GACKT二階堂ふみが主演を務める映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」が11月23日(木)に公開される。映画の公開に先駆け、11月6日に「日本大阪化計画」プレミアイベントが開催。GACKT二階堂に加え、片岡愛之助、モモコ(ハイヒール)が登壇した。

【写真】ビリケン像の左右から登場したGACKT・二階堂ふみ・片岡愛之助・モモコ

■映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」とは

本作は、魔夜峰央によるコミック「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」を原作として、2019年に公開された映画「翔んで埼玉」の続編。今回は、埼玉を飛び出し日本全土を巻き込む天下分け目の東西ディスり対決が開幕する。

前作にも登場した麻実麗をGACKTが、壇ノ浦百美を二階堂が演じるほか、滋賀解放戦線のリーダー“滋賀のオスカル”こと桔梗魁を杏、冷酷無慈悲な大阪府知事“関西のラスボス”こと嘉祥寺晃を片岡、埼玉解放戦線員を加藤諒・益若つばさ、滋賀解放戦線員の堀田真由・くっきー!(野性爆弾)・高橋メアリージュンが演じる。

さらには現代パートを彩る和久井映見、アキラ100%朝日奈央。そして西のクセツヨ軍団として天童よしみ、山村紅葉モモコ(ハイヒール)、川崎麻世、藤原紀香の出演が発表されている。

そんな本作の公開を直前に控えた11月6日に、大阪・通天閣で「日本大阪化計画」プレミアイベントが実施された。

※川崎真夜の崎は正しくは「立つ崎」

■「日本大阪化計画」プレミアイベントが開催

前日の昼5時頃、京都へリポートに降り立ったGACKTは「疲れた…」と笑い交じりにコメント。約2時間10分のフライトでは上空から琵琶湖を見下ろす景色を楽しんだと話し、翌日の「日本大阪化計画」プレミアイベントのため、大阪に向かった。

直前までの雨も上がり曇天を吹き飛ばすほどにボルテージが上がり切った会場で、2.5メートルの巨大なビリケン像の左右からGACKT二階堂、片岡、モモコが登場すると、客席からは割れんばかりの大きな拍手が。興奮冷めやらぬ観客に手を振りながら、4人は悠々と50メートルのヒョウ柄のレッドカーペットを歩きステージに登壇した。

埼玉に海を作るため関西に向かった埼玉解放戦線リーダー・麻実麗を演じたGACKTが「ここに来たのは初めてなのでちょっと興奮してます」と話し高揚した姿を見せると客席からは黄色い声援が。関西に行ってしまった麗に代わりバラバラになってしまった埼玉県人の心を再び一つにしようと奔走する壇ノ浦百美を演じた二階堂も「雨予報だったんですけども、皆様のパワーで雨も上がって、歩いてくることができました」と太陽のような笑顔を見せた。

関西を牛耳る冷酷無慈悲な大阪府知事・嘉祥寺晃を演じた片岡は、「地元大阪ですからうれしいですね。通天閣は映画の中でも非常に大事なポイントになりますのでお楽しみに」とコメントし、嘉祥寺さながらの不敵な笑みを浮かべると、嘉祥寺の母であり元大阪府知事を演じたモモコも「めちゃくちゃ地元なんで、帰り、歩いて帰ろかなと思ってます~」とおどけ、笑いを誘った。

GACKT二階堂ふみ、続投オファーに「やめましょうと伝えた」

「2作目もキャスト続投のオファーがあった際のお気持ちは?」という質問には、GACKTが「やめましょうと伝えました」とのストレートな言葉で笑いを起こし会場を盛り上げた。同じ質問を振られた二階堂も「やめましょうと」と同じ回答で仲の良さを垣間見せた。そしてモモコの「大阪人はいじられたことがおいしいと思ってるんでみんな喜んで喜んで何回も観に行ってくれると信じてます」という大阪人への愛溢れるコメントでは拍手が巻き起こった。

「大阪の方からどんなリアクションが返ってくると思いますか?」という質問にGACKTは「不安で仕方ないです」と吐露し、「撮影の前からずっと言ってたんですけど、大阪の人達を敵に回すと怖いよ」と悪者として描かれる大阪の反応が気になる様子。二階堂は「前作がヒットした分今作は羽振りがよくなっているので、その分愛之助さんやモモコさんという豪華な方々に出ていただけて、さらに派手な大阪の人も大好きな感じになってるんじゃないかという期待もあります」と語った。

藤原紀香との夫婦共演について問われた片岡は、「めちゃくちゃ仲悪い夫婦という設定だったので楽しかったです」という一言で会場を盛り上げた。また、「関西弁での演技を振り返っていかがでしたか?」という質問にはGACKTが、「自分の思う関西弁のイメージが表に出るというシーンだったのですが、僕のイメージはミナミの帝王でした」とコメントすると客席からはどよめきが。GACKTは続けて「ふみちゃんのイメージは横山やすし」と暴露し、二階堂は少し慌てながらも「大阪といえばやっさんでしょ!」と横山やすしへの愛を力説すると、客席からは温かい笑いが起こった。

そして片岡が、GACKTの顔を舐めるという衝撃的なシーンが、実は台本に無くGACKTからの発案だったことをバラすと、GACKTも「舐めてもらえますか」「舐めていいんですか」「遠慮なくいっちゃってください」「それではいかせていただきます」という丁寧なやり取りがあった事を明かした。

GACKT「見に来る方の笑い声も含めて完成する作品」

「続編を作るならどこが舞台だと思いますか?」という質問には二階堂が「うかつに言えないです…」と神妙にコメント。GACKTも「盛り上がってるスタッフは3作目も…なんて言ってますが僕は全力で阻止します」と変わらない強固な姿勢を示した。

「この作品の伝えたいテーマは?」という質問にはGACKTは「世の中がピリピリしてるじゃないですか。くだらないっていう一言で笑ってすませられることっていっぱいあると思うんですよね。観る方が実際にくだらないって笑って共有できる懐の深さ、大きさがあるとこの国はもっといい国になる」とこの作品に希望を託した。二階堂も「描き方はバカバカしくくだらないんですが、争いとか分断とかが引いてみたらこれくらい滑稽なんだなと、お互いをいいところも悪いところも受け入れあって面白くエンタメとして見られる作品なんじゃないかなと思います」とコメントを残した。

イベントの最後では、モモコが「ほんとに映画館で見てほしいと思います。何もかも忘れて笑える日を作ってください」と暖かいメッセージを伝え、片岡が「エンドロールまで名前を確認してください。こんな人出てんの!わかんなかったなという人はもう一度ぜひ見てください!」と力強く想いを語った。

そして、二階堂が「どんどん関西で盛り上げてください!」と呼びかけ、GACKTが「この作品は僕らだけでは完成していなくて、見に来る方の笑い声も含めてそこで初めて完成する作品だと思うので、実際に劇場に足を運んでいただいて、全く知らない人たちと笑いや感動を共有していただいて、それぞれのその場にしかない空気を作っていただけたらうれしいです」とコメントして、キャストそれぞれのあいさつは終了。最後は通天閣をバックにフォトセッションを行い、「日本大阪化計画」プレミアイベントは幕を閉じた。

映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」のプレミアイベントが開催された/ (C)2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会