月3日(金・祝) 劇場:テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷
クレジット表記:©土田世紀/日本文芸社Aniplex Inc.
配信:Amazon Prim Videoにて11月24日(金)より全世界200以上の国と地域にて同時配信がスタート。
※作品の視聴には会員登録が必要です。無料体験期間終了後、有料期間に自動移行(Amazon プライムについて詳しくはamazon.co.jp/prime へ)。




映画『かぞく』オフィシャルサイト


映画についてのお問い合わせ先:
アニプレックス 宣伝3部 福田・堀内 ℡03-5211-5030