トッテナムイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオが、今シーズンのリーグ戦初黒星を喫したチェルシー戦を振り返った。イギリスフットボールロンドン』が伝えている。

開幕から10戦無敗の首位と最高の滑り出しを見せたトッテナムは、6日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われたプレミアリーグ第11節でチェルシーと対戦。

前半開始早々にMFデヤン・クルゼフスキのゴールで先制に成功したが、前半半ば過ぎにDFクリスティアン・ロメロがPK献上と共に一発退場に。何とか1-1で試合を折り返したが、後半序盤にはDFデスティニー・ウドジェが2枚目の警告で退場となり、9人での戦いを強いられた。その後、75分に逆転ゴールを許すと、試合最終盤には続けて2点を決められて1-4の厳しい敗戦となった。

それでも、この試合でトッテナムは2人の数的不利に加え、DFミッキー・ファン・デ・フェン、MFジェームズ・マディソンと2人の負傷交代まで強いられる苦しい展開のなか、今季公式戦初出場のDFエリックダイアー、いずれも本職ではないセンターバックでのプレーを余儀なくされたDFエメルソン・ロイヤル、MFピエールエミール・ホイビュアらの奮闘で再三のピンチを阻止。

さらに、最後尾では再三のシュートストップに安定したハイボール処理に加え、9人での勇敢な超ハイライン守備を敢行する中で広大なスペースをカバーしたスイーパーGKの異次元のパフォーマンスが試合の興味をつなぐ上で非常に重要な要素となっていた。

そして、イギリススカイ・スポーツ』で同試合のコメンテーターを務めたジェイミー・キャラガー氏は「あのゴールキーパーは本当にセンセーショナルだった。スイーパーキーパーのことは話すが、私は今日のようなプレーは見たことがなかった」と、そのパフォーマンスを絶賛していた。

同試合後、クラブ公式チャンネル『SPURSPLAY』のインタビューに応じたヴィカーリオは、自身のパフォーマンスは脇に置きつつ最後まで戦い続けたチームとホームサポーターを称賛した。

「僕らはすべてを出し尽くしたと思う。自分たちが内に秘めていたすべてを出し尽くしたし、ピッチ上で自分たちがやったことすべてを誇りに思う必要があると思う」

「もちろん、みんなが常に勝ちたいと思っているし、この結果を残念に思っている。それでも、今夜僕らが行った努力はとても大きかったと思うし、サポーターやファンの存在も大きかった」

プレーヤーたちの信じられないパフォーマンスだった。ただ誇りに思うことと、もちろん改善する必要があることに取り組むことが大事だけど、今夜は良いものをたくさん見せたと思うし、今は頭をすっきりさせたいと思っているよ」

「このような感情的な試合の後は難しいけど、僕らは回復する必要があるし、それからまた次の試合でベストを尽くす必要があるんだ」

「僕らは最後まで試合を続けようとしたと思うけど、もちろん2人いない状態でフットボールをするのは簡単ではなく、いくつかの状況を受け入れる必要がある」

「全力を尽くしたし、もう少し報いがあってもいいとも思うけどそれだけさ。この負けを受け入れて、前に進んでいくだけだ」

また、試合中も試合後も大きな話題を集めた9人での超ハイライン戦術についての質問を受けた“ヴェノム”の愛称で知られるGKは、チームとして指揮官が求めるリスクを負ったと説明している。

「もちろん、選択をしなければならない。ある程度のリスクを負わなければならない。なぜなら、僕らがボックス内に50分間留まれば、相手が得点するチャンスが増えると考えているからだ」

「だから、僕らはこの強力なハイラインを維持しようと努めたし、素晴らしい仕事ができたと思う。もちろん、いくつかのチャンスを許す可能性はあったけど、すべてが僕らのプランの内だった」

さらに、数的不利の厳しい状況でチームに勇気と活力をもたらした控え選手たちの奮闘を改めて称賛している。

「僕らはみんなを誇りに思わなければならない」

ピエールエリックの大きな努力、スキッピー(スキップ)、ロドリ(ベンタンクール)、エメ(エメルソン)、出場した全員の大きな努力。正直、簡単ではなかったよ。あまりにも多くの状況、ピッチ上での役割の変化が多すぎたと思う。だけど、僕らは大きなメンタリティを持っているし、このような状況を乗り越えることができる。自分たちに誇りを持って、そして再び立ち直らなければならないんだ」

最後に、数的不利を埋めるべくピッチ上の選手たちと共に最後まで戦い続け、ダービーでの悔しい1-4の敗戦にも関わらず、試合後にはチームを称える振る舞いを示したファン・サポーターへの感謝と共に、11日に控える次節ウォルバーハンプトン戦でのバウンスバックを誓った。

「サポータにはとても感謝しているし、試合終了後の拍手は僕らにとってとても意味深いものだった。彼らは僕らがピッチ内で注いだすべての努力を見ていてくれたし、スパーズのファンに今夜のことで大きな感謝を伝えたい。次は土曜日にまた一緒に戦おう」

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