ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、PlayStation 5PS5)およびPlayStation 4PS4)でのX(旧Twitter)との連携機能が11月13日をもって終了することを発表した。これにより、ゲームプレイ中に撮影したスクリーンショットをそのままXに投稿することができなくなるが、今後はどのようにゲーム体験を共有していけばいいのか。公式に紹介されている手順を参考に、SNS投稿までの方法を紹介する。

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 今回の連携機能終了により、Xに投稿されたコンテンツをPS5PS4で閲覧する機能、コンテンツ、トロフィー、その他のゲームプレイ関連のアクティビティをPS5 / PS4からXに直接投稿・閲覧する機能が失われることになる。このなかで最も影響が大きいのは、やはりXへの直接投稿機能だろう。

 現在もXで「#PS5Share」あるいは「#PS4Share」で検索すると、大量の投稿がヒットする。これらはほぼすべてがPS5PS4からの直接投稿であり、ムービー中の迫力満点なキャラクターを切り取った1枚や、プレイ中に遭遇したおもしろクリップ、さらにはフレンドと仲良く撮影した集合写真など、その内容は多岐にわたる。PS5 / PS4をプレイヤーにとって、簡単かつ重要なコミュニケーションツールにもなっていた。

 そうした機能が失われることを受け、本稿では連携機能終了後にPS5 / PS4から(Xに限らず)SNSに写真・動画を投稿する手順を、主に必要とされる情報に絞って紹介したい。なお、PS5で紹介する手順では、iOS / Android向けアプリ「PlayStation App(PS App)」が必要となることに留意してほしい。

PS5

 まずは、PS5がPS Appとリンクしていることを確認し、PS5で「常にインターネットに接続」を有効にしたうえで、レストモードにする。「常にインターネットに接続」は、「設定」→「システム」→「省電力設定」→「レストモード中に使う機能」と選択し「常にインターネットに接続」の項目を操作することで有効にできる。

 PS5をレストモードにしたら、PS Appで「ゲームライブラリー」→「キャプチャー」と移動し、「有効にする」を選択する。さらに「設定」→「キャプチャーブロードキャスト」→「キャプチャー」と移動し、「自動アップロード」を有効にすると、ゲームのキャプチャがPS5からクラウドに自動的にアップロードされるようになる。

 このキャプチャは4Kでない3分以下のゲームプレイビデオとクリエイトメニューまたはクリエイトボタンショートカットで撮影されたスクリーンショットが対象で、PS5で作成されてから14日間、PS Appで前述の「キャプチャー」タブから利用可能だ。この段階で自身のデバイスへの保存も可能なため、14日が経過する前に保存し、利用しているSNSに投稿することができる。

PS4

 PS Appへの自動アップロード設定は対応していないため、PS App経由の手段を選択する場合は別のアカウントの作成など、グレーかつ煩雑な手順が必要となってしまう。そのため、ここでは“物理的”な手段を紹介したい。

 すでに利用しているユーザーも多いかもしれないが、サポートされているUSBメモリやUSBドライブをPS4に接続し、キャプチャをコピーするという方法だ。機器を接続したら、コンテンツエリアから「キャプチャーギャラリー」を選択し、スクリーンショットまたはビデオを選択。コントローラーのOPTIONSボタンを押し、「USBストレージ機器にコピーする」からファイルを選択、「コピー」を選択すると、接続している機器にキャプチャを保存することができる。ここからはそれぞれの環境に合わせてPCやスマートフォンにファイルを移し、SNSにアップすることが可能となる。

 いずれのハードでも、これまでのようにシンプルな投稿手順ではなくなってしまうことは事実だが、これまで築き上げられてきたスクリーンショットクリップの投稿文化が失われてしまうのはあまりにも惜しい。今後もPS5 / PS4スクリーンショットを楽しみ尽くすために、本稿が参考になれば幸いだ。

(文=片村光博)

画像=Unsplashより