LINEマンガの超人気作『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(通称『おっぱん』)が、主人公役に原田泰造を迎えて連続ドラマ化され、2024年1月6日より毎週土曜23時40分、東海テレビフジテレビ系にて放送されることが決定した。

【写真】原田泰造が主人公に! ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』場面写真

 原作は、LINEマンガで国内累計閲覧数が5240万回以上を記録(※2023年10月末時点)した、練馬ジムによる『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』。幅広い読者から多くの共感を呼び、「おっパン」の略称で親しまれる人気作だ。古い価値観を持つカタブツの「おっさん」(=沖田誠)が、ゲイの青年やキャラの濃い登場人物たちと交流し、悪戦苦闘しながら古い常識をアップデートし成長していく姿を描く。すべての人たちの「好き」を肯定し、応援するハートフルホームコメディだ。

 主人公は、世間の古い常識・偏見で凝り固まった中年男・沖田誠(51)。家族からは「堅物」と嫌われ、デリカシーのないその言動で会社の部下からも敬遠されていた。それでも自分の信じる道を突き進んできた誠に転機が訪れる。高校生の息子が3ヵ月前から引きこもってしまったのだ。ある日息子が家に連れてきた友人がゲイだと分かり、誠は反射的にその友人を否定してしまう。

 そんな誠に、息子は「僕は…お父さんみたいな人には絶対なりたくない!」と告げる。愛する息子に全否定されショックを受ける誠。「家族がいるから、満員電車にも日々の仕事にも踏ん張れた。なのに…。俺だって好きでこんな自分になったんじゃない」と苦悩する誠に、息子の友人・大地がある提案をする。「お父さん、俺と友達になれませんか?」。

 偏見だらけのアラフィフのおっさんに、二回り以上年下のゲイの友達ができたことで、彼の「常識」がアップデートされていくことに。愛する家族のため、そして、周囲の愛すべき仲間たちのため、誠の奮闘劇が始まる。

 今回のドラマ化にあたり、主演の原田は「家族や同僚と距離が生まれてしまい、それに悩む主人公の堅物のおじさんが、ゲイの青年との出会いをきっかけに、ゆっくりですが、一歩一歩とアップデートしていく様が面白い。演じていても、すごくやりがいがあります」と手応えをにじませ、「主人公の誠だけでなく、みんながそれぞれ自分なりにアップデートし、お互いの『好き』を肯定する、観ていて気持ちが優しく、じんわり明るくなるドラマです」と作品をアピールしている。

 原作者・練馬ジムのネーム担当は「転がり続けるけどただじゃ起きない、何かひっつかんで立ち上がる主人公・誠を原田さんが演じてくださるのをとても楽しみにしております!」、作画担当は「原作とは違うシーンがあったり、俳優さんの演技でキャラクターに新しい魅力が加わったり、すでに読んでくださっている方もそういった違いを楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています」とコメント。

 プロデューサーの松本圭右は「不器用だけれど家族を愛し、ダメダメだけれど変わろうと努力する誠を原田さんに演じて頂き、誠の行動に時にダメ出しをしながら、時に一緒になってドキドキして頂きながら、中年男のゆるやかな成長物語を視聴者の皆様に楽しんで頂ければ幸いです」とメッセージを寄せている。

 土ドラ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』は、東海テレビフジテレビ系にて2024年1月6日より毎週土曜23時40分放送(全11話)。

※主演・原作・プロデューサーコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

原田泰造(沖田誠役)

まずは今回、『おっパン』のオファーをいただき、とても嬉しかったです。原作と台本を読み、すごく面白いな! 是非やりたい! と思いました。

家族や同僚と距離が生まれてしまい、それに悩む主人公の堅物のおじさんが、ゲイの青年との出会いをきっかけに、ゆっくりですが、一歩一歩とアップデートしていく様が面白い。演じていても、すごくやりがいがあります。他のキャストの皆さんもキャラクターがとても濃いので、みんなで一緒に作り上げる「おっパンワールド」を、視聴者の方々もぜひ一緒に楽しんで、「おっパン」のファンになっていただきたいです!

主人公の誠だけでなく、みんながそれぞれ自分なりにアップデートし、お互いの「好き」を肯定する、観ていて気持ちが優しく、じんわり明るくなるドラマです。『おっパン』を観て、視聴者の皆さんも何かをアップデートするきっかけになれば、すごくすごく嬉しいです。ぜひご覧ください!

■練馬ジム(原作)

【ネーム担当】

ドラマ化してくださってありがとうございます。自分達の「こうあってほしい」を描き始めてそれがドラマという形になり、たくさんの人達が関わってくださることにとても驚いています。転がり続けるけどただじゃ起きない、何かひっつかんで立ち上がる主人公・誠を原田さんが演じてくださるのをとても楽しみにしております!

【作画担当】

いまだに自分達の作品がドラマ化することに実感が湧きません。主演が原田泰造さんだと聞いたときはすごく驚きましたが、原田さんが主人公の誠を演じている姿がすごくリアルに想像できて嬉しかったことを覚えています。

自分達が描いたキャラクターを実際に俳優の皆さんが演じてくださるなんて、本当に初めてのことなのでワクワクもドキドキもあります。中でも漫画の中でかなりコミカルに動いているカルロスがどう表現されるのか、とても楽しみです。

LINEマンガでたくさんの読者さんからコメントをいただいたからこそ、ドラマ化という素晴らしい機会をいただけたと思っています。原作とは違うシーンがあったり、俳優さんの演技でキャラクターに新しい魅力が加わったり、すでに読んでくださっている方もそういった違いを楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。私達も一視聴者としてとても楽しみです。

■松本圭右/東海テレビ(プロデューサー)

おとなになると、自分で自分を変えられなくなります。
つい、自分の「常識」でものごとを判断してしまいます。
ぱっと見で人のことを決めつけてしまったりもします。
んー。これはまずい…自分をアップデートしなければ!

この物語は昭和の“おっさん”が新しい“常識”と出会い、少しずつレベルアップしていくロールプレイングドラマです。LGBTQ、推し活、二次元LOVE、メンズブラ……今の時代、昭和を生きてきた“おっさん”から見れば理解不能なことも多いのかもしれません。そこで「自分とは関係ない」と扉を閉じてしまうのか、「今の時代を理解しよう」と飛び込むのか……その意味で、主人公の誠は勇気ある勇者なのだと思います。「自分は変われる」と信じた勇者なのだと。

不器用だけれど家族を愛し、ダメダメだけれど変わろうと努力する誠を原田さんに演じて頂き、誠の行動に時にダメ出しをしながら、時に一緒になってドキドキして頂きながら、中年男のゆるやかな成長物語を視聴者の皆様に楽しんで頂ければ幸いです。

くしくも“おっさん”の冠を持つ超人気作と同時期の放送。偉大な先輩の胸を借りるつもりで、約3ヵ月の放送を走り切りたいと思います。そして、あの作品と同じように“おっパン”も皆様に愛される作品になれば幸せです!

ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』場面写真 (C)東海テレビ