「NODA・MAP ロンドン公演『Q』: A Night At The Kabuki」の模様が、11月17日(金) から30日(木) までの期間限定で世界配信されることが決定した。

2022年に東京・ロンドン・大阪・台北の世界4都市を巡るワールドツアーを成功させた「NODA・MAP第25回公演『Q』: A Night At The Kabuki」。ロンドン公演は、2組のロミジュリ(瑯壬生/愁里愛)を演じる松たか子、上川隆也広瀬すず志尊淳をはじめ、橋本さとし、小松和重、伊勢佳世、羽野晶紀、野田秀樹、そして竹中直人といった総勢10名が再び一堂に会し、英国ロンドンサドラーズ・ウェルズ劇場で行われた。

このワールドツアーの企画は、2019年初演の東京公演を来日観劇したQUEENの伝説的マネージャーのジム・ビーチが絶賛したことで、QUEENのお膝元であるロンドン公演の計画が始動。そして2022年9月、約300年の歴史を持つサドラーズ・ウェルズ劇場で圧巻のステージを敢行。ロンドン公演ではタイトルを『A Night At The Kabuki』と題して、キャパシティ1,500席を有するサドラーズ・ウェルズ劇場で3日間にわたって上演された。現地での劇評獲得がとくに難しいとされる外国語作品にも関わらず、初日から5つ星を含む数々の劇評が掲載。現地新聞The Timesでは4つ星を獲得し、さらに紙面中央にも大きく写真が掲載されて絶賛評を得た。

成功の影には、野田自身による細部まで監修をした英語字幕がある。日本文化に理解のある英国ネイティブの翻訳家の協力も経て、野田はすべての観客が芝居を観ながら字幕も同時に見えるよう字幕の位置にもこだわり臨んだ。それは現地の観客にも届き、字幕のせりふで受ける、役者の演技で受ける、高い身体性の動きが客席を魅了。野田作品の醍醐味“見立て”により船になり、バスになり、新床に変わるベッドたち。大きな布で仕掛ける野田演出の連続に客席は大いに湧いた。堀尾幸男のセットデザインは、「このセットはどう書いたら分からないほど巧みで素晴らしい」と評され、ひびのこづえの衣裳の斬新さは、「これまでに私が観てきた舞台の衣裳デザインの中でも最高のもの」と評された。

また、本作の音楽はすべてQUEENの公式協力。フレディ・マーキュリーのピアノソロ、ブライアン・メイのギター、ジョン・ディーコンのベース、低音でリズムを刻むロジャー・テイラーのバスドラム。そしてライブ盤に納められた観客の歓声、名曲「ボヘミアン・ラプソディ」の銅鑼の音まで。その宝石のような音の数々と、野田秀樹の世界が深く溶け合う本作は、演劇ファンのみならず音楽ファン、QUEENファンの感性も刺激するような仕上がりだ。

今回の配信では、日本から来た舞台作品がロンドンでどう受け取られたのか、現地観客のビビットな反応や、拍手喝采のカーテンコールの映像も収録されている。

<公演情報>
「NODA・MAP ロンドン公演『Q』: A Night At The Kabuki」

配信期間:2023年11月17日(金) 12:00~11月30日(木) 23:59まで

配信チケット料金:4,000円(税込)
発売期間:11月30日(木) 18:00まで
https://w.pia.jp/t/nodamap-q/

「NODA・MAP ロンドン公演『Q』: A Night At The Kabuki」