大谷翔平・藤浪晋太郎

阪神タイガースの元スカウト・菊地敏幸氏が、6日に更新された上原浩治氏の公式YouTubeチャンネル『上原浩治の雑談魂』に出演。大谷翔平選手と藤浪晋太郎投手が候補に並んだ2012年のドラフト会議について振り返った。

 

■「これ1年生か!?」

井川慶氏や赤星憲広氏、鳥谷敬氏ら、阪神を代表する名選手を見出した“伝説のスカウト”として知られる菊地氏。視聴者から、2012年のドラフトで当時高校生だった大谷選手を阪神が獲得しようと考えていたかについて質問が寄せられた。

大谷選手はすでに中学時代から話題となっており、複数の球団のスカウトが早くから注目する存在だった。

菊地氏が大谷選手を初めて見たのは高校1年生の秋だったが、「ビックリしました。(打撃では)レフトに綺麗にスコーンと(飛ばして)。投げてもいいよね。カッコいい。『これ1年生か!?』って。能力はとんでもない」と振り返る。

 

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■「絶対、大谷です」と主張

2012年のドラフト会議では、阪神は大阪桐蔭高校のエースとして甲子園のスターだった藤浪投手を指名する方針で固まっていた。菊地氏は、「タイガースとしては藤浪を指名しなきゃいけない。ただ、『能力的には3年後、5年後を考えたら絶対、大谷です』って」と主張していたことを明かす。

藤浪投手は4球団が1位指名で競合し、抽選の末に阪神が交渉権を獲得。上原氏は、「阪神も藤浪に行って間違いじゃなかった。だっていきなり2ケタ勝利とか挙げてるわけだから」と話した。

 

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■日ハムの“強行指名”に…

ドラフト当時、大谷選手はMLBへの挑戦を表明していたが、北海道日本ハムファイターズが単独で“強行指名”して驚かせた。

菊地氏は、多くのスカウトが大谷選手を高く評価していたことを強調。前年の2011年に日ハム菅野智之投手を1位指名するも入団を拒否されたことに触れ、「菅野の流れもあるよね。(他球団は)撤退しちゃったんだよ。(大谷選手が)アメリカに行くもんだと思っていたのか、もう(意思を)崩せないと思ったのか…」と語っていた。

 

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■「日ハムで良かった」の声も

菊地氏の話に、ファンからは「阪神は本社命令で藤浪で決まってたんだろうけど、ぜひ、大谷翔平がプロ志望届を出した理由を知りたい」「大谷さんが日ハムに入団した後で、星野監督が文句言ってたね。地元の楽天が獲りたかったけど、大谷の意見を尊重して指名しなかったのにって」「結果論だけど大谷は日ハムで良かったと思うな。栗山監督じゃないと二刀流させてなかっただろうし」といったコメントが。

また、「菊地さん忖度なしで答えてくれるの素晴らしい(笑)」「野球ファンとしてはたまらない話でした」「菊地さんもそうだし他のスカウトさんの話も聞きたい」との声も寄せられている。

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■菊地氏が明かすドラフト裏話

大谷翔平か藤浪晋太郎か…“ドラフト裏話”を元阪神・伝説のスカウトが明かす 「野球ファンとしてはたまらない話」