日本を代表する極道ゲームシリーズ龍が如く。海外ではYakuzaというド直球なタイトルで親しまれる本シリーズを代表するキャラクターが、初代~6までの主人公である桐生一馬です。

彼の物語は、龍が如く6にてひとつの終わりを迎え、現在のナンバリングタイトル最新作である龍が如く7では主人公が春日一番に変わり、ゲームの戦闘システムも、これまでのアクションから喧嘩アクションとRPGコマンドのシステムが融合した“ライブコマンドRPGバトル”へと大きく様変わりしました。

そんな彼ですが、2024年1月26日に発売予定の龍が如く8では、春日一番と共にW主人公としてゲームに登場することが明かされていることからも、本シリーズには欠かせない看板キャラクターであることが伺えます。

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そして、その桐生一馬を単独主人公とする作品が、11月9日(木)に発売予定の龍が如く7外伝 名を消した男(PlayStation®5 / PlayStation®4 / Xbox Game Pass / Xbox Series X|S / Xbox One / Windows / Steam)です。

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桐生一馬を主人公とする桐生一馬シリーズをプレイしたことのある方ならば気になるであろう本作の戦闘システムは、ライブコマンドRPGバトルではなく、これまでに発売されてきた桐生一馬を主人公とするシリーズ作品と同様の喧嘩アクション

ライブコマンドRPGバトルの面白さは疑うべくもありませんが、『龍が如く』シリーズと言えば喧嘩アクションが思い浮かぶ方も多いはず。本作の喧嘩バトルでは、従来の喧嘩スタイルだけでなく、最新科学技術を駆使した “ガジェット” と呼ばれる装備品たちを駆使したバトルスタイルでも楽しむことができ、以前の作品よりも進化していることが伺えます。

そこで今回は、たゆまぬ研鑽により進化し続ける喧嘩バトルのアクションの面白さを中心に、『龍が如く7外伝 名を消した男』の魅力についてお話していきたいと思います。

文/DuckHead

『龍が如く7外伝 名を消した男』公式サイトはこちら

桐生一馬の名を消した男、浄龍の物語

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それでは手始めに、『龍が如く7外伝 名を消した男』のあらすじについてお話していきましょう。

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物語の始まりは、『龍が如く6』から3年後の六本木。夜になっても光輝き続けるこの地には、『龍が如く6』にも登場した、戦後から没するまで政治経済を裏で牛耳ってきた大道寺稔という裏社会の大物が立ち上げた “大道寺一派” のエージェントとして、要人警護の任務にあたる桐生一馬の姿がありました。

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しかし、現在の彼の名は「桐生一馬」ではなく「浄龍」。彼は大道寺一派の協力によって自身の死を偽装して桐生一馬の名と人生を捨てた身であり、その大道寺一派から新たに与えられた「浄龍」というコードネームで生活を送っている状態で、正に“名を消した男”というわけです。

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浄龍が桐生一馬の名を捨てて大道寺一派に属したのは、愛する人たちと、児童養護施設「あさがお」で生活している子供たちを守るため。
 もしも彼が大道寺一派を抜けて桐生一馬が生存しているという事実が知られてしまった場合、大道寺一派との約束が破られたものとみなされ、桐生だけでなくあさがおの子供たちにも “ペナルティ” が与えられてしまうのです。

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そんな浄龍はある日、大道寺一派の一員であり浄龍の管理者でもある花輪喜平から、仕事の依頼を受けることに。

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某国にて活動する革命家によって依頼されたその仕事の内容は、金塊の密輸の警護。これは違法性こそあるものの、大道寺一派が請け負う任務としては至極簡単な部類のもの。
任務にあたる大道寺一派の面々にもそこまで大きな緊張感は無く、案の定と言うか何と言いますか、大道寺一派エージェントにその正体が桐生一馬であることがバレにバレている浄龍は、いつものように喧嘩を売られ、いつものようにその喧嘩を買い、かなり自由に任務開始までの一時を過ごします。

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しかし、いざ密輸が始まると事態は急変。大道寺一派エージェントたちは般若の面をかぶった人物を中心とする覆面集団から襲撃を受け、簡単に終わるはずだった任務は、阿鼻叫喚地獄絵図へとその姿を変えてしまいます。

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襲撃者たちの狙いは金槐……ではなく、なんと花輪。実はこの金塊密輸自体が某国の革命家の名を騙る何者かによって偽装されたものであり、その人物によって仕組まれた花輪誘拐劇だったのです。

なんとか花輪の誘拐を阻止した浄龍でしたが、当の花輪は組織の末端である自分が誘拐される理由には全く心当たりがないと語ります。

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それでは、金塊密輸そのものを偽装するという大がかりな企みを実行し、エージェントたちを何人も葬り去った襲撃者たちの狙いとは何だったのか。花輪とともにその答えを追いかける中で、浄龍は再び裏社会に住まう極道たちと関係を深めていき、桐生一馬として大きな渦の中に巻き込まれて行くこととなるのです……。

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以上が、『龍が如く7外伝 名を消した男』のザックリとしたあらすじ。本作でもこれまでのシリーズ作品と同様に様々な組織の思惑が絡み合うストーリーが展開され、その中身はインパクトの強いシーンの連続。
二転三転する物語は、序盤だけでもかなりのボリューム感のあるものとなっています。

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そんな本作をプレイしていく中で印象的だったのが、オープニングムービー。このシーンで流れる『片時』という楽曲が、とてつもなくオシャレでカッコいいんですが、その作詞作曲を手掛けたのは、なんと大人気バンドRADWIMPSヴォーカルである野田洋次郎さん。

この時点で音楽好きとしては悲鳴をあげてしまいそうな状況なんですが、このムービーはそれ以外にもカッコよさがギュウギュウに詰め込まれており、桐生一馬というキャラクターの魅力をより一層引き立てているのです。渋いオッサンが大好きな方にはほぼ間違いなく刺さるのではないでしょうか。私は見事にこのオープニングで心の蔵を貫かれてしまいまして、YouTubeで動画をリピート再生する日々を送らせて頂いてます。

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そして、オープニングムービーとは完全に違うベクトルで強く印象に残っているシーンがコチラ。このシーンは、信じられないレベルの超お金持ちが、ギャンブル等による借金で首が回らなくなった労働者たちに鞭を打って、彼らを文字通り馬車馬のように働かせているという場面。

強烈なシーンの多い歴代作品の中でも、この場面が持つ色々な意味での強さは底知れず、個人的な感想にはなりますが、初代『龍が如く』に登場した賽の河原と同じくらいのインパクトがありました。

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また、本作で強烈なインパクトがあるのはムービーシーンだけではなく、登場するキャラクターたちも個性的。本作における桐生の協力者となる赤目は私の中でかなり好きなキャラクター。彼女の声優を担当されている、『龍が如く』シリーズのファンでもあるファーストサマーウイカさんの演技もかなり良いです。

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そして、今作で初登場したキャラクターの中で一番好きなのは、こちら。彼は桐生が浄龍として暮らす大道寺の住職であり、かなーり渋カッコいい人物。見た目と設定、言動に至るまで魅力しかないキャラクターです。

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その他にも、過去作を思い出させるようなキャラクターが登場したり『龍が如く7』とのニアミスを匂わせるようなシーンもあったりと、本作はかなり賑やか。流石にナンバリングタイトルと比べるとその登場キャラクター数は少ないものの、濃度は見劣りしないものとなっています。

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……それに、桐生チャンと浅からぬ因縁のある、インパクトの強いモブキャラも出てきますしね。

爽快すぎるヒートアクション

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さて、『龍が如く』シリーズの魅力といえば、やはりアクションの面白さを抜きにして語ることはできないでしょう。しかも、『龍が如く6』以来となる久々の喧嘩バトルですから、より一層この件に口をつぐんでいるわけにはいきません。

本作から新たに大道寺一派エージェントとしての人生を歩み始めた桐生一馬は、『龍が如く6』までのシリーズ作品とは違い、ふたつのファイトスタイルを使い分けて戦うことができます。

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まずひとつ目のスタイルは、エージェント”
これは、大道寺一派エージェントたちが使う「大道寺式 活殺術」という秘伝の武術であり、浄龍としてのバトルスタイル。

そんなエージェントスタイルの大きな特徴は、ガジェットと呼ばれる最新技術を駆使した装備を使うことができるということ。これまでの桐生一馬の戦い方と言えば、道端にある物や敵の持っている武器を使うことこそあれど、己の拳のみを頼りにしたステゴロ。ガジェットを組み合わせた戦い方は非常に新鮮です。

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そして、このエージェントスタイルで使うことができるガジェットの種類には、時計に仕込まれた極細ワイヤーを射出し、敵を捕えたり引き寄せたりすることができる“蜘蛛”

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どこからともなく飛んできて自動で敵を攻撃してくれる、使い捨て戦闘補助ドローンの“蜂”

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ポイっと投げ捨ててからしばらく時間が経過した後に爆発して敵を攻撃する、他のオブジェクトと組み合わせて誘爆させれば高威力も期待できるタバコ型小型爆弾の“蛍”

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そして、靴に仕込まれた小型のジェット機構によってダッシュすることができる“蛇”といったものがあります。最早アメコミヒーローの域に片足を突っ込んでいるのではないかと思わされてしまう浄龍チャンですが、キングスマンといったような映画も思い出されるこれらのガジェットを使って遊んでいると、どうしてもワクワクが抑えられないというもの。
そのガジェットを使えるというワクワク感はしっかりと保ったままの状態で戦闘を楽しむことができるというのが、本作の良いところだと思います。

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ちなみに、タバコ型爆弾の蛍は使いどころを間違えると普通に爆風に巻き込まれるので注意です。

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そしてふたつ目のスタイルは、“応龍”
これは浄龍ではなく桐生一馬としての戦闘スタイルであり、シリーズお馴染みのステゴロの喧嘩殺法。

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その戦い方はスタイリッシュなエージェントスタイルと比較すると非常にダイナミック。一発一発の攻撃が重い代わりに、回避アクションのスピードが少し遅かったり、ガジェットを使用することができないなど、ふたつの戦闘スタイルでは差別化が図られているため、敵の数や攻撃方法などの状況に応じて使い分けることが求められます。

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まぁ、どっちのスタイルも使いやすく、それぞれの良さがあるので、気分でスタイルを変えていくのも大正解だと思います。

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そして、本作におけるバトルアクションの魅力を高めているのが、ヒートゲージを使ったアクション。敵に攻撃することで増加するヒートゲージがある程度蓄積された状態で条件を満たすと発動できるヒートアクション”の迫力と見映えはこれまで通り目を見張るものがあります。

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また、ヒートアクションは過去作と同様に道端に置かれている武器を所持している状態でも発動することが可能で、これがまた戦闘の派手さを際立たせてくれています。

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そして、ヒートゲージが一定値以上まで貯まるとボタンひとつで発動させることのできるアルティメットヒートは桐生の戦闘能力を高めてくれ、エージェントスタイルの時には攻撃のスピード感とスタイリッシュさが増し、

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応龍スタイルではより一層パワフルでダイナミックな攻撃を繰り出すことができます。アルティメットヒート状態では、ただボタンを連打しているだけで近くの敵に近づいて攻撃を出してくれたりもするので、簡単に爽快なコンボを叩き込むことができます。アクションゲームが苦手な方でも十二分に戦闘を楽しめるのではないでしょうか。

ただ、このアルティメットヒート状態になれば敵の攻撃を全く受け付けないというわけではなく、攻撃を食らってしまうとその発動時間が短くなってしまうため、発動するタイミングやその後の行動にもある程度の慎重さが求められます。この塩梅もまた絶妙なんですよね。

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最新ガジェット、無敵の喧嘩殺法、アルティメットヒート……。チートとしか思えない戦闘能力を携える桐生チャンですが、敵も一筋縄ではいきません。時には、アッと驚かされるような攻撃を仕掛けてくる敵が出現したり、

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にわかには信じがたいレベルの大ダメージを与える攻撃を繰り出す敵が目の前に立ちふさがることもあります。
ボス格の敵が使用してくる大ダメージ攻撃はアルティメットアタックと呼ばれるものであり、その発動前には強い闘気が全身にオーラとして見えるため、発動と共にコントローラーを握りしめる手に緊張感が走ります。

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そんな大ダメージ必至のアルティメットアタックですが、その発動の瞬間にバッチリ合わせて回避をタイミングよく繰り出すことができれば、アルティメットカウンター”と呼ばれるカウンター攻撃を敵に叩き込むことができます。
上手いこと発動させられれば敵に大ダメージを与えることができるチャンスではあるものの、失敗すれば逆にこちらが大ダメージ。リスクとリターンのあるアルティメットカウンターの発動条件は決して厳しいものではなく、落ち着いて敵の動きさえ見極められれば簡単に決められます。
カウンターが苦手な場合は逃げるのもひとつの手段。逃走も相当に有効な方法なので、本作の戦闘スタイルの幅は広いと言えるでしょう。

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また、本作には、「気絶」「感電」「出血」「恐れ」「苦悶」といった状態異常があるのですが、刃物や銃器による攻撃で負うことの多い出血の威力はかなり凶悪。一定時間が経過するまでの間体力が減少し続けるため、この状態異常を負ってしまうと、回復アイテムがとても心細いという、かなり苦しい状況に陥ってしまいます。そんな状態でアルティメットアタックを食らってしまった日はもう最悪です。世界樹の迷宮の毒かよ。

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そんな凶悪な状態異常に対して有効なのが装備品。商店などで購入可能なこれらのアイテムは、攻撃力や防御力といった基礎ステータスを高める以外に、状態異常への耐性を付与することができます。

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これらの装備品以外にも桐生のステータス強化が可能。これらの能力を獲得していくためには、お金や赤目ポイントが必要となります。

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唐突に出してしまいましたが、赤目ポイントというのは、赤目から依頼されるミッションや街の人々の悩みを解決することで蓄積されていくポイントのこと。赤目ポイントを貰えるこれらのイベントはいわゆるサイドミッションであり、桐生チャンをたくましくしていくためには、メインストーリー以外のやり込みも大切になるのです。

充実のミニゲーム

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さて、これはシリーズ恒例となりますが、本作ではメインストーリー以外の要素も充実しています。

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例えば、戦闘アクションをこれでもかというほど活かしたミニゲームの闘技場。ここでは様々なルールで戦闘を楽しむことができます。

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この闘技場の大きな目玉のひとつが、ZIGOKU TEAM RUMBLE”

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この対戦ルールはチームを組んで大人数の敵と戦うというものであり、スカウトした仲間たちと作り上げた自分だけのオリジナルチームで戦いの舞台へと躍り出ることができ、大人数対大人数の大乱闘はかなりの迫力があります。

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バーチャファイター2.1』
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『ファイティングバイパーズ2』

また、本作ではセガの往年の名作で遊ぶことができます。

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ソニックファイターズ

本作に収録されている様々なゲームの中で物凄くテンションが上がったのが、こちらのソニックファイターズ
非常に個人的な話にはなってしまいますが、このタイトルは幼少期にたまーに連れて行ってもらったショッピングモールに置かれていたゲームであり、登場する魅力的なキャラクターたちを使い倒したいと常々思っていた憧れの品。その魅力は大人になった今でも色褪せることはなく、ストーリーそっちのけで結構な時間遊んでしまいました。

……まぁ、『ソニックファイターズ』に関してはXbox360で配信されていたバージョンも買ってはいるので、10年ぶり位のプレイではあったんですけれども。

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そして、初めて遊んだゲームの中で一番気に入ったのがこちらの『モーターレイド。バイクレースゲームである本作の魅力は、敵のマシンを攻撃することができるハチャメチャ具合。

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そのハチャメチャっぷりはコースの構造にも活かされていて、後にセガが開発したF-ZERO GXにも通ずる要素がある……気がします。

これら以外にもGALAXY FORCE』『FLICKY』など、本作で遊べるゲームはまだまだあるため、普通にちょっとしたレトロゲームコレクションとしても成立しているレベルです。収録ゲームに統一感こそありませんが。

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さて、続いて紹介しますミニゲームは、カラオケ。これは桐生チャンの歌唱に合わせて流れてくるボタンをタイミングよく押していくというシンプルな音ゲー大熱唱する桐生チャンの美声とバカバカしさしか感じられないカラオケ映像……。ストーリーの殺伐とした雰囲気とのギャップがカラオケの魅力です。

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そしてなんと、本作にはカラオケの新曲としてさよならSilent Night』が登場。なんでも、この曲はシリーズ初となるクリスマス・ソングとのことなんですが、クリスマス・ソングがあるかないかという視点で『龍が如く』を楽しんだことはなかったので、この看板の掲げ方には驚きを隠せませんでした。ミニゲームの細部にまで力を入れているというのが、『龍が如く』シリーズがプレイヤーを惹きつけてやまない理由のひとつと言えるでしょう。

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加えて、ミニゲームに見られるこだわりと言うと、ミニゲームのダーツが、実在する機種である「DARTSLIVE」の音や演出をそのままゲームに取り入れたものであるというところが個人的には好ポイントです。このコラボは本作に限った話ではありませんが、なんでも、今回導入されているのは最新筐体の「DARTSLIVE3」なんだとか。凄い。

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さて、その他に本作で楽しめるミニゲームとしては、ビリヤード

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ミニ四駆のような車の玩具、ポケットサーキット(ポケサー)

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将棋

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賭け花札

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賭け麻雀などがあります。後半完全に違法なミニゲームですが、ヤクザのゲームにそんなことを言うのは野暮と言うものでしょう。街中の分かりやすい場所に普通に賭場が堂々たる装いで営業しているのには驚かされましたが。

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 そして、『龍が如く』シリーズで有名なミニゲームの代表格が、キャバクラです。作品に登場するキャバ嬢をオーディションによって決定するなど、ゲームらしからぬ動向は注目の的となっており、キャバクラこそ『龍が如く』の花と考えるファンの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 なんでも、今作のキャバクラ“生っぽい”キャバクラとのこと。一体どういうことなのだろうかと実際に足を運んでみますと……

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これは確かに生っぽい。

……ゲームとしての一線を超えてしまっているような気さえしてくる大胆な演出ですが、相手がゲーム本編に登場する重要キャラクターを、その声を担当する芸能人の方の顔をキャプチャして作り上げてきた『龍が如く』シリーズであることを考えると、「今回はこのパターンできたか!」と自然に思わされてしまうあたり、本シリーズが築き上げてきたものの大きさを実感します。最早『龍が如く』なら、どんな要素が取り入れられたとしても許せてしまうんじゃないでしょうか。
よくよく考えてみれば、『龍が如く6』にも、生っぽいライブチャットがあったりもしたので、しっかり過去作で免疫をつけられていたようです。

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それにしても、このキャバクラをゲーム内では生っぽいキャバクラと表現する辺りに制作人のただならぬセンスが感じられますね。

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さて、ここまで龍が如く7外伝の魅力的なポイントについてお話をしてきました。本作は外伝という位置づけでこそありますが、ミニゲームを含めたゲームの根幹となる要素がしっかりと作りこまれているため、いつもの『龍が如く』シリーズ作品と同様に、とても楽しく遊べる作品になっているように思います。

名を消した男の新たなる一歩を描いた本作。桐生一馬改め浄龍の行く末を見届けてみてはいかがでしょうか。

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